レッドソックスは投手の育成が課題・・・自前はバックホルツが最後の投手に

レッドソックスの先発ローテーションは防御率3.79でア・リーグ4位、両リーグ7位にランクされるなど、強力とまでは言えませんが、十分に質の高いレベルを維持しています。

ただ、現在のレッドソックスの先発ローテーションはトレードもしくはFA契約による投手で構成されている状態で、ドラフト、アマチュアFAで獲得した投手をメジャーレベルの先発ローテーション投手に育成できていません。

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レッドソックスの大きな課題

ボストン・グローブのニック・カファード氏が以下のように伝えています。

Who was the last pitcher the Red Sox developed? Clay Buchholz? My goodness, it’s been a dark hole for this organization for a long time and the result has been having to sign pitchers to enormous contracts.

「レッドソックスが育成した最後の投手は誰か?クレイ・バックホルツ?この育成の問題は、長期間にわたりレッドソックスの闇穴となっていて、その結果、投手と契約するために大金を支払うことになっている」とカファード氏は述べています。

現在のレッドソックスの先発ローテーションはクリス・セールがホワイトソックスからのトレード、デビッド・プライスが7年2億1700万ドルのFA契約、リック・ポーセロがタイガースからのトレードの後に契約延長、エドゥアルド・ロドリゲスがオリオールズからのトレードとなっています。

故障者リストに入っているドリュー・ポメランツがパドレスからのトレード、スティーブン・ライトはインディアンスからのトレードで獲得した選手です。

ブルペンに目を向けるとクレイグ・キンブレルがパドレスからのトレード、ジョー・ケリーがカージナルスからのトレード、タイラー・ソーンバーグがブルワーズからのトレード、ヒース・ヘンブリーがジャイアンツからのトレードとなっています。

ブランドン・ワークマン、マット・バーンズはレッドソックスがドラフト指名した投手です。ただ、両者ともに先発投手として期待されながらも結果を残せずに、ブルペンに回った投手たちです。

レッドソックスはこの他にもブライアン・ジョンソン、ヘンリー・オーウェンズという1巡目指名で、プロスペクトとしてトップクラスの評価を受けていた選手たちをメジャーレベルの先発投手に育てることができていません。

レッドソックスがジョン・レスターとの再契約に積極的に動かなかったのは、こういったプロスペクトして期待していた選手たちに多くのチャンスを与えるためでした。

しかし、その試みがことごとく失敗した結果、エースが不在となりデビッド・プライスに7年2億1700万ドルを投資せざるを得なくなり、クリス・セール獲得のために質の高いプロスペクトを手放すことになりました。

ジョン・レスターに関しても、ニック・カファード氏は言及しています。

There have been a few mistakes made by the Red Sox that have cost the organization millions. The Hanley Ramirez, Pablo Sandoval, and Rusney Castillo contracts were awful. The acquisition of Allen Craig in the John Lackey deal was also horrible. But the biggest mistake of all? Not re-signing Lester. The Red Sox could have had him for about $120 million over seven years. Lester is now in the fourth year of a six-year, $155 million deal with the Chicago Cubs, and he’s 11-2 with a 2.25 ERA. He earns $27.5 million this year and next, and $20 million in 2020. There’s a $25 million option in 2021. Still a bargain. Yet, after all the mistakes and lack of pitcher development, the Red Sox have won more games than any team in baseball.

『レッドソックスは何千万ドルという金額を失うミステイクをおかしている。ハンリー・ラミレス、パブロ・サンドバル、ルスネイ・カスティーヨらへの投資は酷い結果となっていて、ジョン・ラッキーのトレードでアレン・クレイグを獲得したことも、また悲惨なものとなっている。しかし、最大のミステイクは何だろうか?ジョン・レスターと再契約しなかったことだ。レッドソックスは7年1億2000万ドルを用意すれば、再契約できる状況だった。レスターは6年1億5500万ドルの契約4年目のシーズンを迎えているが、防御率2.25、11勝2敗という成績を残している。今季と来季は2750万ドルの年俸で、2020年は2000万ドル、2021年は2500万ドルのチームオプションが設定されているが、それでもバーゲンと言える。ただ、すべてのミステイクと投手育成の失敗があったにも関わらず、レッドソックスは最も勝利数の多いチームとなっている。』

ジョン・レスターはレッドソックスとの契約延長、再契約に強い意欲を見せていました。しかし、当時のレッドソックスのフロントは投手のプロスペクトが多く控えていたこともあり、30歳を超えるレスターへ大金を支払うことを避けました。

そのジョン・レスターは31歳から34歳となった今季までの3年半で688回1/3を投げて防御率3.18、54勝27敗、WHIP1.15、奪三振率8.7、与四球率2.5とエリートレベルの水準を維持しています。

一方、レスターが去ったことによるエース不在の穴を埋めるために7年2億1700万ドルを投じたデビッド・プライスは2年半で406イニングを消化するにとどまり、防御率3.99、32勝18敗、WHIP1.22と、年平均3000万ドルの投手としては物足りない成績しか残せていません。

デーブ・ドンブロウスキー社長の体制になってから、クリス・セール、クレイグ・キンブレル、ドリュー・ポメランツ、タイラー・ソーンバーグらの獲得のために、質の高いプロスペクトを次々と手放した結果、ファームの選手層はかなり薄くなってしまいました。

ただ、投手の育成の失敗、ハンリー・ラミレス、パブロ・サンドバル、ルスネイ・カスティーヨ、アレン・クレイグ獲得の失敗など前任のベン・チェリントンが残した負の遺産が大きいことも否定できません。

これから数年でレッドソックスは主力が続々とFAとなっていきます。

レッドソックスはメジャー屈指の強力なチームとなっていますが、若い選手が主力となったばかりで、さらに次のプロスペクトの波が待っているのとは異な...

レッドソックスにとって今年が一つのピークとなることが予想されるため、ワールドシリーズ制覇を果たせるかどうかは非常に重要な問題となります。そしてその後は、低迷期の波を小さくすることができるかどうかが焦点となりそうな気配です。

野手に関しては育成に成功していると言えますが、レッドソックスが継続的に優勝を争うチームとなるためには、投手の育成システムと方法論は大幅な見直しとテコ入れが必要と言えそうです。

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