ジャスティン・バーランダーは球速低下も奪三振率と空振り率が向上!改善されたその理由とは

Detroit Tigers Top Catch

2009年に240.0回を投げて防御率3.45/19勝9敗/奪三振269で最多勝と最多奪三振のタイトルを獲得しサイヤング賞投票で3位、2011年に251.0回で防御率2.40/24勝5敗/奪三振250で、最優秀防御率、最多勝、最多奪三振のタイトルを獲得しサイヤング賞を獲得。

そして2012年には238.1回を投げて防御率2.64/17勝8敗/奪三振239という成績でタイトルは最多奪三振だけにとどまるも、サイヤング賞投票で3位となったのがジャスティン・バーランダーです。

この時点ではメジャーで最高の右腕の一人であることに疑いの余地はなかったのですが、その後の3年間は防御率3.46、4.54、3.38と推移し、トータルでは557.2回で防御率3.84と3点台後半になり、奪三振は489とイニング数を大きく下回ってしまいました。

今年33歳となったジャスティン・バーランダーなのですが、その投球に変化が生じているようです。

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平均球速は低下も2010年以降で最高の奪三振率に

ジャスティン・バーランダーの2016年シーズンは13試合に登板した時点で、86.0イニングを投げて防御率3.77/6勝5敗とかつてのような圧倒的な姿ではありません。

33歳となった2016年の平均球速は92.8マイルと、2009年に記録した95.6マイルから2.8マイル(4.5キロ)も落ちていることからも、年齢による球速の低下は顕著です。

しかし、その球速の低下にもかかわらず2016年の奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)が9.4と、キャリア平均の8.3を大きく上回り、さらに2009年に奪三振率10.1を記録した以降では最高の数字となっています。

ジャスティン・バーランダーの奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)の推移は以下のとおりとなっています。

  • 2005(22歳) 5.56(11.1回/奪三振7)
  • 2006(23歳) 6.00(186.0回/奪三振124)
  • 2007(24歳) 8.17(201.2回/奪三振183)
  • 2008(25歳) 7.30(201.0回/奪三振163)
  • 2009(26歳) 10.09(240.0回/奪三振269)
  • 2010(27歳) 8.79(224.1回/奪三振219)
  • 2011(28歳) 8.96(251.0回/奪三振250)
  • 2012(29歳) 9.03(238.1回/奪三振239)
  • 2013(30歳) 8.95(218.1回/奪三振217)
  • 2014(31歳) 6.95(206.0回/奪三振159)
  • 2015(32歳) 7.63(133.1回/奪三振113)
  • 2016(33歳) 9.42(86.0回/奪三振90)

平均球速で95.6マイルを記録していた2009年には及ばないものの、平均球速が92.8マイルに落ちながらもキャリアでセカンドベストとなるペースで、2016年は三振を奪っていることになります。

さらにバーランダーのファーストボールを相手打者がスイングした時の空振り率は25%となっていて、これは彼のキャリアベストとなっているとFOXスポーツのケン・ローゼンタール記者は伝えています。

では、なぜ球速が低下しているにもかかわらず、奪三振率と空振り率が向上しているのかが疑問として浮かびあがります。

ケン・ローゼンタール記者は以下のように、その要因を推測しています。

The answer might lie with his spin rate — which, at 2,555 rotations per minute on his four-seam fastball, was the best in the majors entering Monday night’s play.
Verlander’s spin rate on his fastball last season, 2,495 rpm, was also among the league’s elite. He missed more than two months at the start of that season with a strained right triceps, but in the final two months started to look like the pitcher that the Tigers are seeing now.

『その答えは”スピン量”にあるのかもしれない、バーランダーのフォーシームファーストボールのスピン量は1分あたり2555回転で、月曜日の時点でメジャーでベストの数字だった。
バーランダーの昨シーズンにおけるファーストボールのスピン量は2495回転で、この数字はメジャーでもエリートクラスの数字だった。彼は昨シーズンの最初に2ヶ月あまりを右腕を痛め離脱したが、最後の2ヶ月に関しては現在タイガースが目にしている姿になりはじめていた。』

球速は低下しているものの、バーランダーのファーストボールのスピン量が多くなっているようです。

スピン量が多いということは、ボールにキレが生まれ、伸びも生まれてきます。

そのことがバーランダーの球速低下があるにもかかわらず、奪三振率と空振り率の向上につながっているのではないかということです。

バーランダーが意識的にファーストボールの質を変えたのか、それとも無意識で自然にそうなったのかはわかりませんが、少なくともファーストボールが威力というよりも、キレがあるという質に変わってきているようです。

バーランダーのこの変化がシーズン全体を通じて、どのような結果をもたらすのか注目されます。

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