ロイヤルズのファイヤーセールの対象選手は?MLB公式サイトが「4つのシナリオ」を予想

Kansas City Royals Top Catch

カンザスシティ・ロイヤルズはワールドシリーズ制覇のコアとなった選手たちのFAが近づいてきたのですが、予算の制約があるチームのため、全ての選手を引き止めることができません。

そのためシーズンオフにウェイド・デービスをカブスに、ジャロッド・ダイソンをマリナーズに放出して、これから数年にわたりチームがコントロールできるメジャーレベルの選手を獲得することを選択しました。

それは完全な再建モードへ移行するのではなく、2017年に再び勝負をかけるというロイヤルズのフロント陣の意志の現れでした。

上手く噛み合えばワイルドカードも争えるかと思われたのですが、蓋を開けてみれば22勝30敗で、ア・リーグ最下位の勝率となる.423と沈んでいます。

エリック・ホズマー、マイク・ムスターカス、アルシデス・エスコバー、ロレンゾ・ケイン、ジェイソン・バルガスといった主力級が、今季終了後にFAとなることもあり、トレード期限前に売り手になる可能性が日に日に高まる状況です。

ただ、デイトン・ムーアGMは、現時点で売り手になるつもりはなく、ポストシーズンを目指して戦い続けるとメディアに話しています。それでもすでに予算が上限に達していること、ワールドシリーズ制覇のためにファームを売り払ってトレードを行ってきたこともり、その言葉を額面通りに受けるメディアは少ないのが現実です。

そのロイヤルズのトレード期限前の動きについて、MLB公式サイトのMark Feinsand氏がロイヤルズがファイヤーセールに踏みきった際に、成立する可能性がある4つのシナリオを予想しています。

そのMark Feinsand氏が予想する4つのトレードの要約は以下のとおりとなっています。

  • ロレンゾ・ケインとケルビン・ヘレーラをナショナルズへトレード

    ナショナルズはブライス・ハーパーがFAとなるまでの2018年までに、ワールドシリーズ制覇を成すことにフォーカスしている。にも関わらず、ブルペンが不安定で、センターのアダム・イートンが今季絶望となっているが、ケインとヘレーラはその穴を埋めることができる。ケインは今季終了後にFAとなるが、へレーラは年俸532万5000ドルで、来季は年俸調停権があるもののチームがコントロールできる。ナショナルズのプロスペクトは野手が上位を占めているが、ロイヤルズは投手ばかりで、野手を必要としている。

  • エリック・ホズマーをアストロズにトレード

    ポストシーズンを争うほとんどのチームが一塁のポジションには困っていない。ただ、アストロズはホズマーがユリエスキ・グリエルからのグレードアップになると評価するかもしれない。もし相手が見つからなければ、チームに残してクオリファイング・オファーを出すということも選択肢に。

  • マイク・ムスタカスをレッドソックスにトレード

    パブロ・サンドバルは故障離脱する前の17試合でOPS.646と低迷していた。復帰後もしばらくはチャンスを与えると考えられるが、上手くいかない場合には、13本塁打を打っているムスタカスを2-3ヶ月のレンタルとして獲得するのは合理的だ。そしてデーブ・ドンブロウスキー社長はチームを強化するチャンスをモノにするためにプロスペクトを放出することをためらわない。

  • ジェイソン・バルガスをヤンキースにトレード

    34歳のバルガスはヤンキースに対して0勝2敗、防御率8.10と散々だが、それ以外のチームには6勝1敗、防御率1.25。ヤンキースに移籍すればバルガスはヤンキース打線に投げる必要はなくなる。ハル・スタインブレナー共同オーナーはファームの選手層を薄くすることに関心を示していないが、ヤンキースにとってBレベルのプロスペクトであっても、市場では価値がある選手だ。ヤンキースはポストシーズンのチャンスがあると判断すれば、補強をためらうことはないだろう。

ポストシーズンの可能性が低い場合に、主力選手をとどめておくことのメリットは、新しい労使協定によって小さくなりました。

ロイヤルズはレベニュー・シェアリングの対象チームのため、クオリファイング・オファーを拒否した選手が、他球団と総額5000万ドル以上の契約を結んだ場合には、「1巡目指名終了直後の指名権」を獲得できます。

しかし、新契約が5000万ドル以下の場合に手にできるものは「2巡目指名の後に行われる戦力均衡ラウンドBが終わった後の指名権」と価値が一気に下がります。

そのためロイヤルズが、今季終了後にFAとなる選手を残すかどうかを判断するときに影響を与える主な要素は以下のようなものとなります。

  • FAとなった後に、他球団と総額5000万ドル以上の契約を結ぶと予想される選手かどうか
  • 「トレードで獲得できるプロスペクト」と「クオリファイング・オファーにより獲得できるドラフト指名権」のどちらのほうが価値があるのか

アルシデス・エスコバーは低迷しているため、FA市場での評価は高まらず、クオリファイング・オファーを出すと受諾すると予想されます。そのため、ロイヤルズにとっては納得できるプロスペクトをオファーされれば放出するほうがメリットが大きいと考えられます。

今後の成績次第とはなりますが、エリック・ホズマー、マイク・ムスタカス、ロレンゾ・ケインの3人は、今季終了後にFA市場に出た場合には総額で5000万ドル以上の契約を結ぶ可能性があります。そのため、シーズン終了まで残して、クオリファイング・オファーを出して、1巡目終了後の指名権を獲得することも悪い選択肢ではありません。ただ、トレードで質の良いプロスペクトを複数獲得できるのであれば、ドラフト指名権よりもそちらを選ぶことが得策となります。

新しい労使協定によってトレード放出の是非を判断する際に検討すべき要素が増えました。ですが、誤った判断をすると予算に制約のあるロイヤルズには大きなダメージとなりますので、デイトン・ムーアGMの力量が問われることになりそうです。

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