ヤンキースは不調のD.ベタンセスをどうすべきなのか・・・トレードも選択肢?

ヤンキースはジャンカルロ・スタントンを加えた打線に注目が集まっていましたが、戦力的な厚みで見た場合にはアロルディス・チャップマン、デビッド・ロバートソン、デリン・ベタンセス、トミー・ケインリー、チャド・グリーン、チェイスン・シェブリーンという質と量ともに揃っているブルペンが最大の強みと見られていました。

しかし、デビッド・ロバートソンは開幕からつまずき、トミー・ケインリーは防御率6.14と苦しんだ挙げ句に故障者リストに入りました。

さらにこの数年に渡りヤンキースのブルペンの柱の一つとなっていたデリン・ベタンセスが苦しんでいます。

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デリン・ベタンセスが防御率6.23と低迷・・・・

デリン・ベタンセスは8試合8回2/3を投げて奪三振数は15で、奪三振率は15.58と非常の高い数字を維持しています。しかし、その一方で被安打を11本も浴び、被打率は.314、WHIPは1.62、防御率は6.23と苦しんでいます。

その原因について、MLB公式サイトのジム・デュケット氏の記事にしています。

Betances’ command problems actually date back to last year, when the right-hander averaged 6.6 walks per nine innings. Although he made the American League All-Star team for the fourth straight campaign, he posted a 5.68 ERA with a 7.8 BB/9 rate over his final 16 games of the regular season and wasn’t among former manager Joe Girardi’s most trusted bullpen arms in the playoffs.

ベタンセスの制球力の問題が大きくなったのが昨年のことで、シーズン全体の与四球率(9イニングあたりの平均与四球)は6.6と非常に悪い数字となりました。さらにシーズン終盤の16試合では防御率5.68、与四球率が7.8と低迷し、その結果、プレーオフでは重要な場面で起用されることはなくなりました。

そのような2017年シーズンを受けて、ベタンセスはその問題を克服することに取り組んだことを明かしています。

Betances, 30, told me during Spring Training that he spent the offseason trying to perfect his pitching mechanics so he could be more consistent in the strike zone.

シーズンオフの間は、コンスタントにストライクがとれるように投球フォームのメカニックの修正に取り組んでいたことを、ベタンセス本人は明かしています。

その成果もあり与四球率は3.12と改善され、奪三振率も高い水準を維持しているのですが、痛打されることが増え、打ち込まれる状態となってしまいました。

その原因となっていると考えられるのが球速の低下です。

However, Betances’ velocity is down — he was averaging 96.7 mph with his four-seam fastball entering Thursday’s game, down from 98.1 mph over 2015-17, according to Statcast™ — and he’s yielded six runs on 11 hits (including three homers) in 8 2/3 innings. Before he threw a scoreless inning vs. the Blue Jays on Thursday, opponents were slugging .571 against his four-seam fastball, up from .396 from 2015-17

2015年から2017年の3年間ではフォーシームの平均球速が98.1マイルを記録していましたが、今季は96.7マイルと1.4マイル程度低下し、その結果、被長打率は.396から.571に悪化していることが紹介されています。

元々、制球力があるタイプではないため、フォーシームの球速と球威は打者を抑える上で重要な要素でした。しかし、ストライクはとれるものの細かいコントロールまではなく、球種が少ないにもかかわらずフォーシームの球速が低下していますので、痛打されるのは自然なこととなります。

このデリン・ベタンセスをどのように扱っていくのかは、ヤンキースの新たな悩みのタネとなっているのですが、MLB公式サイトのジム・デュケット氏は以下のような今後について以下のような4つの案について検討しています。


  1. よりプレッシャーの少ない場面で起用していく
  2. 短いイニング、少ない打者との対戦に限定する
  3. 球種のセレクションを重視させる
  4. トレード放出する

ジョー・ジラルディ前監督はデリン・ベタンセスの登板66試合中56試合で8回以降に起用しています。ただ、アーロン・ブーン監督はその起用方法にこだわる姿勢ではなく、4月16日の試合では早い段階で登板させています。

デリン・ベタンセスが自分の投球の修正に実戦で取り組むことができるように、よりプレッシャーの少ない重要度の低い場面で起用することを増やすことが選択肢としてあげられています。

次に上げられているのが、重要な場面で起用したいのであれば、相手の下位打線相手に1イニング以下限定にするという案です。これも実戦でベタンセスが修正する機会を与えながら、チームの勝敗の影響を最小限にする方法となります。

3番目に示されているのが「配球」の問題です。今季のベタンセスは左打者に苦しめられていて昨シーズンの被OPS.441から大幅に悪化し、1.722と壊滅的な数字となっています。これまでのベタンセスは左打者の初級に66%の割合でカーブを投じているのですが、今季は50%にすぎません。そのためデュケット氏は早いカウントでカーブを多く投げ、ファーストボールを追い込んでから使ったほうが効果的なのではないかとして、この方法を提案しています。

最後に提示されている案が「トレード」です。ただ、これは実現可能性が低いものです。年俸は510万ドルと安いのですが、昨年と今年のパフォーマンスを考えると他チームのGMが獲得に対して二の足を踏むことが確実です。

ただ、ブライアン・キャッシュマンGMの右腕として働き、ベタンセスの能力を知り、クローザーに課題を抱えるエンゼルスのビリー・エップラーGMなら関心を示す可能性があるとデュケット氏は述べています。

いずれにしても現在のデリン・ベタンセスの状態ではトレード放出した場合の見返りが乏しいことは確実で、これまでの実績を考えると修正して立て直すことを選ぶほうが合理的な選択肢です。

当面は多少の配置転換、起用方法の変更で、デリン・ベタンセスの立て直し試みることが現時点では確実です。

ただ、不安定な状態が続くようであれば、FAまで残り1年半となるベタンセスを放出して、削減できる年俸の510万ドルで、新たに補強するほうが効果的な資金配分とはなります。

アダム・ウォーレンは5月、トミー・ケインリーは5月中旬以降の復帰が見込まれていますので、もうしばらくは手薄なブルペンで乗り切る必要があります。デリン・ベタンセスが重要な場面で起用できない状態が続けば、戦力が充実し、なおかつ投打が噛み合っているレッドソックスとの差は広がるばかりとなります。

早い段階でのデリン・ベタンセスの復活が望まれるヤンキースです。

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