ロイヤルズが売り手になる可能性も!強力リリーフ陣がトレード市場に出れば争奪戦必至

Kansas City Royals Top Catch

2015年のワールドシリーズチャンピオンであるカンザスシティ・ロイヤルズは地区首位のクリーブランド・インディアンスに8.0ゲーム差の3位、ワイルドカードまでは4チームを挟んで5.0ゲーム差となっています。

勝率5割ラインをさまよう状況でポストシーズンが狙えるようにも見える立場ではあるのですが、47勝47敗だった7月21日終了時点ではベースボールプロスペクタスがポストシーズン進出の確率を3.5%と予測するなど、厳しい状況となっています。

そのカンザスシティ・ロイヤルズがトレード期限前に売り手になる可能性が浮上しています。

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ロイヤルズは売り手と買い手の両方の可能性を準備か

FANRAG SPORTSのジョン・ヘイマン記者が“Defending-champion Royals considering selling pieces at deadline”という7月22日付の記事の冒頭で以下のように伝えています。

Nine months after winning their first World Series since 1985, the Kansas City Royals may suddenly find themselves in a position to sell this trade deadline.
As one person connected to the situation described it, the Royals “have to prepare on both fronts,” this deadline. That could mean selling off pieces such as bullpen stalwarts Wade Davis and Kelvin Herrera, starting pitcher Edinson Volquez, and possibly even certain position players such as Lorenzo Cain.

「1985年以来のワールドシリーズ制覇を果たしたカンザスシティ・ロイヤルズはトレード期限前に突如として売り手になるかもしれない。」と記事の冒頭で伝え、ロイヤルズの関係者からの情報として「売り手にも買い手にもなる準備をしなければならい」と現状を説明しているとのことです。

そして売り手となった場合には「ウェイド・デービス、ケルビン・ヘレーラの強力リリーバー、先発投手のエディソン・ボルケス、場合によってはロレンゾ・ケインも対象になるかもしれない」とジョン・ヘイマン氏は踏み込んでトレードの内容に言及しています。

その後、ウェイド・デービスが2014年から現在まで防御率1.01/WHIP0.85/奪三振率11.4という圧倒的な成績を残していて、来季が1000万ドルのチームオプションとなっていること、エディソン・ボルケスも同様に2017年が1000万ドルのチームオプション、ヘレーラは年俸調停権を有していて2018年シーズン終了後にFAとなることなどを伝えて記事を結んでいます。

まだ、売り手になることに完全には傾いていないようですが、ポストシーズンが難しいならばシーズン中にベテラン選手をトレードに出しておきたいチーム事情がありますので、非常に難しい判断を迫られているロイヤルズです。

昨シーズンワールドシリーズを制したロイヤルズは連覇を目指し、アレックス・ゴードンと4年7200万ドルで再契約し、イアン・ケネディを5年7000万ドルで獲得するなど、戦力を整えるための大型投資も行ってきました。

その結果、年俸総額は球団史上最高額を大幅に上回ってシーズン開幕を迎えることになりました。

2015年シーズン開幕時に球団史上で初めて年俸総額が1億ドルを突破して1億1285万ドルとなったのですが、2016年開幕時にはさらに膨れ上がり1億3148万ドルとなっています。

2014年には9200万ドルだったため毎年2000万ドルずつ増やしてきたことになるのですが、その原資が2年連続ワールドシリーズ進出による放映権料や観客動員による収入増でした。

ただ、カンザスシティのマーケットそのものは決して大きくはないため大きい年俸総額を数年以上にわたり続けることは簡単なことではありません。

すでに2017年は年俸調停選手を含まない確定している契約だけで9960万ドルとなっていて、ポストシーズンに進めなかった場合のシーズンオフには、大きな補強には動きにくくなっています。

さらにロイヤルズは昨年のトレード期限前にジョニー・クエト、ベン・ゾブリストらを獲得するために、チーム内のトッププロスペクトを大胆に放出することでワールドシリーズ制覇を成し遂げたのですが、その結果ファームの層は薄くなり、今年は大型トレードを行うためのカードも乏しいとされている状況です。

基本的なチーム内で育成されてきたコアとなる選手にFAやトレードで獲得した選手をバランス良く配置することで勝ってきたロイヤルズですが、今年のようにマイク・ムスターカスを故障で失い、ヨーダノ・ベンチュラ、アルシデス・エスコバーといった主力のパフォーマンスが落ち、他にも故障者が出る現状では、ロースターの穴を埋めるのが容易ではありません。

そのためポストシーズンに出場できる可能性が低いならば、無理にベテラン選手を抱え続けるよりも、売り払って再びファームの層を厚くし、来年以降に備える必要性があるロイヤルズです。

またロイヤルズのフロントも長期間にわたり高い年俸総額が続けられないことはわかっているため、短期契約の選手ばかりで、この夏が売りどきの選手も多くなっています。

  • 2017年がチームオプション
    ウェイド・デービス(RP)
  • 2017年が相互の合意で更新されるオプション
    エディソン・ボルケス(SP)
    ケンドリス・モラレス(DH)
    アルシデス・エスコバー(SS)
    ルーク・ホッチェバー(RP)
    クリス・メドレン(SP)
  • 2017年シーズン終了後FA
    ジェイソン・バルガス(SP)
    マイク・ムスターカス(3B)
    エリック・ホズマー(1B)
    ダニー・ダフィー(SP)
    ジャロッド・ダイソン(OF)
    ディロン・ジー(SP)

トレードの候補となる主な選手は今季終了後もしくは来季終了後にFAとなる選手がメインになりますが、そのカテゴリーに入る選手を非常に多く抱えています。

故障者リストに入っている選手もいるため全ての選手がトレードに出せるわけではありませんが、どちらにしても3年先にはチームのロースターを大きく入れ替えることになりますので、ポストシーズンが難しい場合には数年先を見据えて、年俸が少なくてチームが長くコントロールできるプロスペクト、メジャーレベルに近い選手を獲得しておく必要があるロイヤルズです。

地元メディアであるカンザスシティスターも“Royals, after two ugly losses, must begin to consider selling at trade deadline”というタイトルの記事で売り手になることを検討すべきではと提言しています。

難しいのは2014年のロイヤルズは100試合の時点で勝率5割を切っていながら、ワールドシリーズまで進出したという完全には諦めきれない経験もあることです。

ただ、2014年の快進撃を再現することは簡単ではありませんし、それを成し遂げることが期待できる要素が少ないのも事実のため、フロントはチームの状態を正確に見極める必要がありそうです。

もし売り手に回った場合は、両リーグ屈指のリリーフ投手陣への問い合わせが殺到することになり、優秀なリリーフ投手がトレード市場に増えますので、それに伴いヤンキースのアロルディス・チャップマン、アンドリュー・ミラーの価値も下がることになります。

残り10日間の動きに注目したいロイヤルズです。

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