MLBラウンドアップ140828:ヤンキースのオフ補強予測、マリナーズのトレード動向、レンジャーズの正捕手候補、アダム・ウェインライトの不調原因に関する情報

2014年8月28日時点のMLBの最新情報と動向をまとめたMLBラウンドアップです。このラウンドアップでまとめている情報は以下のものです。

  • ヤンキースのシーズンオフの補強戦略の予測
  • マリナーズが7月31日のトレード期限前に大型補強に踏み切らなかったと理由
  • レンジャーズの2015年の先発捕手になるのは誰か?
  • カージナルスのアダム・ウェインライトの不調の原因

日付が変わるまで、情報は入り次第追加していく予定です。

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MLBの2014年8月28日の移籍・補強・故障者の最新情報

MLB(メジャーリーグ)の2014年8月28日の移籍・補強・故障者の最新情報は以下のとおりとなっています。

ニューヨーク・ヤンキース

【更新時間:08:00am】

ニューヨーク・ポストのJoel Shermanが、シーズン中のトレードで獲得したマーティン・プラド、チェイス・ヘッドリー、スティーブン・ドリューの補強が、シーズンオフのヤンキースの動向の1つの指針を示すものだろうと分析しています。

ヤンキースはアレックス・ロドリゲスが2015年シーズンに復帰してくるため、2100万ドルの年俸負担が増加することになります。

来季のヤンキースは、ジーターの1200万ドル、ソリアーノの1800万ドル、イチローの650万ドルは減ることになりそうです。しかし、シーズン途中にマーティン・プラドを獲得し2016年まで毎年1100万ドルの契約が残っていますので、これらを考慮するとぜいたく税のラインである1億8900万ドルを下回るのは難しい状況です。

そのためヤンキースは1億8900万ドルよりも金額を抑えるつもりはないものの、高額の契約は避けたい意向をもっているので、シーズン中のような補強となるだろうとJoel Shermanは予測しています。

プラドにように複数ポジションをこなせる選手を獲得し、投手の右左で選手を使い分けるスタイルは、アスレチックスとレイズが得意とするところです。

そして2013年にレッドソックスもそれらのチームに習ったスタイルでワールドシリーズを制覇したのを見たヤンキースも、そのスタイル取り入れはじめているとしています。

シーズン前にはジョニー・ペラルタではなく、K.ジョンソンとB.ロバーツ、そしてシーズン中にはM.プラドとC.ヘッドリーという一連の獲得がその表れで、同時にこれらの動きがこのオフの補強計画のヒントになるだろうとShermanは予測しています。

これらの動向や年俸総額を見ると、今シーズン終了後のヤンキースは大物FA選手の獲得というよりも、ロースター全体に厚みを持たせる戦略にシフトしていく可能性が非常に高いと予想されます。

現在のMLBでは故障やケガをあらかじめ想定しておき、投手陣、打線、守備の層を厚くすると同時に、特定の選手に依存しないようにすることで戦力ダウンを避けるというスタイルをとるチームが優勝争いをしています。

ヤンキースのオフの補強がどのようなスタイルになっていくかが、より興味深いものになりそうです。

シアトル・マリナーズ

【更新時間:08:00am】

シアトル・マリナーズは他球団からも注目されるプロスペクトが多いため、7月31日のトレード期限前には、デビッド・プライスの獲得の有力候補として名前が上がり続けていました。

しかし、最終的にはオースティン・ジャクソン、ケンドリス・モラレス、クリス・デノーフィアの獲得となり、有力なプロスペクトは放出しませんでした。

そのような動きとなった理由を、マリナーズの球団社長が説明したことをタコマ・ニュース・トリビューンのBob Duttonが伝えています。

大きな理由はポストシーズンのシステムが変わり「ワイルドカードゲーム」が存在するようになったことだとしています。以前はワイルドカードの1枠に滑り込めば、地区優勝チーム同様に戦えましたが、今はワイルドカードの2枠に残ったチーム同士による1試合の勝者にならないと、その立場に進むことができません。

そのためマリナーズの球団社長であるケビン・メイザーは「1試合のためにチームの魂を売ることはできない」として、「私たちはア・リーグ西地区で優勝が狙えるチームになりつつあるんだと」と有力なプロスペクトの放出しての大型補強に突き進まなかった理由を説明しています。

トレード期限直前の状況では、西地区の首位だったアスレチックスに10.5ゲーム、2位のエンゼルスに8.5ゲーム、そしてワイルドカードでも3ゲーム差で3番目と、ワイルドカードの最後の一枠がようやくという状況でした。そのため補強してもワイルドカード1枠に入るためのもので、大きな流出は見合わないと判断したとのことです。

まとめると、プレーオフにはもちろん進出したいが、今年のワイルドカード1試合のために、来年以降に優勝を狙えるチームの核となるような選手は放出したくなかったということになります。チームのバランスもとれつつあり、選手層も次第に厚くなってきていますので、マリナーズの今後がより注目されます。

テキサス・レンジャーズ

【更新時間:08:00am】

レンジャーズはジオバニー・ソト、クリス・ジメネスとたて続けに放出したことで、より一層、来季の正捕手は誰が務めるのか?という課題が浮上してきます。

その有力候補として今シーズンMLB1年目のロビンソン・チリノスが有力になりつつあると、ダラス・モーニング・ニューズが伝えています。

80試合260打数で打率.231/本塁打11/打点33/出塁率.282/長打率.408という数字からもわかるように、安定性にはやや欠くものの一発が期待できる捕手です。

しかし、評価されているのは守備力とその捕手としての精神面だとダラス・モーニング・ニューズのEvan Grantは述べています。

チリノスは、マイナーから昇格したばかりの捕手であるトマス・テリスを連れてビデオルームに連れて行き、投手陣の情報を教えるなど面倒見が良い選手で、コーチであるマイク・マダックスもチリノスはCaretaker(世話人)であると褒めていることを伝えています。

それに加えて、守備面では盗塁阻止率がア・リーグNo.1(.361)で、守備面でのWAR(Wins Above Replacement)という指標でリーグ2位タイと、守備面での貢献が大きいことも指摘しています。

*WARとは「そのポジションの代わりとなる選手(Replacement)に比べてどれだけ勝利数を上積みしたか」という指標

ロン・ワシントン監督が捕手に求めているのは、”打撃力があるに越したことはないが、それ以上に相手の打者を封じ、投手を助け、失点を減らす能力”だと守備面を重視しているとEvan Grantは述べています。

そのため先述したようなロビンソン・チリノスの強みがロン・ワシントン監督の好みと合致するため、チリノスが来季の先発捕手として有力になりつつあるとEvan Grantは分析しています。

ただ、チリノスが160試合に先発捕手となるということではないようです。レンジャーズはアーリントンの強烈な暑さを考慮して、捕手を2人態勢でまわすのを基本とするため、あくまでもその1人がチリノスになることが有力だと分析しています。

チリノスが80試合の先発捕手になるのか、それとも120試合になるかまでは未定のようですが、どちらにしても年俸も52万ドルと安くロースターにも柔軟性をもたらす選手のため、来季以降も多くの出番がありそうなロビンソン・チリノスです。

アダム・ウェインライト(STL)

7月のオールスター前には防御率1.79で11勝4敗と圧倒的な投球を続けていたセントルイス・カージナルスのアダム・ウェインライトでしたが、それ以降は調子を落していました。

8月の6試合32.1回で自責点19と打ち込まれることが多く、月間防御率は5.29とらしくない数字でした。勝ち星こそ増えてはいるものの、防御率2.59/15勝9敗/WHIP1.06と成績は下降し、サイ・ヤング賞争いでもカーショウに離される状況となっています。

その不調の原因について、アダム・ウェインライトが”デッドアーム”の状態だったことを認めたとセントルイス・ポスト・ディスパッチのDerrick Gooldが伝えています。

デッドアームとは疲労などが原因で、腕にしっかりと力が入らない状態になっていることです。

Derrick Gooldは、ウェインライトは”デッドアーム”の状態であることを認めたがらないほうで、明らかにする時は、その状態が終わりかけた時が多いとしています。

そのため8月は2勝4敗とカージナルスがブルワーズを捉えきれない1つの原因となっていたウェインライトの不振ですが、一番悪い状態は脱しつつあるようではあるアダム・ウェインライトです。

カージナルスはマイケル・ワカがマイナー調整を始めていて、9月中旬にはチームに戻る見込みとなっています。そのためウェインライトが復調すれば、ジョン・ラッキーの加入で厚みも増していますので、一気に首位に浮上し、さらに突き放すこともありそうです。