サンフランシスコ・ジャイアンツが連覇に向けた補強へ!大物FA選手の獲得も選択肢に

San Francisco Top Catch

パブロ・サンドバルとレッドソックスが5年9500万ドル+1年チームオプションで合意しましたが、条件的にはジャイアンツが劣っていたわけではありませんでした。

レッドソックスと同様に5年9500万ドル+1年チームオプションで、さらに金額を上げる意志も示しての条件提示で、交渉を続ければ、サンフランシスコ・ジャイアンツのほうが金額で上回る可能性がありました。

そのため引き留めに自信を見せていたチームにも衝撃が走ることになりました。が、このような事態を全く想定していなかったわけでもないようです。

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サンドバル流出は痛手も、即座に戦力補強に向けて動き始める

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2014年のシーズン中にもブライアン・セイビアンGMは、このオフから来年のオフにかけて、チームのコアである選手がFAとなっていくため難しい判断を迫られることになることを示唆していました。

その時点で、パブロ・サンドバルとの契約延長が失敗していましたので、当然のことながら、FA流出は起こりうることとして想定したいたことは間違いありません。

そのためか、パブロ・サンドバルの流出が決定的になると同時に、FA市場でのサンフランシスコ・ジャイアンツの動向に関する情報が流れ始めました。

ジャイアンツはパブロ・サンドバルが抜けたサードと、マイケル・モースが抜けた外野が優先度の高い補強ポイントとなっています。

そのジャイアンツが接触をしているとされているのが、サードではチェイス・ヘッドリー、外野ではジャスティン・アップトン、ネルソン・クルーズ、ニック・マーケイキス、トリー・ハンター、キューバからのヤスマニ・トマスらです。

三塁と外野は埋めるべき重要な穴となっていますので、動きが活発になるのは当然のことなのですが、それだけにとどまらず大物先発投手の獲得にも動き始めています。

複数のメディアによって、ジャイアンツとジョン・レスターが12月の第1週にも直接に会って話し合う場が設けられていることになっていると報じられています。

しかし、それはジャイアンツの動きの一端に過ぎないようで、最大の目玉であるマックス・シャーザーやジェームズ・シールズらに加えて、ジェイク・ピービやジャスティン・マスターソンらにもコンタクトをしているようだとCBSスポーツが伝えています。

2007年以降は外部からの獲得に大金を投入していないジャイアンツ

サンフランシスコ・ジャイアンツがFA市場で大金を注いだのは、当時の投手としては最高額となる7年1億2,600万ドル(2007-13)で契約したバリー・ジト、アーロン・ローワンドと5年6000万ドル(2008-12)と、時間を遡る必要があります。

この2人の契約があまりうまくいかなかったこともあったためか、その後は大金を注ぐのは生え抜き、もしくはトレードなどで移籍した選手でも、チームでプレーして、その価値を証明した選手に限られていました。

ジトとローワンドの後に、サンフランシスコ・ジャイアンツが結んだ大型契約は以下のようなものです。

  • バスター・ポージー:9年1億6700万ドル(2013-21)
  • マット・ケイン:6年1億2750万ドル(2012-17)
  • ハンター・ペンス:5年9000万ドル(2014-18)
  • アンヘル・ペイガン4年4000万ドル(2013-16)

と、いずれもジャイアンツで結果を残した選手に長期契約を提示するというスタイルが貫かれていました。

しかし、現時点でのFAやトレードでの動きはそれを覆すかのような動きと考えられます。

ジャイアンツが久々にFA市場で活発に動いている理由は?

その理由についてサンフランシスコ・クロニクルのジョン・シェアが以下のように説明しています。

  • サンドバルに用意した金額が補強資金にまわせる
  • 内部でのオプションが少ない
  • 先発ローテと外野手の現在の層の厚さでは2015年に再び勝つのは難しい

サンドバルには5年9500万ドルを用意しましたが、そこからさらに積み上げる意志がありましたので、1億1000万ドル程度までは増やせた可能性があります。

この金額であればシャーザーやレスターはやや厳しそうですが、ジェームズ・シールズには十分で、アービン・サンタナであれば、かなりお釣りが戻ってくる金額です。

またヤスマニ・トマスは、レッドソックスがルスネイ・カスティーヨと結んだ7年7250万ドル規模の契約を求めていると伝えられていますが、それにも十分に対応できますし、チェイス・ヘッドリーはサンドバル以上の契約を手にする可能性は低いため、こちらにも十分に対応できます。

ジャイアンツがサンドバルに金額をさらに積み増す意志があったのは、内部でのオプションが少ないのも大きな理由の1つでした。

現時点で三塁を守れるメジャーレベルの選手となるとホアキン・アリアス(打率.254/出塁率.281/長打率.301/OPS.581)とマット・ダフィー(打率.267/出塁率.302/長打率.300/OPS.602)となり、心もとない状態です。

バスター・ポージーの身体への負担を考えて、サードにコンバートする話はたびたびメディアでは出ているものの、アシスタント・ゼネラルマネージャーのボビー・エバンスは、内部で話し合われたことはないと、その可能性を否定しています。

外野ではマイケル・モースが故障した後に、攻撃力のある選手がいなかったため、トラビス・イシカワにレフトを守らせる苦肉の策をとらざるをえませんでした。

野手のプロスペクトは、2A以下の選手ばかりで、すぐにメジャーレベルで期待できるような選手が見当たりません。そのため2015年を勝ち抜くには、層が薄く、外部から人材を確保したほうが良いと考えられているようです。

先発ローテに関しては、ポストシーズンでマディソン・バムガーナーがフル回転したことからもわかるように、層が厚いわけではありませんでした。

2014年のローテからジェイク・ピービとライアン・ボーグルソンがFAとなります。そしてティム・ハドソンは来季で40歳となり、ローテに戻ることをボーチー監督が明言しているティム・リンスカムはどこまで復調するか定かではありません。

またマディソン・バムガーナーは、レギュラーシーズンで217.1回、ポストシーズンで52.2回を投げるなど、1年で270イニングに達しているため、来季に反動が出る可能性は否定できません。

そして本来は左右のエースとしているべきマット・ケインは、肘と足首の手術からの復帰となりますので、確実に計算できるわけではありません。

そのため質の高い先発投手を獲得する必要があると、ジャイアンツのフロントは考えているようです。

資金面でも余力があると考えられるサンフランシスコ・ジャイアンツ

サンフランシスコ・ジャイアンツの近年5年間の年俸総額は以下のとおりとなっています。

  • 2010: $ 96,277,833
  • 2011: $118,198,333
  • 2012: $131,355,298
  • 2013: $136,908,777
  • 2014: $149,089,475

2014年のジャイアンツの年俸総額はMLB全体で6番目の規模で、ぜいたく税のラインまでには余裕があるものですが、この5年間で3度のワールドシリーズ制覇を果たしています。そして観客動員力も素晴らしく、2014年は336万8,697人(平均41,588人)でMLB全体で4番目となっています。

そのため野球運営とビジネス運営の両面で成功をおさめていて、モデルとなるチームだと多くの専門家が評価しています。

資金面でも不安が少なく、必要な選手には大金を投資していますので、FA選手の獲得に動けないチームではありません。

5年間で3度のワールドシリーズ制覇を成し遂げていますが、隔年での優勝で、連覇はありません。

パブロ・サンドバルに用意した資金を活かして、殿堂入りが確実なブライアン・セイビアンGMを中心とするサンフランシスコ・ジャイアンツがどのような補強を行っていくのか、今後の興味深いポイントとなりそうです。