ロイヤルズがクリス・メドレンと2年850万ドル(10億円)で合意!ブレーブスの元エース獲得は2015年後半の起爆剤となる可能性

Kansas City Royals Top Catch

カンザスシティ・ロイヤルズがオフに積極的な補強を続けています。

年俸調停権を有していたものの12月の期限までにブレーブスから契約が提示されなかったため、ノンテンダーFAとなっていたクリス・メドレン投手と2年850万ドルで合意しました。

クリス・メドレンは2013年にはブレーブスのフロントスターターとして力を発揮し、197.0回で防御率3.11/15勝12敗/WHIP1.22を記録しています。

このクリス・メドレンはノンテンダーFAとなったあとに、10球団による争奪戦に発展していましたが、ロイヤルズがブレーブスに競り勝つ形で合意にこぎつけました。

スポンサーリンク

リーズナブルな契約でエース級の投手を確保したロイヤルズ

スポンサーリンク
[googlead]

クリス・メドレンは2014年の開幕前に2回目のトミー・ジョン手術を受けたため、2014年は全く投げていません。

現時点では復帰の明確なタイムテーブルは出ていないものの、早ければ6月、遅くともオールスター明けには復帰できると見こまれています。

クリス・メドレンは2015年シーズンが年俸調停3年目で、その後に、完全なFAとなる予定でしたが、その2015年とFAとなる2016年をロイヤルズが買い取ったことになります。

契約は850万ドルが保証されていて、インセンティブが最大で1000万ドルつくものとなっています。

その内訳は、年俸は2015年が200万ドル、2016年が550万ドルで、2017年はチームと選手双方の同意で年俸1000万ドルで更新されるオプションがつき、、ロイヤルズが破棄する場合には100万ドルの支払いが生じる設定となっています。

2015年のシーズンの半分はリハビリに費やされるので、200万ドルとリーズナブルな設定で、2014年のクリス・メドレンの年俸はすでに550万ドルに到達していましたので、2016年の550万ドルも金額を抑えたチームの経済に優しいものとなっています。

健康であればエース級の実力を持つクリス・メドレン

クリス・メドレンの年度別と通算での成績は以下の表のとおりとなっています。

Kris Medlen Stats 2014

2012年は先発とリリーフの両方を務め138.0回で防御率1.57/WHIP0.91という素晴らしい成績で、特に先発投手だけの数字は12試合83.2回で防御率0.97/WHIP0.80と圧巻の数字です。

2013年には、32試合中31試合は先発で197イニングを投げて、防御率3.11/WHIP1.22と結果を残していて、シーズンを通じて先発をした経験もあります。

キャリア全体では、リリーフとしても実績があり、メジャーの通算152試合のうち91試合はリリーフとしての登板で、リリーフ投手としての成績は通算で防御率2.92/WHIP1.20と安定した数字が残っています。

2009年から2013年の通算のFIPも3.23と良い数字です。MLBのデータを集計しているFan Graphsによると、この2009年から2013年の4年間で、クリス・メドレンよりFIPが良い投手は20名しかいません。

【用語】

  • FIP(Field independence Pitching):味方チームの守備力の影響を除外して、投手の実力を測るための指標で、与四死球、本塁打、奪三振、投球イニングを元に算出する擬似防御率。防御率よりもFIPが低ければ味方の守備によって自責点が増えていると考えられ、FIPよりも防御率が低ければ、味方の守備によって自責点が減っていると、一般的に考えられている。

この4年間のFIPでは、現在のトップクラスのスターターと考えられているクリス・セールが3.18、マディソン・バムガーナーが3.19、ダルビッシュ有が3.28と、クリス・メドレンは同等の数字を残していて、ジェームズ・シールズの3.70を大きく上回っています。

クリス・メドレンは、健康であればメジャーでもトップクラスの力量をもつ投手のため、順調に回復すれば大きな戦力アップにつながることは間違いありません。

リスクはあるもののアップサイドが大きいクリス・メドレン

2015年の後半にメジャーに復帰する場合には、筋肉の強化を優先して、リリーフとして起用することもできますし、ローテに不安があれば、そちらで起用することもできるため、ロイヤルズにとっては良いオプションを加える事ができました。

さらに2016年には今の先発ローテの中からジェレミー・ガスリーがFAとなって、枠が空くと予想されているため、そこにおさまることも期待できます。

リスクとして考えられるのは、2回目のトミー・ジョン手術は、1回目に比較すると、順調に回復しない可能性が高いことです。

それでも年俸を保証しているのは2年間で850万ドルだけと負担は小さく、年俸総額への影響も少ないので、予算が小規模のロイヤルズにとって、悪い賭けではありません。

この補強に関しては、多くの専門家も高く評価しています。

このオフの補強の中では、うまくいった場合に、一番インパクトがありそうな補強で、クリス・メドレンが2012年から2013年の状態を取り戻せば、ジェームズ・シールズの穴を埋める期待ができますので、ロイヤルズの投手陣は、さらに安定感が増すことになりそうです。