【MLB2014新人王候補】 ヨーダノ・ベンチュラ(カンザスシティ・ロイヤルズ)のシーズン成績と投球内容

2014年のア・リーグ新人王争いでは、ホワイトソックスのホセ・アブレイユが圧倒的にリードしている状況で、ほぼ確定的な状況です。

ですが、新人王に値するような活躍をしている選手は少なくありません。それらの選手の1人がカンザスシティ・ロイヤルズのヨーダノ・ベンチュラです。

ヨーダノ・ベンチュラは、先発投手でありながら最速で102マイル(164キロ)のフォーシームファーストボールを投げることで注目を集めましたが、成績も31試合(先発30)183.0回で防御率3.20/14勝10敗/奪三振159/WHIP1.30と素晴らしい結果で、ロイヤルズのポストシーズン進出に貢献しました。

そのヨーダノ・ベンチュラの通算成績、2014年の月別成績、そして球種の内訳や特徴などをこのページではまとめています。

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先発投手で最速164キロのフォーシームを持つ男

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ヨーダノ・ベンチュラはドミニカ共和国出身で、2008年にインターナショナルFA選手として、ロイヤルズと契約金2万8000ドルで契約し入団しています。メジャーデビューは2013年9月17日で、2014年が実質的な1年目となります。

今年の6月で23歳になったヨーダノ・ベンチュラのメジャーでの成績は以下のとおりとなっています。

Yordano Ventura Career Stats

2013年3試合に登板し0勝1敗も防御率3.52/WHIP1.24という結果を残して、2014年はロイヤルズのNo.2プロスペクトの評価を受けた状況で開幕を迎えました。

ロイヤルズでの開幕当初の位置づけは先発5番手の当落線上というものでしたが、その4月に結果を残して先発ローテに定着しました。

シーズン成績では防御率がリーグ10位、勝利数14勝が同15位とリーグ上位クラスの数字を残しています。

光るのは球速が速い投手にありがちな四球連発ということが少ないことです。シーズン通じてのストライク率も63.3%とまずまずで、与四球数69個は規定投球回数に到達した投手の中では8番目の少ない数です。

シーズン中盤に落ち込むも終盤にかけて盛り返したヨーダノ・ベンチュラ

続いて、2014年のヨーダノ・ベンチュラの月別成績です。

Yordano Ventura Mothly Stats

4月はロイヤルズが予想を裏切り絶不調だっため、5試合で2勝1敗にとどまりましたが、30.0回を投げて防御率1.50/奪三振31/WHIP1.07という圧倒的な内容だっため、アメリカの全国メディアでも注目されました。

その後、5月は防御率5.60/0勝4敗/WHIP1.46と苦しみましたが、シーズン終盤に成績を上げ、特に勝負どころの9月には月間成績は、6試合37.1回で防御率2.41/4勝 1敗/奪三振34/WHIP1.26と活躍しました。

特に9/1の登板では99球を投げているのですが、フォーシームの平均球速が99.2マイル(159.6キロ)、シンカーが98.8マイル(159キロ)。最速はフォーシームが101.9マイル(164キロ)、シンカー101.4マイル(163キロ)とシーズン終盤でも圧倒的なスタミナと球速を見せています。

メジャー最速の先発投手であるベンチュラの球種や投球スタイル

続いて、ヨーダノ・ベンチュラの持ち球ですが、Brooks Baseballによると、先程から度々触れているフォーシームファーストボールを軸として、シンカー、チェンジアップ、カーブ、カッターという4つの変化球を持っていて、カーブはナックルの握りで投げるナックルカーブです。

そのヨーダノ・ベンチュラの2014年シーズンにおける球種別の球速、投球割合、奪三振に占める割合、被打率などは以下の表のとおりとなっています。

Yordano Ventura Pitch Type (2014)_1

投球に占める割合は、フォーシームが43.0%、シンカーが20.8%、チェンジアップが14.2%、カーブが14.9%、カッターが6.9%となっています。

球速はフォーシームは最速が102.1マイル(164キロ)、平均が98.3マイル(158キロ)となっていて、平均球速でも160キロ近い数字となっています。

このフォーシームの平均球速はFAN Graphsによる集計によると、メジャーリーグの先発投手としては最速で、2014年のMLB最速の先発投手となっています。

また特筆すべきはシンカーも高速であることで、シンカーは最速101.5マイル(163キロ)、平均 97.7マイル(157キロ)となっていて、高速のフォーシームと差がなくボールが沈むため、バットに当たっても58.2%がゴロになるなど、ゴロを打たせるのに有効となっています。

そしてベンチュラは三振を奪う割合で多いのはフォーシームが35.0%で、それに次ぐのがカーブで31.2%、チェンジアップが21.7%となっています。

これらの変化球はゴロを打たせるのにも有効で、フェアゾーンに飛んでも5割強がゴロになっています。またカーブは縦に割れる曲がりで、三振を奪うのにも効果的な球種です。

そのヨーダノ・ベンチュラの9月1日の登板の動画では、持ち球であるフォーシーム、シンカー、カーブ、チェンジアップで三振を奪っているのを確認できます。

球速もメジャートップクラスで、コントロールも悪くないのですが、今後の課題としては、フォーシームと変化球のうちどれか1つを三振を楽に奪えるように精度やキレを高めていくことです。

奪三振率はシーズン全体で7.82とあまり高くないことからもわかるように、空振りを奪える圧倒的なボールがないため、イニングあたりの球数も多くなりがちです。

フォーシームは球速は速いものの、空振り率は24.8%とバットに当てられることが多く、ややキレを欠いている面がありますので、そのあたりを磨いてほしいところです。

また変化球の中では、カーブが被打率も.172と低く、空振り率も持ち球の中では一番高い33.7%のため、このボールで空振りを奪えるようになれば、さらに長いイニングを投げることができるのではないかと考えられます。

まだ23歳と若く、全体的には粗削りな印象が強く伸びしろも大きいことを感じさせるベンチュラで、ロイヤルズの投手陣の質が全体的に高く環境も良いため、さらに成長が期待されます。

ゲーム終盤で球数が100球前後に達しても100マイルを連発する能力の高さから、バーランダーを思い起こさせるとの米メディアの声もありますので、サイ・ヤング賞を争うようなトップスターターへの成長を期待したい投手の1人であるヨーダノ・ベンチュラです。