ジャンカルロ・スタントンの「最も合理的な移籍先」は?米大手メディアが10チームをピック

新しいオーナーシップの元で再スタートを切ることになったマイアミ・マーリンズですが、赤字が続いている球団の経営を改善するために、主力選手の放出が不可避だと考えられています。

参考記事:マイアミ・マーリンズはチーム解体が不可避?5000万ドル(約60億円)の巨額な赤字がネックに

ファームの選手層も薄く、予算は上限を越えているため、チーム再建のための解体が必要となると注目されるのが主砲のジャンカルロ・スタントンの去就です。

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ジャンカルロ・スタントンは10年2億9500万ドルの大型契約延長を行う際に、マーリンズに「優勝を争える補強をする」ことを条件とし、本人の承諾なしにはトレードできない全球団への拒否権もつけさせるなど、ポストシーズンを戦えるチームでプレーすることを強く望んでいます。

その考えはいまだに変わっていないようです。マイアミヘラルドが以下のように記事にしています。

There’s plenty of speculation Yelich, Ozuna and other key starters could be gone if new ownership shrinks payroll.
Stanton again hinted Sunday he would not want to be part of a major rebuild.
“I wouldn’t want to do that, no,” Stanton said.

オーナーサイドが年俸総額を削減するためにイエリッチ、オズナ、その他の主力クラスの先発投手が放出されるのではないかとの憶測が流れている状態です。

そのような現状を受けて10月8日の時点で「大規模な再建モードの一部にはなりたくない」ことを明言しています。

スタントンは現在の主力メンバーとプレーを続けたい気持ちを明らかにしていますが、それと同時にビジネスであることも理解して、何がベストであるかを考えなければならないと述べています。

このようなスタントンの姿勢のため、マーリンズが数年を要する「大規模な再建モード」を選択した場合に、移籍先がポストシーズンを争えるチームであれば、トレード拒否権を放棄することが予想されます。

マーリンズが再建モードを選んだ場合に、スタントンを中心としたチームづくりを選ぶことができます。ただ、契約の規模とマーリンズの台所事情を考えると難しいだろうと、CBSスポーツのマット・スナイダー氏は予想しています。

There are 10 years and $295 million left on the deal that runs through his age-38 season. Stanton could opt out of the deal after 2020, sure, but there are seven years and $218 million left on the deal after that. Is he really going to be worth that from ages 31-38? C’mon. The chances of him opting out are very low. This deal is going to hold.

10年2億9500万ドルの契約はジャンカルロ・スタントンが38歳となるシーズンまでのものとなっています。
この契約には2020年にスタントンが契約を破棄してFAを選択できるものとなっているのですが、その時点での残契約は7年2億1800万ドルとなります。
しかも、この7年間が31歳から38歳という選手が衰えを見せ始めることが多い年齢にかかっていることもあり、スナイダー氏は契約を破棄することはないだろうと予想しています。

マーリンズがスタントンを中心としたチームを作ることを目指した場合には、最後までこの年俸を負担することになりますが、年俸総額の適正な上限が7000万ドル程度のチームが、年俸3000万ドルを越える選手を抱えるのは賢明ではありません。

そのような経済的なことを考えれば、打率.281/出塁率.376/長打率.631、59本塁打、132打点というMVP間違い無しの数字を残し、トレードの見返りとして多くのプロスペクトが期待できる、このシーズンのオフに放出することがマーリンズにとっては1番合理的なタイミングとなります。

このような事実にマット・スナイダー氏は触れた後に、最も合理的な移籍先として10球団の名前をピックアップしています。

その10球団は以下のとおりとなっています。


  1. カージナルス
  2. ドジャース
  3. ジャイアンツ
  4. フィリーズ
  5. ヤンキース
  6. レッドソックス
  7. カブス
  8. レンジャーズ
  9. マリナーズ
  10. ブレーブス

それぞのチームについて見ていきます。

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カージナルスは現時点で2020年に8000万ドルの契約が残っていますが、その後は長期契約がなくなる状況です。マーケット自体は大きくないのですが、観客動員が多く、収入源もあるため、スタントンの契約を吸収できるだろうとスナイダー氏は予想しています。そして打線の中軸はパワー不足が課題で、ライバルのカブスが強力であることも後押しするかもしれないとのことです。

ドジャースの本拠地である、ロサンゼルスはスタントンの生まれ育った土地です。スタントン自身もそこに戻ることに喜ぶだろうし、獲得できるだけのプロスペクトも抱えています。またヤシエル・プイグを交換要員として加えることも交渉のカードになるかもしれないと予想しています。

ジャイアンツはポージー、クロフォード、ベルト、メランソン、サマージャなど2020年まで残る大型契約を抱えています。そこにマディソン・バムガーナーの契約延長を試みることになるため、経済的に大きな余裕があるわけではありません。
ただ、これらのコアプレイヤーたちで優勝することを目指すのであれば、20本塁打以上の選手が1人もいなかった打線にパワーをもたらすスタントンは最もフィットするとスナイダー氏は述べています。ただ、獲得するだけのプロスペクトがいないことは難点だと付け加えています。

フィリーズは大きな市場を持ちながら、再建途上にあるため2018年の確定している契約はわずかに635万ドルにとどまります。経済力がある上に、交換要員にできるプロスペクトも抱えている状況です。50試合で18本塁打をはなったリース・ホスキンスと中軸を組めばチケットの売上は数年に渡り伸びるだろうと、獲得に興味を持つ可能性がある理由をスナイダー氏は説明しています。

ヤンキースも資金、プロスペクトの両方を抱えています。スタントン、ジャッジ、サンチェスが並ぶ中軸が形成できれば、他球団にとっては恐怖以外の何物でもありません。ただ、来シーズンオフにはハーパーとマチャドがFAとなるので、このオフにそこまで踏み込むかは疑問が残るとスナイダー氏は付け加えています。

レッドソックスはフェンウェイパークを本拠地としながらベッツの24本塁打が最多でパワー不足に悩んでいて、資金力もあります。ただ、ネックとなるのはアンドリュー・ベニンテンディを交換要員にする必要に迫られる可能性があることがネックになるかもしれないと予想されています。

カブスの中軸であるブライアント、リッゾ、コントレラスにスタントンを加えることは非常に魅力的なことです。ただ、イアン・ハップ、アルバート・アルモラ、カイル・シュワーバーらを交換要員に含めることになりそうなのがネックとなります。

レンジャーズのジョン・ダニエルズは大胆な補強を行う人物で、外野が補強ポイントとなっています。

マリナーズはカノを始めとするコアプレイヤーがたちの年齢が重なっていて多くの時間が残されていないこと、ジェリー・ディポトGMは恐れずに大胆に動くことなどを理由に名前が挙がっています。ただ、トレードでマーリンズが納得できるようなプロスペクトの数がありません。

ブレーブスはメジャー屈指のファームと評価されるほどプロスペクトを抱えていることを理由にマット・スナイダー氏は選んでいます。

このようにスナイダー氏は可能性があるチームを網羅するように選んでいますが、現実的にはマリナーズはほぼ可能性はゼロと考えられます。このオフは先発投手の補強のほうが重要な課題で、その資金も十分ではありませんし、ファームも荒れ野に近くなっていますので、スタントンのトレード獲得は想像しにくいものがあります。

ブレーブスが再建モードに踏みきったのは、ファームの層がかなり薄くなっていたことと、年俸総額が上限に達していたことが理由でした。マーケットの規模が小さく1億2000万ドルから1億3000万ドルが上限のチームで、スタントンの年俸を吸収できるのかは大きな疑問です。ただ、マーリンズがある程度の負担をするのであれば可能性はあるのかもしれません。

カブスは興味は持つかもしれませんが、今のコアプレイヤーの年俸調停と契約延長の問題が浮上する時期に差し掛かっています。こちらのほうが優先順位は高いのではないかと考えられます。

ヤンキースは有望な選手が外野に多くいるためスタントンがどうしても必要なわけではありません。このオフはまだ年俸総額を抑え気味にすると予想されるため、獲得に動くかは疑問です。

レンジャーズは野手のプロスペクトはそれなりにいるのですが、投手を育てきれていないため、外野に穴はあるものの先発投手のほうが優先順位は高そうではあります。

実際に本当に可能性があると言えるのは、シーズン中にマーリンズにスタントンのトレードを打診したと伝えられているジャイアンツ、カージナルズ、フィリーズ、そして資金力とプロスペクトを兼ね備えたドジャースあたりではないかと考えられます。

ただ、サプライズといえるトレードが幾度も成立しているMLBのため、伏兵といえる球団が獲得にこぎつける可能性を完全に否定することはできません。このオフのジャンカルロ・スタントンの周囲は賑やかなものとなっていきそうな気配です。

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