ロイヤルズは本格的な「チーム再建」へ!エリック・ホズマーを逃したことで決断

Kansas City Royals Top Catch

エリック・ホズマーとの再契約が、シーズンオフの最優先事項だと明言していたロイヤルズのデイトン・ムーアGMでしたが、8年に契約を上積みしたパドレスに競り負け、その目標は達成することができませんでした。

FA市場にはチームのコアとしてワールドシリーズ制覇に貢献してくれたマイク・ムスターカスが残っていますし、地元のチームとしてロイヤルズ愛を語った一塁手のローガン・モリソンも残っています。

エリック・ホズマーのために用意した資金を、そちらに回すことも可能なはずですが、そうすることなく本格的な再建に舵を切っていくことになるようです。

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ロイヤルズは大物FA選手の獲得はせずにチーム再建へ

USAトゥデイのボブ・ナイチンゲール氏は以下のように伝えています。

エリック・ホズマーがパドレスと契約してしまった今、再建モードに移行し、大物クラスのFA選手の獲得には動かないとロイヤルズの幹部が話していると、ナイチンゲール氏は伝えています。

マイク・ムスターカスは1年の腰掛けの契約を結び、来年のFA市場で勝負するのも選択肢となりつつあります。それでもロイヤルズは強い関心を示していることはないようです。

ESPNのバスター・オルニー氏が以下のように伝えています。

「ロイヤルズは、マイク・ムスターカスとの再契約に関心を示しているというような情報はない」ことが伝えられています。

ローガン・モリソンはエリック・ホズマーが抜けた後の一塁を埋める候補として悪くない選択肢なのですが、デイトン・ムーアGMはすでに消極的な姿勢を示しています。

「選手としての能力は高く評価している」と話したものの、「経済的な問題がある。それは私たちにとって非常に切迫した現実だ」と述べて、予算がないことを明かしています。

エリック・ホズマーはファンからの人気の高い選手で、クラブハウスでのリーダーシップも優れるフランチャイズの顔でした。そのホズマーのためには、特別に無理をしてでも資金を出そうとしていましたが、それ以外の選手には無理をして投資することはできないのがロイヤルズの現状のようです。

ロイヤルズにとって2016年の1億3000万ドル、2017年の1億4300万ドルという開幕時の年俸総額は予算オーバーでした。しかし、シーズン途中に勝負をかける補強を行ったことにより、シーズン終了後には2016年が1億7700万ドル、2017年は1億8500万ドルとぜいたく税のラインに近いところまで膨れ上がりました。

2年連続でワールドシリーズ制覇を果たしたことによる収入増で得た資金を惜しみなく使うことで、積極的な補強を継続してきました。しかし、マーケットの規模を考えれば、1億ドルから1億1000万ドル程度が上限のチームにとって、このような状態を続けることは死活問題となります。

すでに2018年の年俸総額が1億1000万ドルに達していますので、FA市場に投入する資金が多く残っていないとデイトン・ムーアGMが話すのは、当然のことと言えます。

デイトン・ムーアGMは地元メディアに、2月18日の時点で、こう明かしています。

“Our two main objectives are we have to build our farm system back to the level it was in 2010, 2011,” Moore said. “We also need to get our payroll at a level that gives us more flexibility going forward.”

「ファームシステムの選手層を2010年、2011年のようなレベルに戻す」、そして「将来的に予算を柔軟に使えるレベルまで年俸総額を落とす」ことが、「大きな2つの目標」と話しています。

トレードで積極的な補強を行った結果、ファームの選手層はかつてのような質ではなくなっています。年俸総額が膨れ上がってしまい、現状のままでは、若い選手が台頭してきても長期の契約延長を結ぶこともままならない状態です。

「ファームの層を厚くする」ことと「年俸総額の削減」が必要であることは間違いないのですが、この2つの目標を達成する道は高額年俸の主力選手を放出し、見返りとして若い選手を獲得する「大規模な再建モード」となります。

大型契約が残っているのは、2020年のオプションのバイアウトを含めると2年4400万ドルが残るアレックス・ゴードン、3年4900万ドルが残るイアン・ケネディ、4年6000万ドルのダニー・ダフィー、4年4830万ドルのサルバドール・ペレスとなります。

FAが近いのは、1年793万7000ドルで、2018年が最終年となるケルビン・ヘレーラ。2019年のオプションは行使されないことが確実で、そのバイアウトを合わせると1年1100万ドルのジェイソン・ハメルなどもいます。

クオリファイング・オファーを受けたエリック・ホズマーがパドレスと契約したことにより、現在ロイヤルズは2018年ドラフトの全体45番目までの指名権のうち4つ枠を持つことになりました。さらにマイク・ムスターカスが他球団と5000万ドル以上の契約を結んだ場合には、全体40番目の指名権のうち5つの枠を確保できることになります。

これだけでもファームの層を厚くすることは可能ですが、ベテランの主力を放出した方が、チームの再建のスピードが加速することは間違いありません。ロイヤルズのデイトン・ムーアGMは、このプロセスを経験済みのため、早い段階で優勝を狙える状態に戻すこともできるかもしれません。

ロイヤルズが本格的な再建に舵を切ることはトレード市場のみならずFA市場にも影響を与えることになります。再建を選んでいるチームが多いため、すでにトレード市場の人材が豊富なのですが、さらに厚みが増すことになります。契約を手にしていないFA選手の立場はより厳しいものとなると考えられます。

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