「王朝の再興」なるか?SFジャイアンツの2017-18シーズンオフの補強ポイント

San Francisco Top Catch

5年で3度のワールドシリーズ制覇という素晴らしい結果を残し、2010年代はサンフランシスコ・ジャイアンツのDynasty(王朝)となるかもしれないとの声が米メディアにはありました。

しかし、2015年と2016年はリーグ2位に終わり、2016年はワイルドカードでポストシーズンに進出したもののディビジョンシリーズで敗退しました。

さらに2017年は再建途上にあるパドレスにも後塵を拝する地区最下位に沈んでしまいました。

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ぜいたく税のラインには達していないものの、年俸総額が1億8000万ドルと高額となっています。さらにワールドシリーズ制覇を支えた主力メンバーが年齢を重ね、度重なるトレード補強でファームの選手層は極めて薄くなるなど、手詰まり感も漂い始めています。

しかし、ボビー・エバンスGM、 ブライアン・セイビアン副社長ともにチームを解体する再建モードには否定的で、2018年もコアプレイヤーたちともに勝負をかける姿勢を示しています。

そのサンフランシスコ・ジャイアンツの2017-18シーズンオフの補強ポイント、課題についてMLB公式サイトのクリス・ハフト氏が分析しています。

ハフト氏による補強ポイントと、獲得候補となりそうな選手の要約は以下のとおりとなっています。


  • 肩と守備範囲の両面で物足りないデナード・スパンに代わるセンターフィールダー。ロレンゾ・ケインが有力候補。
  • センターで選手を獲得できない場合には外野の両翼を守れる強打の選手。J.D.マルティネス、ジェイ・ブルースなどが候補に。
  • 左のリリーフ投手。ジャイアンツが強かった時にはジェレミー・アフェルト、ハビアー・ロペスが機能していた。ウィル・スミスがトミージョンからスムーズに復帰するか、スティーブン・オカート、ジョシュ・オーシックといった投手がステップアップできなければ、外部からの補強が必要に。トム・ワトソンが候補となる。

記録的な本塁打量産のシーズンとなったのですが、ジャイアンツはAT&Tパークという打者には不利な環境ということと、パワーヒッターが不在だったことが重なり、両リーグ最低の128本塁打に終わりました。

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両リーグトップのヤンキースが241本塁打を記録していますので、ほぼ半分に近い本塁打に終わたことになります。
そのような現状を知っているファンからはすでにマイアミ・マーリンズからジャンカルロ・スタントンをトレードで獲得することを望む声が高まっていますし、ジャイアンツがトレードの打診をしたとの報道もありました。

ただ、ボビー・エバンスGMは”Ultimately, we’re a pitching-and-defense team.”と話しています。「守備力と投手力のチーム」なので、守備力を度外視してまで長距離砲を獲得することはしないと話していますので、長距離砲の獲得の優先順位が高いかどうかは微妙なところです。

スタントンの獲得において、それ以上に大きな問題はファームのプロスペクトの層が薄く、交換要員を用意することは簡単ではないことです。トレードを成立させるには、ジョー・パニックといったメジャーレベルでの流出を覚悟する必要があると考えられていて、これも望ましいことではありません。

長距離打者が必要ではあるのですが、トレードでの補強は容易ではなく、資金を投入してFA市場で戦力を獲得するほうが現実的ではあります。

ただ、シーズン終了後の記者会見でもエバンスGMがチーム全体の「守備面を懸念している」と話しています。FA市場での補強も、長打力よりも守備力の強化が優先される可能性が高くなっています。

スタットキャストはデナード・スパンとハンター・ペンスの肩の強さが下位にランクされています。
さらに、本塁打を除くフェアゾーンに飛んだ打球をアウトにした割合を示す守備効率(しゅびこうりつ・Defensive Efficiency Ratio)が両リーグ27位に終わった現状が、そのエバンスGMのコメントの背景にあると考えられています。

そのフロント幹部の方針を反映して、ターゲットになっているのは長距離砲ではなく、センターとしての守備力の優れるロレンゾ・ケインのようで、興味を示しての動きが続いているとハフト氏は伝えています。

すでに来季の契約確定分が1億5400万ドルに達しているのですが、行使させることが確実なマディソン・バムガーナーの1200万ドルと年俸調停権を有する選手の分1000万ドルを加えると1億8000万ドルが目前の状況となります。

もしぜいたく税の基準である1億9700万ドル内におさめようとするならば、多くの補強資金が残りません。

同地区のライバルであるドジャース、ダイヤモンドバックス、ロッキーズを上回るためには、それなりの補強が必要なのですが、ぜいたく税を気にしていると十分な戦力を編成できるかは微妙です。

ただ、マーケットが大きいため収入は大きく、観客動員も多いため、ぜいたく税の基準を超過する資金の捻出は可能なサンフランシスコ・ジャイアンツです。

2018年もハイレベルの争いとなりそうなナ・リーグ西地区で競り勝つことができるだけの戦力にととのえていくことができるのか、ボビー・エバンスGM、 ブライアン・セイビアン副社長の手腕が注目されます。

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