【レッドソックス】ジョン・ラッキーは出すべきではなかった?期限前のトレードの是非について

Boston Redsox Top Catch

レッドソックスは、トレード期限前に多くのトレードを成立させ、2015年に向けたロースターの再構築を始めました。

その際に行った動きは、ジョン・レスター、ジェイク・ピービ、ジョン・ラッキーという先発ローテ5枚のうち3枚を放出し、リリーフとして活躍していたアンドリュー・ミラーもトレードするという大胆なものでした。

そのうちジョン・レスターとジェイク・ピービ、アンドリュー・ミラーに関しては2014年ワールドシリーズ終了後にFAとなるため、ポストシーズンが狙えなくなったチームにとって、他の選択肢は考えにくいものがありました。

しかし、ジョン・ラッキーはやや事情が異なります。

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地元メディアがジョン・ラッキーをトレードに出すべきではなかったのでは?と考える理由

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レッドソックスの本拠地であるマサチューセッツ州のボストンですが、ロードアイランド州に所在する「プロビデンスジャーナル」は、ボストンから車で1時間かからない距離にある都市のメディアであるためか、MLBではボストン・レッドソックスを地元の球団として扱い、記事にしています。

そのプロビデンスジャーナルが「レッドソックスはジョン・ラッキーをトレードに出したことを後悔するのではないか?」と題して、そのトレードの是非について記事にしています。

その記事のポイントをまとめると以下のとおりです。

  • ジョン・レスターの見返りであるヨエニス・セスペデスは移籍後も結果を残し価値を見せた
  • アンドリュー・ミラーと交換でやってきたエドゥアルド・ロドリゲスは素晴らしいパフォーマンス
  • ジェイク・ピービでは、トップクラスのプロスペクトではないがエドウィン・エスコバー、ヒース・ハンブリーを獲得できた
  • 上記の3人はFAとなるため、プレーオフの可能性がない状況ではトレードに出す以外になかった
  • スティーブン・ドリューでさえも最終的には可能性のあるジェマイル・ウィークスへとつながった
  • ジョン・ラッキーの代償として手にしたアレン・クレイグとジョー・ケリーのパフォーマンスはイマイチ
  • 2015年のジョン・ラッキーの年俸は契約によりMLB最低年俸の50万ドルと非常に格安

さらに詳しく見ていきます。

期待を下回るパフォーマンスだったジョー・ケリーとアレン・クレイグ

ヨエニス・セスペデスはレッドソックスに移籍後の51試合201打数で打率.270/本塁打5/打点33/OPS.719という成績でした。打点33は2014年のレッドソックスの打者の中では5番目になる数字で、短期間で多くの得点を生み出しています。

エドゥアルド・ロドリゲスはBOS傘下の2Aに移籍後の6試合37.1回で防御率0.97/WHIP1.02/被打率.222と素晴らしいピッチングを続けたため、レッドソックス幹部を喜ばせました。

エドウィン・エスコバー、ヒース・ハンブリーはこれからという状況ですが、トレードの時点では20試合124.0回で防御率4.72/1勝9敗/WHIP1.43の成績で、シーズン終了後にFAとなる投手の代償としては十分だということのようです。

そしてスティーブン・ドリューはヤンキースにケリー・ジョンソンとのトレードで移籍しましたが、そのケリー・ジョンソンをオリオールズにトレードすることでジェマイル・ウィークスを獲得できました。

そのジェマイル・ウィークスは、レッドソックス移籍後の出場は14試合だけですが、打率.308/出塁率.406/長打率.423/OPS.829と好調で戦力になる可能性を見せています。

ところがカージナルスから獲得したアレン・クレイグジョー・ケリーはイマイチのパフォーマンスでした。

アレン・クレイグは足の故障に苦しんだこともありましたが、29試合94打数で打率.129/出塁率.234/長打率.191/OPS.425と地を這うような成績でした。

さらに懸念されているのは、30歳から32歳となる、2015年から2017年の3年間に2550万ドルを支払う契約が残っていることです。

そしてベン・チェリントンGMはラッキーを放出するからには、来季のローテに加える事ができる投手が必要との判断で、マイナーのプロスペクトではなく、ジョー・ケリーを選んだとされていますが、ジョー・ケリーはローテのNo.2を務めていたジョン・ラッキーの代わりは荷が重いと、プロビデンスジャーナルのBrian Macphersonは分析しています。

ジョー・ケリーは、移籍後の10試合61.1回で、防御率4.11/WHIP1.29であることに加えて、奪三振は41個と多くはなく、与四球は32個と多いなど、防御率が悪くなる投手の特徴が出ていると懸念を示しています。

そのためジョー・ケリーは「4番手や5番手の投手としては良いが・・・」という評価になってしまうようです

一方の、ジョン・ラッキーは不安定なチーム状態の中でも、レスターに次ぐ2番手を守り、21試合137.1回で防御率3.60/11勝7敗/WHIP1.23と結果を残していて、結局この11勝がチーム最多勝となっています。

しかも来季の年俸は50万ドルです。

先発ローテのメドが全く立っていないレッドソックスの現状

プロビデンスジャーナルによると、レッドソックスがラッキーと5年8250万ドルの契約を結ぶ際に、肘に懸念があることを察知したため、右肘の故障でシーズンの大部分を棒に振った場合に、MLB最低年俸で1年延長できるオプションを付け加えることで合意したとのことです。

ジョン・ラッキーはカージナルス移籍後に、この年俸50万ドルに関しては、見直しの交渉をせずに、そのまま受け入れることを表明しているため、契約を引き継いだカージナルスにとってはコストパフォーマンスの高い契約となっています。

このトレードの是非は、ジョー・ケリーとアレン・クレイグの来季のパフォーマンスに左右されるので結論を出すには時期尚早ですが、ジョン・ラッキーがもたらすであろうメリットよりも大きいかどうかは、疑問符がつくことは間違いありません。

シーズン終了時点のレッドソックスの先発ローテは、クレイ・バックホルツ(防御率5.34)、ルビー・デラロサ(同4.43)、ジョー・ケリー(同4.20)、ブランドン・ワークマン(同5.17)、アレン・ウェブスター(同5.03)となっていました。

期待されていたプロスペクトたちが、うまく滑りだすことができなかったため、シーズン終了時点では来季の先発ローテのメドが立たず、「ジョン・ラッキーが残っていれば」と地元メディアが考えてしまうのもうなずける状況ではあります。

先発ローテの積極的な補強なしには、ポストシーズンを狙うには心もとない状況であることは、レッドソックス幹部も認識していて、積極的な補強を明言しています。FA市場とトレードでのレッドソックスの動きは、このオフの注目ポイントとなりそうです。