【MLB2014新人王候補ピックアップ】 ジェイコブ・デグロム(ニューヨーク・メッツ)のシーズン成績と投球内容

MLB(メジャーリーグ)の2014年シーズンにおけるナ・リーグ新人王争いで有力候補の1人となっているのが、ニューヨーク・メッツのジェイコブ・デグロムです。

投手のプロスペクトが多いことで評価を受けていたニューヨーク・メッツですが、どちらかと言えばノア・シンダーガードやラファエル・モンテロの陰に隠れた存在でした。

しかし、2014年は3Aで開幕を迎えたあと、7試合38.1回を投げて防御率2.58/4勝0敗と結果を残し、メジャー昇格を果たしました。そのメジャー昇格後すぐの5月15日のヤンキース戦に先発し、7回1失点の好投の結果、そのまま先発ローテに定着しました。

新人のため投球イニングがMLBでの140イニングに加えて、マイナーでも38.1イニングを投げていたため、制限がチームからかけられ、10勝目前ではありましたが、2014年シーズンの登板を終えることとなりました。

そのジェイコブ・デグロムのシーズンにおける成績、球種、動画などをまとめています。

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ジェイコブ・デグロムの2014年シーズンの成績

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ジェイコブ・デグロムの2014年のシーズン成績は以下の表のとおりとなっています。

Jacob-deGrom-2014-total

2014年シーズンは22試合に投げて、うち17試合でクオリティスタート(6回以上自責点3以下)。140回1/3で防御率2.63/9勝6敗/奪三振144/WHIP1.13という成績を残しています。

先発投手でありながら投球回数を上回る三振を奪う(奪三振率 9.24)など、空振りで打者をしとめることができるボールを持っているジェイコブ・デグロムです。

続いて2014年の試合別の成績です。

Jacob-deGrom-2014-game-log

最初の4試合はいずれもクオリティスタートでしたが、勝ち星がつかず、逆に負けが2つ先行するなど、勝敗としては順調な滑り出しではありませんでした。

そうするうちに打ち込まれる試合が増えてきて、7試合で防御率4.39/0勝4敗と数字が落ちました。そのため次回の登板で悪ければマイナー降格という話もある中でのマイアミ・マーリンズ戦では、7回97球の無失点の好投を見せたため、先発ローテーションとメジャーリーグに生きることができました。

その後の15試合では9勝2敗という勝敗もさることながら、クオリティスタートが13試合と内容のある勝ち星が多くありました。その15試合では99回1/3で防御率1.90/奪三振110/WHIP1.00で、奪三振率は9.96と文句のつけようのない成績を残しています。

月間の成績は以下のとおりとなっています。

Jacob-deGrom-2014-monthly
シーズン終盤に入ってさらに成績を伸ばすという、力のある投手ではないとできない素晴らしい結果を残しています。7月には5試合32.1回で防御率1.39/4勝1敗/奪三振38/WHIP0.99と素晴らしい成績を残し、ナ・リーグのルーキー・オブ・ザ・マンスを獲得しました。

その後8月はやや調子を落として月間防御率3.42となりましたが、9月には7月の好調時を上回る成績を残しました。

9月の4試合はすべてクオリティスタートで、27.0回を投げた成績は防御率1.33/2勝0敗/奪三振38/WHIP0.78で、奪三振率は12.67と高い上に、与四球が少なかったためK/BB(奪三振/与四球)は6.33、P/IP(イニング当たりの平均投球数)も15.3と効率の良い投球でした。

スケジュール的にはもう1試合は先発できましたが、冒頭で述べたようにイニング制限のため、今シーズンの登板を終えました。

ジェイコブ・デグロムの投球スタイル・球種・投球内訳

続いて、ジェイコブ・デグロムの球種ですが、4シーム、2シーム、スライダー、カーブ、チェンジアップ、カットボールを持ち球としています。

Fan Graphsによる集計による、球種の投球に占める割合と、球速は以下の表のとおりとなっています。

FA:4シーム SL:スライダー FT:2シーム CU:カーブ CH:チャンジアップ FC:カットボール
Jacob-deGrom-2014-variety

最速97.3マイル(156.6 km)、平均で93.5マイル(150.5 km)の4シームが投球の45%近くを占めて、それに続くのがスライダーの16.6%と2シームの16.5%という構成で、全投球の61.5%をファーストボールがしめていることになります。

そのファーストボールでも4シームがジェイコブ・デグロムの最大の武器となっています。球速がMLBの中では図抜けて速いわけではないのですが、奪った三振のうち54.9%が4シームを決め球としています。

また4シームの被打率も.181と極めて低くなっていることからも、スピードガンの球速以上に速く見える動きとキレがあると考えられるジェイコブ・デグロムの4シームです。

このジェイコブ・デグロムの4シームと2シームのキレ、動きと制球が良いことは、9月15日のマイアミ・マーリンズで初回の先頭から8人連続の三振を奪った動画を見るとよくわかります。

その時の動画以下のものです。

100マイルに到達するわけではないのですが、球速以上に速く見えますし、動きがよく、何よりコーナーにしっかりと制球されています。

ファーストボールが投球の6割以上を占めながら、なおかつそのファーストボールで三振を奪えるという事実からも、ジェイコブ・デグロムのファーストボールの質はかなり高いものであることがわかります。

先ほどのの動画でも奪三振のほとんどがファーストボール(4シーム・2シーム)で仕留めています。

対戦相手の打者はスカウティングレポートなどで、ジェイコブ・デグロムの投球内容は把握しています。

当然ファーストボールが、決め球の大半を占めることは知っていたはずです。それでも、打者が振り遅れ、なかなか捉えることができないのが、ジェイコブ・デグロムのファーストボールです。

そしてこのファーストボールの質が高く、このボールを主体として投球を組み立てることができるのは、健康面においてもプラスがあります。

一般的にはブレーキングボールよりも肘には負担が少ないとされていますので、このファーストボールをキープできれば、ジェイコブ・デグロムの選手生命にとって、かなりのプラスとなりそうです。

来季はフルシーズンでどのような成績を残してくれるのか、登板が楽しみな投手の1人であるジェイコブ・デグロムです。