なぜダスティン・ペドロイアは復活することができたのか?米大物記者がその秘密を明かす

Boston Redsox Top Catch

ボストン・レッドソックスのリーダーと言えばデビッド・オルティーズとダスティン・ペドロイアです。

今年でデビッド・オルティーズは引退しますが、ダスティン・ペドロイアは2016年から37歳となる2021年までの6年を、8500万ドルで契約延長をしています。

そのためデビッド・オルティーズが去った後のレッドソックスを引っ張っていく役割がより期待される立場となります。

しかし、2013年のワールドシリーズ制覇を成し遂げたシーズンの後は、不本意なシーズンをおくっていました。

ダスティン・ペドロイアのキャリアベストのシーズンはMVPを獲得した2008年で、打率.326/本塁打17/打点83/出塁率.376/長打率.493/OPS.869という成績を残しました。

それに匹敵するシーズンとなったのが27歳の2011年で打率.307/本塁打21/打点91/出塁率.387/長打率.474/OPS.861という数字を残しています。

その後の打撃成績は緩やかに下降線をたどり、2013年の時にはゴールドグラブ賞、MVP投票で7位となったものの、打撃成績は打率.301/本塁打9/打点84/出塁率.372/長打率.415/OPS.787と、勝負強い打撃はあったものの、一時のような迫力はありませんでした。

30歳となった2014年には135試合の出場で打率.278/出塁率.337/長打率.376でOPSはレギュラー定着後ワーストとなる.712まで落ち込みました。

そして2015年は太ももなどの故障もあり93試合と2010年の75試合に続く少ない試合数となりましたが、2014年よりは成績が向上し打率.291/出塁率.356/長打率.441/OPS.797となりました。

ただ、故障の影響もあったのか守備面の数字が悪化しました。守備防御点(DRS)は二塁手としてメジャー全体で25番目にランクされるなど、年齢による衰えも懸念される状態でした。

しかし、今季はその不安を払拭する活躍を見せています。

打撃面では打率.319/出塁率.378/長打率.452でOPS.829は2011年以後ではベストの数字で、15本塁打、74打点を記録しています。

また守備面でも昨年の25位から3位に一気にジャンプアップするなど、攻守の両面で20代半ばに近いパフォーマンスを発揮しています。

そのように復活、復調を遂げることができた理由について、FOXスポーツの大物記者であるケン・ローゼンタール記者が取材して記事にしています。

ケン・ローゼンタール記者は”The secret behind Dustin Pedroia’s bounce-back season for the Red Sox”という記事で、ペドロイアの友人であり、共にトレーニングもする間柄であるドジャースのアンドレ・イーシアーの勧めで、ペドロイアを取材をした際の内容を記事にしています。

Rather than pound weights, they focused on exercises designed to increase elasticity –€“ bear crawls, for example.

“It’s helped me a ton,” Pedroia acknowledged.

Pedroia said that as he prepared to turn 33, he wasn’t going to get stronger; he had to work on his fast-twitch muscles, his first-step quickness. He and Ethier worked out only Mondays, Wednesdays and Fridays, hit less than in the past.

ウェイトトレーニングに重点を置くのではなく、弾性を増すエクササイズ、具体的には体幹トレーニングの一つであるベアクロールなどを取り入れたそうです。

ベアクロールとは以下のようなトレーニングです。

ペドロイアは33歳のシーズンを迎えるにあたり、これ以上身体が強くなることはないと考え、筋肉の中でも瞬発力に影響のある速筋を鍛え、ファーストステップの速さを磨くことに取り組んだようです。

しかも、そのエクササイズやトレーニングも毎日やるのではなく、疲労回復が遅くなる年齢であることも考慮し、月曜日、水曜日、金曜日だけトレーニングを行い、過去よりも打撃練習も減らしたとのことです。

そのような年齢を考慮したトレーニングを1年先にアンドレ・イーシアーが取り入れていたようですが、その結果、イーシアーのスイングが力任せではなくスムーズになり、外野守備も良くなるという効果があったのを、ペドロイア自身が目の当たりにしていようです。

実際に2015年のアンドレ・イーシアーは142試合で打率.294/出塁率.366/長打率.486/OPS.852と復活を遂げました。

そのイーシアーから年を重ねたのだから、それに応じてトレーニングもアジャストすべきだとアドバイスを受け、それをペドロイアが取り入れた結果、今季の成績の向上につながったようで、本人もエクササイズの効果を認めています。

まとめると、ダスティン・ペドロイアはシーズンオフにウェイトトレーニングのような追い込むトレーニングから、速筋を鍛えるトレーニング、体幹を鍛えるトレーニングにシフトし、疲労回復も重視した結果、打撃だけでなく、衰えが懸念された守備面でもかつてのような守備力を取り戻すことができたようです。

イグザンダー・ボガーツ、ジャッキー・ブラッドリー・ジュニア、ムーキー・ベッツら今年ブレイクした3人加えて、ヨアン・モンカダ、アンドリュー・ベニンテンディら次なるブレイク候補も控え、野手全員をファームから育成したメンバーで構成できるようになりつつあるレッドソックスです。

しかし、そこにリーダーシップのあるベテランが組み合わせる方が理想的で、それがダスティン・ペドロイアであることがレッドソックスにとってベストであると考えられます。

2021年までチームのコア、チームのリーダーとして若い選手たちを引っ張っていく役割が期待されるダスティン・ペドロイアの復活は、レッドソックスのこれから5年のチーム編成を考えると、明るい材料と言えそうです。

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