ロイヤルズがホズマーら3名のFA選手にクオリファイング・オファーを提示へ

Kansas City Royals Top Catch

2015年にワールドシリーズ制覇を果たしたカンザスシティ・ロイヤルズですが、年俸総額の上限が高くないこともあり、契約が残るコアプレイヤーたちを次々とトレード放出してきました。

そのようなチーム状況で、なおかつFAが近づく状態でありながらも、ロイヤルズが放出せずにチームに残し続けたのが一塁のエリック・ホズマー、遊撃手のアルシデス・エスコバー、三塁手のマイク・ムスターカス、中堅手のロレンゾ・ケインです。

補強予算に多くの枠が残ってはいないため、すべての選手を引き止めることは難しいため、FAとなる8名の選手のうち数名にはクオリファイング・オファーを提示して、何かしらの見返りを得る道を選ぶことが予想されていました。

まだ正式に誰にクオリファイング・オファーを提示するのかは明らかにされていませんが、地元メディアのザ・カンザスシティスターによるとエリック・ホズマー、マイク・ムスターカス、ロレンゾ・ケインの3人に提示されることになるようです。

The club had eight players who became free agents upon the completion of the World Series on Wednesday night in Los Angeles. Yet the focus, for now, will fall on first baseman Eric Hosmer, third baseman Mike Moustakas and center fielder Lorenzo Cain, all of whom should expect to receive qualifying offers before Monday’s deadline.

ロイヤルズか8名の選手がFAとなるものの、注目されるのは「クオリファイング・オファーが提示される見込みのエリック・ホズマー、マイク・ムスターカス、ロレンゾ・ケイン」の動向であることが伝えられています。

記事を書いているカンザスシティスターのラスティン・ドッド氏は、この3人にクオリファイング・オファーが提示されることになるという情報を得ているようです。

さらに以下のようにラスティン・ドッド氏は伝えています。

The qualifying offers — one year for $17.4 million — will ensure some level of compensation should Hosmer, Moustakas or Cain sign elsewhere. All three players are expected to decline the offer and search for a multi-year contract on the open market. The size of those deals will dictate what kind of compensation the Royals receive in return.

今回のオフは、クオリファイング・オファーの金額が1740万ドルに設定されていますが、クオリファイング・オファーに関するルールが新労使協定により変更されています。

この3人がクオリファイング・オファーを拒否して、複数年契約をFA市場で求めることが予想されているのですが、これらの選手が新たに手にする契約により、ロイヤルズが見返りとして手にできる補償内容が変わることが説明されています。

これまではクオリファイング・オファーを拒否した選手を獲得したチームは、プロテクトされていない最上位の指名権を失い、逆に提示して拒否されたチームは1巡目の後に指名権を獲得することができました。

しかし、このオフからは新労使協定により、様々なパターンが生じることとなりました。

参考:新労使協定(2017-2021)でのクオリファイング・オファー(Qualifying Offer)

ロイヤルズが手にできる見返りは以下のようなルールで判断されることになります。

  • 拒否されたチームが「レベニュー・シェアリングの対象で、拒否した選手の新契約の総額5000万ドル以上」

    → 拒否されたチームは「1巡目指名終了直後の指名権」を獲得できる。

  • 拒否されたチームが「レベニュー・シェアリングの対象で、拒否した選手の新契約の総額5000万ドルに満たない」

    → 拒否されたチームは「2巡目指名の後に行われる戦力均衡ラウンドBが終わった後の指名権」を獲得できる。

  • 拒否されたチームが「ぜいたく税の基準を超過」

    → 拒否されたチームは「4巡目の後の指名権」を獲得できる。

  • 拒否されたチームが「ぜいたく税の基準以下で、なおかつレベニュー・シェアリングの対象外」

    → 拒否されたチームは「2巡目指名の後に行われる戦力均衡ラウンドBが終わった後の指名権」を獲得できる。

では、ロイヤルズの状況はどうなのかというと、カンザスシティスターのラスティン・ドッド氏は以下のように書いています。

But here are the important parts: The Royals will receive a compensatory, or additional, draft pick following the first round if a player declines a qualifying offer and signs a contract of more than $50 million. If the players declines the qualifying offer and signs for less than $50 million, the compensation pick will come after Competitive Balance Round B, which follows the second round.

ロイヤルズの年俸総額は「ぜいたく税の基準は超過していない」状況で、さらに「レベニュー・シェアリングの対象」となっています。

そのためマイク・ムスターカス、エリック・ホズマー、ロレンゾ・ケインがクオリファイング・オファーを拒否した場合には、ロイヤルズは以下のような補償を受けることができます。


  • ロイヤルズと再契約:補償はなし
  • 他球団との新契約が5000万ドル以上:「1巡目指名終了直後の指名権」
  • 他球団との新契約が5000万ドルより少ない:「2巡目指名の後の戦力均衡ラウンドBが終わった後の指名権」

エリック・ホズマーは1億ドルを越えることが濃厚で、マイク・ムスターカスは7000-8000万ドル、ロレンゾ・ケインは6000-7000万ドルくらいの契約を手にすることが予想されています。

ロイヤルズがクオリファイング・オファーをこの3人に提示した場合には、以前のクオリファイング・オファーと同様に3つの「1巡目指名終了直後の指名権」を手にできる確率が高いと予想されます。ファームの選手層が薄くなってきているロイヤルズにとっては、非常に意味があるドラフト指名権です。

少なくとも3人のうちの1人とは再契約するのではないかと予想されていますが、最悪のケースでも、ドラフト指名権でそれなりの見返りを手にできることになりそうなロイヤルズです。

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