レッドソックスは先発ローテ4人が左腕の可能性も!フェンウェイパークでは危険な編成?

Boston Redsox Top Catch

2016-17シーズンオフのもっとも衝撃的なトレードとなると、レッドソックスがMLB全体でもNO.1評価のヨアン・モンカダらを放出しての、クリス・セールの獲得でした。

この獲得によりレッドソックスはデビッド・プライスとクリス・セールというメジャー代表する左腕投手を二枚看板とする先発ローテーションを編成することになりました。

レッドソックスは元々左投手の先発投手が多かったのですが、クリス・セールが加わったことにより、2017年の先発ローテが左4枚になる可能性が高まりつつあります。

現在の先発ローテはクリス・セール、デビッド・プライス、リック・ポーセロまでが確定していて、4番手と5番手を左腕のエドゥアルド・ロドリゲスとドリュー・ポメランツ、右腕のクレイバック・ホルツの3人が争う状況となっています。

このうちクレイ・バックホルツはチームオプションも2017年が最終年で、シーズン終了後にはFAとなることや、年俸が1350万ドルと高いこともあり、トレード市場で頻繁に名前が出る状況となっています。

もし、クレイ・バックホルツをトレード放出した場合には、ボストン・レッドソックスの先発ローテはリック・ポーセロを除いて、左腕投手が4人並ぶことになります。

投手としての能力が高い選手が揃っているため悪くないとも考えられるのですが、ボストン・レッドソックスの歴史を見ると左腕に偏るのは不安材料であることを、地元メディアの一つであるプロビデンス・ジャーナルのBrian MacPhersonが指摘しています。

Brian MacPherson氏はDespite what history tells us, Red Sox ready to roll with lefty-heavy rotationの記事の中で、以下のように指摘してします。

Something about southpaws has tended not to agree with Fenway Park over the years. Of the 19 best seasons compiled by Red Sox starting pitchers since World War II, by adjusted ERA, righties have pitched all but one – including each of the 10 best. The tantalizing proximity of the Green Monster has made Fenway Park a paradise for righthanded-hitting pull hitters – and a nightmare for many lefties.

フェンウェイパークと左腕投手との歴史は好ましいものではなく、第2次世界大戦後のレッドソックスの歴史において、リーグ平均やパークファクターを考慮した調整済みの防御率で、ベストの19シーズンは右腕投手が多い先発ローテとなっているとのことです。左翼のグリーンモンスターにより右打ちのプルヒッターが大きな恩恵を受けていて、左投手にとっては悪夢となっていることをMac Phersonは指摘しています。

左投手が先発することが多くなれば、相手打線は基本的には右打者を多く並べることになります。その右打者にとってグリーンモンスターがあることは大きな恩恵となり、結果として左投手が苦しんでいるということです。

このような過去の歴史とデータは、クリス・セール、デビッド・プライス、エドゥアルド・ロドリゲス、ドリュー・ポメランツら左腕4人が並ぶレッドソックスの先発ローテにとって好ましいものではありません。

ただ、同時にMac Pherson氏は、これらの不利な材料を乗り越えることができる要素があることも指摘しています。

その理由とは以下のものです。

  • デビッド・プライス、クリス・セールを始めとする左腕投手たちは対右打者の成績は悪くない
  • 同地区のライバルで対左投手に強いエドウィン・エンカーナシオンとホセ・バティスタが他地区に移籍する可能性が高いこと
  • レイズの主砲であるエバン・ロンゴリア、ブルージェイズの中軸となるトロイ・トゥロウィツキーがともに対左投手の成績が2016年に低下したこと。
  • ヤンキースのスターリン・カストロ、ブルージェイズのケビン・ピラー、オリオールズのジョナサン・スクープといった同地区の右打者も左に強くない
  • ヤンキースのジャコビー・エルズベリーとブレット・ガードナー、レイズのコリー・ディッカーソンとブラッド・ミラーといった左打者にとっては左が揃う先発ローテは悪夢

2016年のア・リーグ東地区で対左投手にOPS.800を越えたのは3人だけで、エドウィン・エンカーナシオン、ジョシュ・ドナルドソン、マニー・マチャドだけだったとMac Pherson氏は伝えています。

基本的には左投手に強い選手が同地区には少なく、4人の左腕も右打者が弱点ではないため、左投手に不利なフェンウェイパークを本拠地としていても、何とかなるだろうとというものです。

ただ、気になるのはデビッド・プライス、ドリュー・ポメランツはレッドソックス移籍後に成績を落としていることです。

ドリュー・ポメランツは移籍前のパドレスでは102イニングで防御率2.47、守備の影響を排除した疑似防御率のFIP(Fielding Independent Pitching)は3.15でした。

しかし、レッドソックス移籍後は68回2/3で防御率4.59、FIP4.78と成績が悪化しています。

デビッド・プライスにおいては2013年から2015年の3シーズンで655回1/3を投げて防御率3.01、FIP2.85と素晴らしい成績でしたが、2016年は230イニングで防御率3.99、FIP3.60と成績を落としました。

2016年のデビッド・プライスはフェンウェイパークでの成績が悪く、114イニングで防御率4.11となっていますので、球場の性質の影響を受けた可能性はあります。ただ、通算成績ではフェンウェイパークで防御率3.26のため、一概に球場の影響とも言いにくい面もあります。

ちなみにクリス・セールはフェンウェイパークでの通算成績は22回1/3で防御率3.63と悪くはないものの、セールの通算防御率3.00よりは見劣りする数字となっています。

MLBの歴史でも4人の先発左腕投手がいずれも20試合を投げたケースは3例しかないため、レッドソックスの球団としてのみならず、MLB全体でもレアなケースになる可能性がある2017年の先発ローテです。

デーブ・ドンブロウスキー社長は「アウトをとれるかどうか」だと話し、投手の能力を重視して編成を行ったようですが、どのような結果を生み出すのか注目されます。

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