ロイヤルズはグレッグ・ホランドに契約を提示しない方向性!CBSスポーツの名物記者が伝える

Kansas City Royals Top Catch

カンザスシティ・ロイヤルズの代名詞と言えるのが強力なリリーフ陣と守備力です。

その強力なブルペンの中核となってきたのがクローザーのグレッグ・ホランドです。

しかし、グレッグ・ホランドはシーズン中にトミー・ジョン手術を受けて、ポストシーズンのその姿はありません。

そのグレッグ・ホランドは2015年が年俸調停2年目で、来季の契約が年俸調停3年目となるのですが、そのホランドにロイヤルズは契約を提示しないノンテンダーとする意向だという情報を、CBSスポーツの名物記者であるジョン・ヘイマンが伝えています。

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2014年8月から続いていた右肘の痛みと違和感

グレッグ・ホランドの年度別の成績は以下の表のとおりとなっています。

Gred Holland Stats 2015

2013年は67.0イニングを投げて、防御率1.21/47SV/奪三振103、2014年は62.1イニングで防御率1.44/46SV/奪三振90/WHIP0.91と圧倒的なパフォーマンスを2年連続で発揮し、MLB屈指のクローザーとしての地位を築きました。

しかし、2015年シーズンは4月の4試合こそ防御率0.00だったのですが、5月は3.68、6月は3.12、7月は3.86、そして8月には6.48となるなど、非常に不安定な状態が続いていました。

結局、このパフォーマンスの低下は右肘の問題が原因で、すでに痛みや違和感がある状態でありながら、ホランド自身が投げ続けることを選択したためです。

2014年8月の段階で田中将大と同様の小さな断裂が見られたようですが、それでも投げ続けることをホランドが選択して2014年のプレーオフ、そして今季も投げ続けたようです。

ロイヤルズは早い段階でメディカルチェックを受けさせようとしたようですが、それをホランドが嫌がっていたようです。しかし、8月と9月のパフォーマンスがあまりにも悪く、球速が80マイル台に落ちたことで検査したところ、トミー・ジョン手術が必要な状態であったことが確認されたとのことです。

グレッグ・ホランドは10月にトミー・ジョン手術を受けたため2016年シーズンを完全に棒に振ることは確実で、復帰は最短でも2017年シーズンとなります。

ところが、ホランドは年俸調停3年目となっていますので、通常どおりのプロセスで交渉すれば、来季がプレーできないにも関わらず、今季の825万ドルから1000万ドルに上昇し、それをロイヤルズが負担することになります。

しかし、契約を提示しない(non-tender)ことで年俸調停を回避することができ、安い年俸で契約することが可能になります。

ホランドを失うリスクはあるものの、そうせざるを得ないロイヤルズの経済事情

ただ、この選択にもリスクがあり、ノンテンダーによりFAとなりますので、他球団もグレッグ・ホランドと交渉することができるようになります。

今季終盤にロイヤルズの戦力となったクリス・メドレンはトミー・ジョン手術を受けたため、年俸の高騰を避けるためにブレーブスがノンテンダーとしました。

その結果、ブレーブスでエース級だったクリス・メドレンが2015年中に復帰できる見込みだったため、ドジャースなども加わった争奪戦の末に、ロイヤルズが2年契約で獲得しました。

そのメドレンと同様に、グレッグ・ホランドも他チームにさらわれる可能性があるのですが、年俸総額に余裕のないロイヤルズにとって、試合に出れない選手に1000万ドルを投資することはできません。

元々、グレッグ・ホランドが故障しなければ、年俸が1300万ドル前後に高騰し、ロイヤルズには負担できないとされていて、オフにはトレード要員になるのではとの見方もありましたので、なおさらプレーできない選手に大金を使うことはできません。

ロイヤルズは2014年の開幕時の年俸総額は9218万ドルで過去最高だったのですが、ワールドシリーズ進出したことによって得た資金をつぎこんで、ボルケス、モラレス、リオスといったFA選手の補強をおこなった結果、2015年開幕時は1億1285万ドルに達しまい、完全に上限を越えている状態となっていました。

そのような予算の制約のあるロイヤルズにとっては、やむを得ない選択であるとは言えます。

ただ、ロイヤルズはグレッグ・ホランドにノンテンダーとした後に、あらためて2年契約を提示する意向だとされていて、リハビリの1年と復帰後1年を保証する方針だともされています。

しかし、一筋縄ではいかない要素も絡んできています。このような状況を想定してか、グレッグ・ホランドは代理人を豪腕・スコット・ボラス氏に変更していますので、ロイヤルズの交渉も簡単ではなさそうです。

ほぼ間違いなくスコット・ボラス氏が他チームとの交渉し、良い条件を引き出す駆け引きが始まりますので、このグレッグ・ホランドの来季の契約はシーズンオフの注目したいポイントの1つとなりそうです。