大谷翔平の今オフのポスティング移籍が暗礁に?!新制度の交渉が合意できず行き詰まりに

2017-18シーズンオフのMLBの目玉のFA先発投手となるとドジャースのダルビッシュ、カブスのジェイク・アリエッタといったあたりの名前が上がります。

しかし、その2人の契約の規模に影響を与える可能性もあるのが大谷翔平のポスティングによる移籍です。新労使協定により以前のような高額年俸を提示する必要がなく、多くの球団が獲得することが可能になったためです。

新契約の規模が小さくなることが確実なため、経済的に余裕はない球団、経済力はありながらもぜいたく税が気になる球団にとっては、喉から手が出るほど欲しい存在となっています。

強力な先発投手が欲しいチームであっても大谷翔平が獲得できれば、オフの補強が完了してしまう可能性もあり、その場合にはダルビッシュ、アリエッタといった投手のニーズも下がることになるため、大なり小なり影響が出ることが予想されます。

しかし、その大谷翔平がこのオフにポスティングされない可能性が浮上しているとニューヨーク・ポストのジョエル・シャーマン氏が伝えています。

ニューヨーク・ポストの“Money dispute could leave Japan’s Babe Ruth stuck there”という記事からの引用です。

A conflict in negotiations among multiple parties, notably MLB, the Players Association, Nippon Professional Baseball (NPB) and Shoehei Otani’s current team imperils the much anticipated arrival this winter of Japan’s best player, The Post has learned.

「MLB、選手会、NPB、日本ハムなど新しいポスティングに関連している組織間の交渉において折り合えない点があり、大谷翔平がポスティングされない可能性が浮上していることがわかったと伝えています。

The MLB-NPB posting agreement expired Tuesday. The sides, though, were close to an agreement to move to a system whereby the Japanese team losing a player to MLB would receive a percentage of the deal the player signed with a MLB club ? believed to be between 15-20 percent.
However, Otani’s team, the Nippon Ham Fighters, refused to give its needed vote to the deal unless the righty pitcher was grandfathered into the old deal, whereby the Fighters would receive the maximum $20 million in exchange for posting him prior to his Japanese free agency.

内容を要約すると以下のとおりとなります。


  • これまでのポスティングに関する合意は火曜日(11月14日)が期限切れ。
  • 新しいポスティングでは、ポスティングした日本の球団が受け取れる事実上の移籍金は選手が手にする契約総額の15-20%
  • しかし、日本ハムは大谷翔平は新制度の適用から除外されて、以前のように最大で2000万ドルを受けとれるのでなければ合意しない姿勢

新労使協定により24歳以上の外国人選手は、FA選手としてではなく、インターナショナル契約の枠内でしか契約を結べなくなりました。結果として24歳以下の日本人選手は、ドミニカ共和国やベネズエラの選手と同様に契約金、年俸などに制約がかかることになります。

そのため大谷翔平が手にできるのは30万ドルから350万ドルの契約にとどまる見込みで、新しい制度が適用された場合に日本ハムが手にできるのは、20%の場合600万円から7000万円に抑えられてしまうことになります。

そのため日本ハムは大谷翔平の適用除外を求めているのですが、MLB側はそれに応じる姿勢です。しかし、新労使協定によりそのような適用除外を行うには選手会の同意が必要で、それが上手くいっていないようです。

引き続き同じ記事からの引用です。

MLB is willing to make an exception for Otani and let him come under the old system.

But MLB cannot enter into any transfer agreement with any country ? Japan, Korea, Cuba, Mexico, etc. ? without approval from the MLB Players Association as stated in the CBA. And the union, to date, has refused to make an exception for Otani, concerned about the precedent and fairness of the player receiving, say, $300,000 and his former team $20 million.
The union has tried to deal with Otani and his camp directly, but as of Wednesday had been unsuccessful.

まとめると以下のような内容となります。


  • MLB機構側は大谷に特例を適用することに応じる姿勢
  • 日本、韓国、キューバ、メキシコなどの選手を適用除外にするには、新労使協定により選手会の同意が必要
  • 選手会はこの除外が前例となったり公平性が損なわれることに懸念を示していて同意しない姿勢
  • 選手会は大谷側と日本ハム側などに直接コンタクトして問題の解決を試みているものの、11月1日(現地)の時点で成功していない

選手会としてはポスティングに支払う費用が高騰し、日本の球団に支払う金額が増えると、結果としてMLBの選手たちへの資金の配分が減ることになり、年俸が抑制されることを懸念しているというものが背景にあるようです。

2年間大谷翔平が日本に残って、その後にMLBに移籍した場合には2億ドル(約224億円)を手にできると予想されていますが、本人とってそれは大きな問題ではないため、今オフのポスティングが浮上しています。

ただ、日本ハムも2000万ドル(22億4000万円)を手にできるのと、7000万円にとどまるのとでは違いが大きすぎるため、新制度の適用対象外とならないと大谷翔平をポスティングしにくいのは現実です。

大谷翔平への新ポスティング制度の適用除外においてMLB、MLB選手会、NPB、日本ハムが合意できる着地点が見つからないと、大谷翔平が今オフにメジャーに移籍することは難しくなるため、今後の交渉が注目されます。

スポンサーリンク

フォローする

よく読まれています
スポンサーリンク