得点力不足の解消なるか?マリナーズがケンドリス・モラレスをツインズから獲得!

投手陣はリーグ屈指の安定感があるためワイルドカード争いでリードする立場にいるマリナーズですが、最近は深刻な得点力不足が目立ち始めていました。

そのマリナーズが打線の補強として、ミネソタ・ツインズからケンドリス・モラレスをスティーブン・プライヤーとのトレードで獲得しました。

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打線のグレードアップが急務だったマリナーズ

マリナーズのチームのスタッツは以下のとおりとなっています。

  • チーム打撃スタッツ
    得点:396(AL 13位/MLB 22位)
    打率:.245(AL 14位/MLB 24位)
    出塁率:.299(AL 15位/MLB 28位)
    OPS:.673(AL 15位/MLB 28位)
  • チーム投手スタッツ
    防御率:3.11(AL:1位/MLB:1位)
    QS:54(AL:7位/MLB:15位)
    WHIP:1.15(AL:1位/MLB:1位)
    被打率:.226(AL:1位/MLB:1位)

投手陣の全体の防御率も素晴らしいのですが、その中でもリリーフ陣の安定感は抜群で防御率2.39と素晴らしい成績で、この数字も両リーグ1位となっています。

この投手陣の安定感の一方で、打線は低調です。ロビンソン・カノを加え、カイル・シーガーも成長は見せているものの得点力不足に悩まされています。

打撃陣は投手陣が両リーグトップクラスとは全く反対の状態で、ア・リーグで、ほぼ最低クラスの攻撃力となっています。

打線の得点力不足が響き、7月は8勝10敗と負け越している状況で、18試合で55点(1試合平均3.1点)しかとれず、55失点(1試合平均3.1失点)に抑えている投手陣の足を引っ張っていました。

特にア・リーグ西地区はアスレチックスとエンゼルスが好調な上に、積極的な補強に動いたため、マリナーズにも補強に動かざるを得ない圧力が高まっていたところを、さらに打撃陣の低迷が後押しするかたちで、ケンドリス・モラレスの獲得となりました。

一旦はレイズのゾブリストの獲得合意に近づくも・・・

マリナーズはレイズのベン・ゾブリストの獲得合意に一旦は近づいたと見られていましたが、ここ最近になって話がストップし、保留状態になっていると伝えられていました。

このようにトレードが頓挫してしまったのは、徐々にレイズが調子を上げてきていたためで、オールスター再開後は5連勝するなど、ワイルドカードまで4.5ゲーム差に浮上し、そのライバルとなるマリナーズへ放出するデメリットが大きくなっていました。

レイズはウェイバー公示なしのトレード期限ギリギリに、デビッド・プライスやベン・ゾブリストをトレードに出すかどうかを決断すると報じられていますが、マリナーズはチーム状況が下降気味で、そこまで待つことができなくなりつつありました。

メッツ戦での2連敗により、ワイルドカード争いでもヤンキースとブルージェイズに0.5ゲーム差に迫られ、一日でも早い打線の補強が必要となっていました。

そこでマリナーズで昨年プレーして、実績も残したケンドリス・モラレスを獲得することで、左投手に弱いマリナーズ打線のテコ入れをはかることになりました。

ケンドリス・モラレスはツインズと6月はじめのMLBドラフト終了後に、ツインズと1年1200万ドルで契約しましたが、日割り計算となるため、実質は1年740万ドル程度の契約でした。

すでにツインズが300万ドル余りを支払っているため、マリナーズは残りの440万ドル程度を支払えば良いことになり、予算の枠があまり残っていないとされるマリナーズにとっては、経済的にも獲得しやすい選手でもありました。

ツインズがモラレスをトレードに出すのは自然な流れ

ケンドリス・モラレスの年度別成績は以下のとおりとなっています。

ケンドリス・モラレスの年度別成績_140724_2

6月からいきなりの実践復帰ということもあってか、トレード成立時点での成績は39試合154打数で打率.234/本塁打1/打点18/OPS.584と低調です。

しかし、オフには1410万ドルのクオリファイングオファーをして、それを拒否された後も、終始マリナーズは声をかけ続けるなど、昨年に156試合602打数で打率.277/本塁打23/打点80という成績を残したこともあり、その実力を評価していました。そのため、今後に調子があがることを期待しての補強となっています。

ツインズはモラレスを獲得した時点で、プレーオフの可能性が残る状態ではあったもおの、驚きの声が少なからずあがりました。というのもツインズのチーム戦力の状況からプレーオフは厳しいと考えられていましたので、積極的に補強に動くことはないだろうと予想されていたためです。

しかし同時に、地元メディアを中心に、仮にプレーオフが難しくなっても、モラレスで若い選手を獲得できるから、どちらに転んでも獲得のメリットはあるとの声もありましたので、11ゲーム差の地区最下位に沈むツインズにとっては、このモラレスのトレードは自然な流れと言えそうです。

マリナーズはコリー・ハートとジャスティン・スモークがイマイチのため、右の長距離打者の獲得に動いていましたので、両打ちのケンドリス・モラレスの獲得は、普通に考えればプラスとなりそうです。

ただ、懸念されるのがモラレス自身はツインズとの契約延長を希望していたこと。そしてマリナーズのオファーを断り続けていた理由として、シアトルに戻りたくないと述べていたことです。

今回はトレードということで、拒否権もなかったモラレスは受け入れるしかなかったわけですが、モラレスがそのあたりの精神面もうまく整理できるかは気になるところです。

マリナーズが2001年以来のプレーオフ進出に向けて、重要な役割を果たすことが期待されるケンドリス・モラレスが、打線を活気づけることができるか注目されます。