長期契約は危険!?リスクの高いFA選手を米大手メディアがピックアップ

FA契約が成功だったかどうかは、その後の選手の成績に加えて、獲得後のチームの成績なども踏まえて判断されことになります。

最終的な判断は、どうしても数年先、長ければ10年先ともなってしまうこともあるのですが、契約の前から危ういニオイのある選手も存在します。

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米大手メディアの一つであるCBSスポーツ電子版のR.J.アンダーソン氏が、最もリスクがあると考えられるFA選手を5名ピックアップして、その理由について説明しています。順番はアルファベット順とのことです。

その選手とコメントの要約は以下のとおりとなっています。

1. アンドリュー・キャッシュナー(先発投手)

【コメントの要約】

  • 2017年の防御率3.40(平均を38%上回る)は素晴らしいが、K/BB(奪三振÷与四球)は1.34、FIP(Fielding Independent Pitching)4.61といった周辺の数字は良くない
  • 奪三振と空振りの率がともに落ちているが、コントロールやゴロ比率を高めることで補ったわけではない。
  • スライダーを捨てて、カッターを投げるようにしたが、この球種はゴロ比率が70%と有効も、キャリアの平均よりも与四球は多く、ゴロ比率も落ちている。

投手の実力を測るために、味方の守備の影響を排除して投手がコントロールしやすい「奪三振」「被本塁打」「与四球」をつかって算出する疑似防御率がFIPです。カブスは投手をスカウティングする時に、重視する指標の一つにしているとされています。

FIPより防御率が良い場合には、基本的には「味方の守備」や「運」に助けられて良い数字になっていると考えられます。キャッシュナーは防御率は3.40と素晴らしいのですが、FIPは4.61と1.21も落ちていますので、実力以上の好成績だった可能性があります。

運に左右されやすいものの数字が良い場合は好成績につながるLOB%、BABIPがいずれもキャリアへの平均を大きく上回る数字となっていますので、2018年は数字が落ちることが予想されます。そのためデータによる来季の成績予想では防御率5点台というものもあります。

2. ウェリントン・カスティーヨ(捕手)

【コメントの要約】

  • 本塁打(20本)とOPS(.813)でキャリアベストを記録。
  • 守備面では肩は強く、ワンバウントしたボールをブロッキングすることは優れているが、フレーミング(捕球体勢やミットの挙動によって際どいコースの投球をストライクとコールさせる技術)に難があり、キャリアを通じて平均以下となっている。ベースボールプロスペクタスによると4シーズンで50点、1シーズンで12点強をフレーミングで失うなど、捕手としては不安な数字。

打撃面では「打てる捕手」となるものの、捕球技術によるマイナスが大きいので正捕手にふさわしいかどうかは疑問符がつくとアンダーソン氏は指摘しています。打撃面で数字が落ちた場合には、守備の難が際立つことになりますので、複数年契約が仇になる可能性があります。

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3. エリック・ホズマー(一塁手)

【コメントの要約】

  • 打率、出塁率、長打率でキャリアベストを記録し、OPS+(OPSがリーグ平均からどれだけ傑出しているかを示す)は+132でアンソニー・リゾと並んで、規定数に到達した一塁手の中で8位にランク。
  • 表面の数字は素晴らしいが、打球のゴロに占める割合は変わらずフライボールレボリューションに該当しないし、ハードコンタクトが減り、ソフトコンタクトが増えている。スタットキャストによる平均の打球の初速は91.7マイルから89.6マイルに低下している。

表に出る一般的な打撃の成績は素晴らしいのですが、打撃成績が向上することにつながるとされるフライ比率は低く、なおかつ打球の速度も低下しています。
つまり運に助けられて、打撃の中身以上の数字が出ている可能性があるということが懸念されると指摘されています。

BABIPという「ホームランを除いたフェアゾーンに飛んだボールがヒットになった割合」を示す指標でも来季の成績ダウンが懸念される数字となっています。この数字が高いほど打率などの打撃成績が良くなるのですが、運に左右されやすく、選手が完全にコントロールすることはできないものと考えられています。

エリック・ホズマーの2017年のBABIPはキャリア平均の.316を大きく上回る.351という数字になっているため、好成績が「運に恵まれた1年だった」可能性があります。

メディアの中には1億6000万ドルといった契約の予想もありますが、こういった数字をシビアに見る球団は、大金を投資することを避ける可能性が高そうです。

4. エドゥアルド・ヌニェス(ユーティリティ)

【コメントの要約】

  • 昨シーズンはサード、ショート、レフトの3つのポジションでいずれも10試合以上を守ったユーティリティプレイヤーだが、いずれのポジションでも、守備力は高くない。
  • 2017年の打席成績はキャリアの中でベストといえる数字も、打率に頼ったバッティングで危険がある

キャリア通算打率は.282と安定しているのですが、出塁率は.320と高い数字ではなく、長打率は.415にとどまります。2017年は打率.313と高い数字を残したことで、出塁率が.341に上昇したことでOPS.801となりましたが、来年は落ちてキャリア平均にもどる可能性が否定できません。

BABIPもキャリア平均より高く運に助けられた面もあるため、なおさら来季は打率が落ち、引きずられるように出塁率なども落ちることが予想されます。データに基づく来季の成績予想などではOPS.650前後というものが存在します。

5. フェルナンド・ロドニー(クローザー)

【コメントの要約】

  • 2017年に39セーブを挙げたことにより、「10シーズン以上で10セーブ以上を挙げた27番目の投手」、「通算300セーブ」記録するなど正真正銘のクローザと言える数字が残すも、多くの人が認識するリスクを抱えている。
  • 防御率4.23と不安定な制球力ゆえに、監督はクローザーの次の投手を準備する必要に迫られることが少なくない。
  • ただ、セーブ機会を壊してしまうという印象はやや過剰に強調されているかもしれない。ファングラフスの集計する指標のシャットダウン(チームの勝率を高める)ではリーグ4位にランクされていて、メルトダウン(チームの勝率を低くする)という指標ではアレックス・コロメ、エドウィン・ディアス、ロベルト・オスーナよりも優れている。ただ、ケンリー・ジャンセンやクレイグ・キンブレルのようなクローザーのレベルには遠い。

2014年にマリナーズでプレーした時には48セーブ、防御率2.85と良い成績でしたが、試合が終わる寸前まで安心ができない劇場型のクローザーでした。

蓋をあけてみないとわからないタイプのクローザーとして知られていて、今季の防御率は4.23を悪く、来季開幕時は41歳となりますので、大金を提示する球団はいないとは予想され、クローザーのバックアップ、保険として獲得するのが妥当なところです。

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