【MLBラウンドアップ141001】シアトル・マリナーズのシーズン終了時点の最新情報

どちらかと言えば、批判を受けることのほうが大きかったロビンソン・カノとの10年2億4000万ドルの契約でしたが、2014年はその契約の恩恵の一部を受け取ったかたちになったマリナーズです。

期待される若い選手が多いものの、チームを引っ張る存在が乏しいマリナーズにとって、プレッシャーの大きいヤンキースで結果を残し続けたカノのメンタルの強さは大きな支えとなりました。

結果としては最終戦の5イニングまではポストシーズン進出の可能性が残るところまで生き残ったことを考えれば、大きな進歩を成し遂げた1年でした。ただ、それと同時に2015年に再び、争うためには課題も多いのも事実ではあります。

そのマリナーズの補強やチームの編成についての最新情報をこのページではまとめています。

このページでまとめているのは、以下のシーズン終了時点での情報です。

  • ケンドリス・モラレスとの再契約の可能性
  • 来季の攻撃陣の編成は?
  • 2015年の年俸総額と契約延長の候補
  • 2015年の先発ローテーション
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シアトル・マリナーズの10月1日時点の最新情報のまとめ

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シアトル・マリナーズの10月1日時点の最新情報は以下のとおりとなっています。

ケンドリス・モラレスとの再契約の可能性

打線の得点力アップのために、7月にツインズからケンドリス・モラレスをトレードで獲得したマリナーズでしたが、完全にあてが外れるかたちとなりました。

クオリファイングオファーを拒否した結果、モラレスを獲得するチームはドラフト指名権を失うことがネックとなり、契約が決まらない状態が長く続き、試合に出れませんでした。

そして6月のMLBドラフト後に、ようやくツインズと契約したケンドリス・モラレスでしたが、そのブランクが響いためか、ツインズでは39試合154打数で打率.234/本塁打1/打点18/出塁率.259/長打率.325と低迷していました。

それでもマリナーズはブランクによるサビが落ちれば、2013年(打率.277/本塁打23/打点80/OPS.785)のような打撃を見せてくれるのではとの期待をこめてトレードで獲得しました。

しかし、マリナーズへの移籍後は59試合213打数で本塁打7本とやや長打力は戻ったものの、打率.207/出塁率.285/長打率.347と全体的に低調で、期待にこたえる活躍はできませんでした。

そのケンドリス・モラレスはワールドシリーズ終了後に再びFAとなるのですが、シーズン終了時点ではマリナーズとの再契約に前向きな発言をしています。

タコマ・ニュース・トリビューンのBob Duttonは、「FAになる前に、合意できるポイントが見つかるのであれば、ここに残ることに興味がある。チームの選手やチームの方向性も気に入っている。そう、自分はここにいたいと考えている」とケンドリス・モラレスが述べたと伝えています。

マリナーズの重要な課題は打線のレベルアップですが、このオフのFA市場ではインパクトのある打者が少なく、外部からの補強も簡単ではありません。

またチームの方針としてプロスペクトを多数放出して、他チームの主力を獲得するということを好んでいませんので、トレードでも効果的な補強ができるかは不透明です。

そうなるとリスクはあるもののケンドリス・モラレスとの再契約ということも、マリナーズにとって選択肢となっている状況です。

問題は契約の年数と金額になるわけですが、打線の補強を必要としている他チームのGMのモラレスへの評価として、「2014年の成績の後では、2年より長い契約を手にするか疑わしい」との見通しをBob Duttonは伝えています。

つまりケンドリス・モラレスへの評価は、1年契約か、良くても2年契約というものになっているということです。

シーズン全体では98試合367打数で打率.218/本塁打8/打点42/出塁率.274/長打率.338と低迷したため、契約年数と年俸ともに、強気な要求はしにくい状況で、リーズナブルな契約になることが予想されます。

もし、そのリーズナブルな契約で、2013年のようなパフォーマンスが戻れば、「バーゲンの契約だった」ということになります。

ワールドシリーズ終了までの期間に、マリナーズとケンドリス・モラレス側が合意するのか?合意した場合の契約の規模どうなるのか?それとも合意できず再びFAとなるのか?ということは注目すべきポイントとなりそうです。

マリナーズの来季の攻撃陣の編成は?

マリナーズの野手陣の中で、ワールドシリーズ終了後にFAとなる主なプレーヤーは、先述のケンドリス・モラレス、7月にトレードでパドレスから獲得したクリス・デノーフィア、1年600万ドルの契約で昨年オフに獲得したコーリー・ハートとなります。

その内の1人であるコーリー・ハートは、レギュラーシーズン終了の翌日にマリナーズがDFAとしました。

これはチームのスカウトとトラブルがあったため、サスペンデッドリストに入っていたヘスス・モンテロをロースターに戻すための措置の一環ではありましたが、再契約に対してマリナーズが意欲的ではないことの現れでもあります。

コーリー・ハートは、故障前の2010年から12年にかけてのブルワーズ時代に、3年間の平均で29本塁打を打ち、OPSは.865、.866、.841という素晴らしい成績でした。

そのため右の貴重な長距離砲として期待されてたのですが、2014年は故障での離脱や不調のため68試合の出場に留まり、232打数で打率.203/本塁打6/打点21/OPS.590と低迷し、ケンドリス・モラレスの獲得にもつながりました。

しかし、獲得したモラレスも不調で、期待されていた両打ちのジャスティン・スモークは打率.208でマイナー降格になるなど、最後まで課題は解決できませんでした。

そこで来季に向けて期待されているのがマリナーズのNo.2プロスペクトで、MLB全体でも49位にランクされているD.J.ピーターソンです。

D.J.ピーターソンは右投げ右打ちの三塁手で、2014年は1Aと2Aの通算で123試合495打数で打率.297/本塁打31/打点111/OPS.912という数字を残しています。

三塁がメインのD.J.ピーターソンですが、マリナーズには、オールスターに出るなどブレイクしたカイル・シーガーがいるため、メジャーではポジションがない状況です。

そのため打撃力は高く評価されている一方で、三塁手としては並の守備力とされるD.J.ピーターソンをファーストにまわす構想を、マリナーズはもっていると一部メディアは伝えています。

打撃に関しては遠くない時期にMLBに昇格することになると評価されていますので、スプリングトレーニングで注目したい選手の1人です。

マリナーズは打者では右打ちの外野手、DH、一塁手が補強ポイントですが、オフにうまく補強できないようであれば、一塁には左のローガン・モリソンがいるため、このD.J.ピーターソンとのプラトーンも検討されることになりそうです。

ただD.J.ピーターソンの昇格は早くでも2015年開幕から2-3ヶ月後と見られていますので、それまでの期間は何かしらの補強は必要ではあります。

マリナーズの2015年の年俸総額と契約延長候補

マリナーズはオフに積極的に補強できるかどうかに大きく影響をあたえるのが年俸総額の問題です。

Baseball Prospectsの試算によると2014年と2015年のマリナーズの年俸総額は以下のとおりとなります。

  • 2014: $92,281,943
  • 2015: $61,707,143

2015年の年俸には岩隈久志の700万ドルが含まれていなかったのですが、行使されることは間違いありませんので、実際には$68,707,143となります。

ここに年俸調停が必要な選手の年俸などが加わりますが、それでもまだ補強に使える資金面の余裕はある状況です。

そこで予想されているのが、打率.268/本塁打25/打点96/出塁率.334/長打率.454の数字を残し、このオフが年俸調停1年目となるカイル・シーガーとの契約延長です。

今年の11月で27歳になり、FAとなるのは最短で2017年シーズン終了後ですが、フェリックス・ヘルナンデスとロビンソン・カノに続く、チームのコアになることが期待されていますし、順調にいけば年俸が膨らんでいきますので、今シーズンに早々に契約延長をする可能性があります。

またチームの競争力を保つために、岩隈久志に対しても長期ではないものの、複数年の契約延長を打診する可能性があると、Breacher Reportなどは予測しています。

マリナーズはこの2人の契約延長、ケンドリス・モラレスとの再契約の金額を踏まえながらら、FA市場で選手獲得に動くのではないかと予想されている状況です。

マリナーズの2015年の先発ローテーション

マリナーズの2015年の先発ローテーションのうち、フェリックス・ヘルナンデス、岩隈久志、ジェームズ・パクストンは確定的です。

今季活躍したクリス・ヤングはワールドシリーズ終了後にFAとなりますが、仮にそのまま移籍しても、先発ローテの残りの2つの枠には、ロエニス・エリアスタイファン・ウォーカーという内部に有力な候補がいます。

ロエニス・エリアスは、今シーズン29試合163.2回を投げて防御率3.85/10勝12敗/奪三振143/WHIP1.31の

トッププロスペクトとして期待されながらも不安定だったタイファン・ウォーカーは、9月には5試合23.0回で防御率1.90と結果を残し、2014年は8試合38.0回ではありますが、防御率2.61/2勝3敗/奪三振34/WHIP1.29となっています。

このようにある程度計算ができそうな状況ではあるのですが、経験の浅い3人をローテに加える事になりますので、不安が残る面はあります。

そのためこれらの投手のバックアップ・保険として、FAとなるクリス・ヤングと再契約をすることは、マリナーズにとって重要なオプションになりそうです。

2014年のクリス・ヤングは、防御率3.65/12勝9敗/WHIP1.23/被打率.234という成績を残しましたが、特に本拠地であるセーフコ・フィールドでの成績が良く、防御率2.40/8勝4敗/WHIP0.94/被打率.185の数字を残しています。

このようにセーフコ・フィールドとの相性が良いので、クリス・ヤングにも、マリナーズにとっても再契約することにメリットがあります。

マリナーズが、クリス・ヤングとの再契約に成功した場合には、シーズンオフに先発投手の補強に積極的に動く可能性はかなり低くなりそうです。