SFジャイアンツは「低調な2017年シーズンを利用すべきでは」地元メディアが提言

San Francisco Top Catch

5年間で3度のワールドシリーズ制覇を果たし、新たな「王朝」を築いたと評されたサンフランシスコ・ジャイアンツが2017年の開幕から苦しんでいます。

6勝13敗と大きく負け越し、すでにナ・リーグ西地区の首位からは7ゲーム差、さらに勝率はナ・リーグ最低となるなど苦境が続いています。

そこに追い打ちをかけたのがマディソン・バムガーナーが、オフにダートバイクを楽しんだ際に、負傷してしまい長期離脱が確実になったことです。

マディソン・バムガーナーのバイクによる負傷の程度は、まだこれから明らかになる段階ではあるのですが、すでに2ヶ月程度の離脱は最低でも見込む必要があるとされていて、オールスター前に復帰するのも難しいのではないかとの情報も流れています。

ジャイアンツにとって大きな課題となっているのが、メジャーレベルですぐにインパクトを与えることができるようなプロスペクトが乏しいことです。

ポストシーズンをコンスタントに争い続けていることもあり、トレード市場では買い手になることがほとんどでした。その結果、マイナーのプロスペクト、ドラフト上位指名の選手を放出し続けることになり、ファームの状態は好ましいものではありません。

さらに主力選手の年齢層も高くなりつつあるため、ロースター全体のバランスが悪くなりつつあります。

その一方で、同地区のライバルチームは主力級に若い選手の台頭が著しく、これから数年に渡って希望を感じさせるものが目につく状況です。

2017年は開幕から好調なロッキーズとダイヤモンドバックスは、若く、運動能力に優れた選手たちが主力になりつつあり、ドジャースもコーリー・シーガーら若い選手に着実にシフトし始めています。

しかし、サンフランシスコ・ジャイアンツは各ポジションのレギュラーの年齢が高く、さらに若手を起用する枠だったレフトは散々な成績で、外部からの補強も検討せざるを得ない現状となっています。

このように中長期的な観点で見て、望ましくない状況が近づきつつあるのですが、地元メディアのひとつであるザ・マーキュリー・ニューズのANDREW BAGGARLY氏が、「トレード期限前に売り手になるこは最も賢明な選択なのかもしれない」と提言しています。

サンフランシスコ・ジャイアンツは主力に質の高い選手が揃っているため、シーズンを諦めるかのように「売り手」になることは愚かな選択のように感じるかもしれないが、中長期的に考えれば賢明なことかもしれない、とANDREW BAGGARLY氏は述べます。

ジャイアンツは今季の6勝13敗も良くない成績なのですが、昨季のオールスター以降は36勝55敗と大きく負け越していて、このペースが続けば今季は64勝98敗というシーズンになってしまいます。

さらに、他チームは若い選手が台頭しているものの、ジャイアンツはそうではなく、2010年になリーグチャンピオンシップを戦ったフィリーズと似たような状況になりつつあると、ANDREW BAGGARLY氏は懸念しています。

今いる主力選手の状態や年齢を考えれば、カブス、アストロズ、現在のブレーブスのような大規模な再建モードは不要ではあるものの、ジョニー・クエトやエドゥアルド・ヌニェスらを放出して、予算への柔軟性とプロスペクトを起用する枠を増やしたほうが良いのではないかとANDREW BAGGARLY氏は提言しています。

またトレード放出により、今シーズンを大きく負け越したとした場合にはドラフトでの上位10番目までの指名権を獲得できることにもなります。

過去のジャイアンツのドラフトでの全体10番目以内の指名は、ザック・ウィーラー、バスター・ポージー、マディソン・バムガーナー、ティム・リンスカムと非常に多くの成果を上げていますので、上位指名を手にできるようになるのもメリットとなるとANDREW BAGGARLY氏は分析しています。

ただ、大きく負け越すと、ファンの中には不満の声が上がることが確実なのですが、ジャイアンツは広報にも長けているので、それも最小限にできるだろうとANDREW BAGGARLY氏は予想します。

サンドバルやリンスカムと再契約しないときにも不満の声が上がっていたのですが、その対応についても上手く説明していたし、2011年にポストシーズンを逃した際はポージーの離脱を理由として説明したので、今年はバムガーナーの離脱という説明でファンを納得させることができると、この面での悪影響も拡大はしないだろうとANDREW BAGGARLY氏は述べています。

マット・ムーアは来季の契約がチーム側のオプションとして残っています。

3Aには先発投手のタイラー・ビード、内野の3つのポジションが守れるクリスチャン・アローヨといったプロスペクトがいるため、それらの選手をメジャーで上手く育てれることができれば、中長期的にも見ても価値があることとなります。

またジョニー・クエトを放出すれば、メジャーレベルに近いプロスペクトを複数獲得できる可能性もありますので、こちらも中長期的に悪くありませんし、予算にも余裕ができ、シーズンオフの補強の見込みも立てやすくなります。

低迷するチームにあって高額年俸の選手を抱えている必要性は低く、クエトが今季終了後に契約を破棄してFAとなる可能性が高いことを考えれば、なおさら残しておく意味がなくなります。(参考:ジョニー・クエトが早くもFA選択を示唆!?今季終了後のオプトアウトの可能性高まる

このような小規模な組み換えとプロスペクトのテストを繰り返し、上手く2018年に戦力を整えることができれば、2017年シーズンの低調な出だしをチャンスに変えることにもなります。

すでに年俸総額も膨らんでいて、ぜいたく税のラインを超過していることと、交換要員のプロスペクトが乏しいことを考えれば、シーズン中に大きな補強は期待しにくいジャイアンツです。

パドレスも含めて、ナ・リーグ西地区は運動能力に優れた若い選手たちが台頭し始めています。いつかは若い選手への切り替えに取り組まないといけませんので、このような現状を利用して小規模な再建を行うことは賢明なことなのかもしれません。

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