【MLB2014新人王候補】 マット・シューメーカー(ロサンゼルス・エンゼルス)のシーズン成績と投球内容

ア・リーグの新人王候補の投票で上位に名前がくることが予想されているのが、ロサンゼルス・エンゼルスのマット・シューメーカーです。

4月はリリーフとして4試合に登板し、5月以降は3試合リリーフでの登板がありましたが、シーズン全体では27試合の登板中22試合で先発として投げました。

マット・シューメーカーは、先発への配置転換後の成績が素晴らしく、エンゼルスがアスレチックスを一気に抜き去る快進撃ができた要因の1つです。

そのマット・シューメーカーの2014年シーズンにおける成績、球種、動画などをまとめています。

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マット・シューメーカーの2014年シーズンの成績

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マット・シューメーカーの2014年のシーズン成績と先発とリリーフの登板の成績は以下の表のとおりとなっています。

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リリーフの7試合14.2イニングで防御率4.30とあまり結果を残せていませんが、先発20試合では121.1イニングを投げて、防御率2.89/14勝3敗/奪三振110/WHIP1.07と素晴らしい数字を残しています。

そして年間トータルでは27試合(先発20)136.0イニングで、規定投球回数に届きませんでしたが、防御率3.04/16勝4敗/奪三振124/WHIP1.07と、2014年の新人の中で勝ち星はトップ、ア・リーグ全体でも4位(9月26日時点)となっています。

また奪三振率は8.21とずば抜けた数字ではありませんが、三振を奪うこともできる力をもっている投手です。

そして与四球は136イニングで24個と少なく、5回2/3に1個という割合で、先発として投げた際のストライク率も64.5%と高くなっています。

さらにイニング当たりの平均投球数(P/IP)は15.4で、120イニング以上を投げたア・リーグの投手で12番目に少ない数字です。そのため、味方打線も攻撃のリズムを作りやすかったと考えられます。

実際に、味方の援護の指標であるランサポート(RS)は5.50点と多く、同じエンゼルスの先発ローテとして投げていたC.J.ウィルソンの5.40、ギャレット・リチャーズの5.08、ジェレッド・ウィーバーの4.97、タイラー・スカッグスの4.50らを上回る援護を受けています。

シューメーカーの制球力の良さとを試合を壊さない安定感によって、強力なエンゼルス打線がより多くの援護ができたたと言えそうです。

続いて2014年の試合別の成績です。

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6月20日にはアスレチックスと6.0ゲーム差の2位だったエンゼルスですが、このマット・シューメーカーが先発として安定した成績を残し始めた頃からが急浮上していきました。

6月27日のロイヤルズ戦で8失点と崩れた試合がありましたが、その後の試合で4失点以上をしたのは1試合だけと安定した投球を続けています。

クオリティスタートの基準となる6イニングを投げきれない試合はあったものの、2点以内に抑える試合がほとんどで、打線が強力なエンゼルスが勝ち星を積み重ねていくには十分な投球を続けていました。

月間の成績は以下のとおりとなっています。

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6月中旬から7月にかけてマット・シューメーカーが結果を残していたため、エンゼルスがトレード期限前に先発投手の補強に動かずにすみました。

8月に7試合も登板しているのは、リリーフとしての登板があるためです。しかし、それはレッドソックスとの延長19回まで長引いた試合で投手が足りなくなったためで、不調などが理由ではありません。

8月の6勝1敗という月間の勝敗も素晴らしいのですが、7試合41.1イニングで防御率1.31/奪三振38/WHIP0.77と内容も伴ったものでした。

そのためマット・シューメーカーは、8月のルーキー・オブ・ザ・マンス(月間最優秀新人賞)だけでなく、ピッチャー・オブ・ザ・マンス(月間最優秀投手賞)も同時に受賞しています。

8月という各チームの投手がへばる時期に素晴らしい成績を残したことは、エンゼルスがアスレチックスを捉える上で、かなり大きな助けとなりました。

マット・シューメーカーの投球スタイル・球種・投球内訳

マット・シューメーカーの持ち球はBrooks Baseballによると4シーム、シンカー(2シーム)、スライダー、ナックルカーブ、スプリッターとなっています。

そのマット・シューメーカーの2014年の球種の内訳、最高球速、平均球速、そして奪三振に占める割合、空振り率、被打率は以下のとおりとなっています。

FA:4シーム SI:シンカー(2シーム) SL:スライダー KC:ナックルカーブ FS:スプリット(スプリッター)
matt-shoemaker-2014-variety

投球の中で一番割合が多いのがシンカー(2シーム)で投球の26.07%を占めていて、最速が94.7マイル(152.4 km)、平均で91.0マイル(146.5 km)となっています。

そしてそれに次ぐ割合なのが4シームで25.17%を占めています。4シームは最速が95.3マイル(153.4 km)、平均球速が91.3マイル(146.9 km)となっています。

このようにシンカーと4シームというファーストボール系統の2球種が投球の50%を占めていますが、ともに図抜けた球速というわけではありません。

そしてシューメーカーが主に決め球として使っているのが、投球の21.21%を占めているスプリットです。2014年9月末で28歳となるシューメーカーですが、MLBの中ではかなり多投している部類に入ります。

三振を奪った際の54.9%をスプリットが占めていて、空振り率は22.47%、そして被打率も.156と一番の決め球となっています。

それに次ぐ決め球がスライダーです。スライダーの球種に占める割合は18.49%で、奪三振のうち18.0%がスライダーによるもので、空振り率は16.75%、被打率.264と、いずれもスプリットに次ぐ効果的なボールとなっています。

カーブはナックルの握りで投げるナックルカーブですが、あまり効果的なボールとは言えないレベルで、あくまでも投球に変化を与えるための球種と言えそうです。

6月17日のクリーブランド・インディアンスで8.0回94球で三振を10個奪っているのですが、その試合でもスプリットとスライダーを中心に三振をとっています。

その時の動画が以下のものです。

このマット・シューメーカーは9月15日以降は、故障者リストには入っていませんが、わき腹をいたため先発を回避している状況です。ただ、ポストシーズンには間に合いそうだとの見通しとなっています。

新人王の獲得は現実的には難しい状況ですが、投票では上位になることが予想されるマット・シューメーカーで、専門家によってはホセ・アブレイユ、ヨーダノ・ベンチュラに次ぐ3番目との評価もあるほどです。

派手な投手ではないのですが、ロサンゼルス・エンゼルスの2014年のポストシーズンと2015年シーズンにとって重要な存在となりそうなマット・シューメーカーです。