ロイヤルズがエディンソン・ボルケスと2年2000万ドル(24億円)で合意!2015年の先発ローテ5人がほぼ確定することに

Kansas City Royals Top Catch

エースのジェームズ・シールズをFAで失ったため、先発ローテの補強が課題となっていたカンザスシティ・ロイヤルズでしたが、パイレーツからFAとなっていたエディンソン・ボルケスと2年総額2000万ドル(約23億7,280万ドル)で合意しました。

ロイヤルズはエディンソン・ボルケスの獲得で、とりあえず先発ローテの5人の枠が埋まることになりました。

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エディンソン・ボルケスは2014年は好成績も、2015年は不安がちらつく?

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エディンソン・ボルケスの年度別成績と通算成績は以下の表のとおりとなります。

Edinson Volquez Stats 2014

2008年のレッズ時代に33試合 196.0回/防御率3.21/17勝6敗/奪三振206/WHIP 1.33と活躍した以外は、防御率4点台から5点台の成績が続いていたエディンソン・ボルケスです。

しかし、2014年にパイレーツのコーチからの指導を受けて投球フォームを修正したことなどもあり、32試合192.2回で防御率3.04/13勝7敗/奪三振140/WHIP1.23と復活を遂げました。

その結果、2014年の500万ドルから倍増となる1000万ドルの年俸で2年契約を手にすることができました。

気になるのは、「1年だけのまぐれ」なのか、「才能を開花させた」のどちらなのかということです。

パイレーツのコーチ陣の指導によって修正したことで、全く違う投手に変貌した可能性がある一方で、fluke(まぐれ当たり)かもしれないと分析する専門家もいます。

CBSスポーツのDayn Perryは、(1)BABIPが.269と急激に良くなっている(2)LOB%が77.5%と高いということを指摘して、エディンソン・ボルケスの2014年はまぐれの可能性があると分析しています。

この2つの数字は運や味方の守備に左右されやすい指標です。

この運に影響されやすい2つの指標がボルケスのキャリアの平均だけでなく、MLBの平均的な数字よりも良くなっていることがボルケスの好成績につながっていて、2014年はめぐり合わせが良かっただけの可能性があるため、来年に同様なパフォーマンスを期待できないのではないか?ということのようです。

【用語】

  • BABIP(Batting Average Ball In Play):
    投手の場合は「(被安打-被本塁打)÷(打数-奪三振-被本塁打-犠飛)」の式で算出。
    味方守備がどれだけ効果的にアウトをとってくれいるかを知ることができる指標の1つ。BABIPは運に左右されやすい指標で、長期間で集計すると多くの投手が平均的な.300前後に落ち着く傾向。そのため平均よりも大きく外れた場合には運や味方の守備が大きく影響したと考えられる。
  • LOB% (Left On Base Percentage):残塁率を測る指標。投手が出したランナーの内、ベース上に残ったランナーの割合を示す。LOB%=(安打+与四死球-失点)÷(安打+与四死球-1.4×本塁打)で算出。
    ランナーを出しても帰さない投手の粘り強さを表し、MLBのほとんどの投手がリーグ平均の70%-72%前後に収まる。BABIPの影響を受けるため、投手がコントロールするのが難しい不安定な指標。そのため、平均から大きく外れた投手は将来的に平均値近くにおさまる傾向。

また投手の実力を測る指標の1つであるFIPでは2008年以外は4点台がほとんどで、それは2014年も同様の数字となっています。

2013年の防御率は5.71で、2014年は3.04ですが、FIPは2013年が4.24、2014年は4.15と大きな違いがありません。

そのため2014年の好成績は、パイレーツの極端な内野守備シフトなどに助けられた可能性もあり、投手としての力量以上の成績だった可能性は否定できません。

【用語】

  • FIP(Field independence Pitching):味方チームの守備力の影響を除外して、投手の実力を測るための指標で、与四死球、本塁打、奪三振、投球イニングを元に算出する擬似防御率。防御率よりもFIPが低ければ味方の守備によって自責点が増えていると考えられ、FIPよりも防御率が低ければ、味方の守備によって自責点が減っていると、一般的に考えられている。

ただ、ロイヤルズの場合は、リリーフ陣が強力なため、6回もしくは5回までの試合を壊さなければ、十分に勝ちを拾えるチームです。ジェームズ・シールズの代わりとして計算するには心もとないことは間違いありませんが、先発ローテの一角としては一定の期待ができそうです。

ロイヤルズは2015年の先発ローテとして、ヨーダノ・ベンチュラ(防3.20/14-10/WHIP1.30)、ダニー・ダフィー(防2.53/9-12/WHIP)、ジェイソン・バルガス(防3.71/11-10/WHIP1.27)、ジェレミー・ガスリー(防4.13/13-11/WHIP1.30)の4人に、エディンソン・ボルケスを加えての5人編成となることが確実になりました。

ただ、上述のようにエディンソン・ボルケスにNo.1スターターを託すのはやや不安がありますので、重要なのはヨーダノ・ベンチュラとダニー・ダフィーの若い2人が、チームのエースの座を担える存在になれるかどうかというところです。

またもう一つのポイントは、2014年は故障で大半を棒にふったトッププロスペクトのカイル・ジマーが、2015年の終盤にもメジャー昇格してくることに期待をかけることになりそうです。

カイル・ジマーはフロントスターターになれる存在として、ヨーダノ・ベンチュラ以上の評価を受けてきましたので、2015年にメジャーでメドが立つようであれば、ポストシーズンに向けて、良い起爆剤になりそうです。

ロイヤルズの今後は?

ケンドリス・モラレス、アレックス・リオス、エディンソン・ボルケスをFAで獲得したロイヤルズですが、気になるのは予算は大丈夫か?ということです。

この3人を獲得した結果、2015年にロイヤルズが抱えている確定した契約と選手は以下のとおりです。

  • アレックス・ゴードン(31歳・LF) $12,500,000
  • アレックス・リオス(34歳・RF) $11,000,000
  • ジェレミー・ガスリー(36歳・SP) $9,000,000
  • ジェイソン・バルガス(32歳・SP) $8,500,000
  • オマー・インファンテ(33歳・2B) $7,500,000
  • ウェイド・デービス(29歳・RP) $7,000,000
  • ケンドリス・モラレス(32歳・DH) $6,500,000
  • アルシデス・エスコバー(28歳・SS) $3,000,000
  • サルバドール・ペレス(25歳・C) $1,750,000

契約が確定している9人の年俸総額は6675万ドルとなっています。

ここに年俸調停権を持ち、年俸が上昇することが必至のプレーヤーの金額が加わります。それらの選手の予想されている2015年の年俸は以下のとおりとなっています。

  • グレッグ・ホランド(29歳・RP) $9,300,000
  • エリック・ホズマー(25歳・1B) $5,200,000
  • マイク・ムスタカス(26歳・3B) $2,700,000
  • ダニー・ダフィー(26歳・SP) $2,600,000
  • ロレンゾ・ケイン(29歳・CF) $2,300,000
  • ティム・コリンズ(25歳・RP) $1,500,000
  • ケルビン・ヘレーラ(25歳・RP) $1,500,000
  • ジャロッド・ダイソン(30歳・CF) $1,300,000
  • ルイス・コールマン(29歳・RP) $700,000

これらの選手の年俸はこの金額を軸に前後するわけですが、およそ2700万ドルは必要となり、合計で9375万ドルとなっています。

この金額は開幕時の年俸総額では、ロイヤルズのチーム史上最高額となり、数年は維持できない規模とされた2014年の9218万5521ドルをすでに上回っています。

そこにMLB最低年俸の選手の金額や保険などの支払いが加わるため、すでに年俸総額は1億ドルを超過している可能性があります。

ワールドシリーズ進出で、エキストラの収入があったものの、マーケットが小さいロイヤルズにとっては、あまり良い状態ではありません。

そうなると現実味を帯びてくるのが、2年後にFAとなるためメディアでささやかれているグレッグ・ホランドのトレードです。

ただ、ワールドシリーズで再び勝負することや、積極的な補強を続けているア・リーグ中地区の他チームの戦力補強を考えれば、ホランド、デービス、ヘレーラの3人の組み合わせは崩したくないところです。

この1年間は再び勝負するために、このメンバーを維持して2015年シーズンを迎えるのか?それともグレッグ・ホランドを動かすのか?デイトン・ムーアGMとオーナー側の判断は、今後の注目していきたいポイントです。