レッドソックスに迫る決断の時・・・数年でコアプレイヤーが続々とFAに

レッドソックスはメジャー屈指の強力なチームとなっていますが、若い選手が主力となったばかりで、さらに次のプロスペクトの波が待っているのとは異なり、これから数年で難しい選択と決断を迫られることになります。

アンドリュー・ベニテンディ、ラファエル・ディバースはまだ多くの時間が残されていますが、クリス・セール
、ムーキー・ベッツ、クレイグ・キンブレル、ザンダー・ボガーツ、ジャッキー・ブラッドリー・ジュニアといったチームのコアのFAが近づいているためです。

スポンサーリンク

2018年は強力なロースターも数年先には・・・

チームのコアとして活躍してきたプレイヤーと契約延長もしくは再契約するのか、チームの内部から代わりとなる選手のステップアップを待つのか、チーム外部からの補強を試みるのか、チームの予算、年俸総額をにらみならロースターを編成していくことになります。

ただ、レッドソックスのファームの現状では、ザンダー・ボガーツ、ムーキー・ベッツ、ジャッキー・ブラッドリーの穴を埋めるような期待ができる選手が乏しいため、資金をどのように使っていくのかを、より慎重に検討する必要がある状態です。

そのレッドソックスの今後についてボストン・グローブのニック・カファード氏が分析しています。

以下はその記事の要約です。


2018年シーズン終了後

  • クレイグ・キンブレル:アロルディス・チャップマンの5年8600万ドルを超える契約を手にする可能性がある投手で、レッドソックスがそうするかどうかをオーナー側は決断する必要がある。同じくFAとなるジョー・ケリーと再契約し、クローザーの役割を任せることも選択肢の一つとなるが、あまり素晴らしい決断のようには思えない。レッドソックスはキンブレルほどのコストが必要にならないザック・ブリットンなどを検討する必要があるかもしれない。
  • ジョー・ケリー:持っているボールの質と球速を考えるとFA市場で多くの関心を集めることになる。レッドソックスがキンブレルとケリーの両者と再契約するのは難しい。ケリーでも3年2700万ドル程度を用意する必要があると予想される。
  • ドリュー・ポメランツ:故障者リストで多くの時間を過ごしていて前半戦を無駄に過ごしている。後半に復帰して、良いパフォーマンスを見せた時には、昨年17勝をあげた、11月で30歳になる投手と再契約するかどうかを検討することになる。後半戦に良い投球を続ければ、アレックス・カッブの4年5200万ドル程度の契約を手にしても驚きではない。
  • デビッド・プライス:今季終了後にFAを選択できる権利を有しているが、それを行使しない可能性が極めて高い。

2019年シーズン終了後

  • クリス・セール:レッドソックスは2019年の契約を1350万ドルで更新できるオプションを有している。デビッド・プライスが7年2億1700万ドルを手にしたのであれば、クリス・セールが同様の条件を求めないだろうか?セールは年平均3000万ドルを手にする投手で、焦点は年数で5年から7年くらいが見こまれる中、どの程度の契約期間になるのか。
  • リック・ポーセロ:4年8250万ドルの契約が終了し、31歳でFA市場に出ることになる。2018年は好調で、様々な理由により隔年で活躍している。30代序盤でFAとなることもあり2000万ドルから2500万ドルの年俸を手にすることが予想される。レッドソックスはこの2人のような高額年俸の選手全てと再契約はできない。
  • J.D.マルティネス:2020年に2375万ドルの年俸を手にできる契約を結んでいるが、好成績を残し続けていれば契約を破棄してFAを選択することになるだろう。代理人のスコット・ボラス氏は再び年平均3000万ドルの契約獲得のために交渉することが予想される。
  • ザンダー・ボガーツ:27歳という比較的若い年齢でFAとなる見込みで、そのときもプレーの質を維持できていれば、多くの球団が関心を寄せるだろう。問題は彼がFAとなる前に大型の契約延長をするにふさわしい選手かどうか。代理人のスコット・ボラス氏は近年、FA市場に出る前に契約延長を結ぶことが増えている。ボガーツは5年から7年の契約で年平均2000万ドル程度を手にすることが予想される。
  • ミッチ・モアランド:2019年で2年契約が終了する。良いプレイヤーで守備力に優れ、クラブハウスでも素晴らしい選手だ。ただ、あくまでも主軸をサポートするタイプの選手で、本人が望めばレッドソックスの財布を痛めない金額で再契約できるだろう。

2020年シーズン終了後

  • ムーキー・ベッツ:彼は契約延長という誘惑に抵抗しているが、その理由を理解するのは難しくない。マイク・トラウトと同じ年にFAとなるが、レッドソックスとエンゼルスともにそれを回避するために、かなりのエネルギーを注ぐことになる。マイク・トラウトが史上最高額を手にすることが予想されるが、ベッツが現在のようなペースでプレーを続ければ、年俸3000万ドルから3500万ドルにととまらず4000万ドルも見えてくる可能性がある。7年2億6000万ドルも視野?
  • ジャッキー・ブラッドリー・ジュニア:現時点ではFAとなった際に、再契約に最もコストがかからないことが予想される選手。素晴らしい守備力とまあまあの打撃力という選手で、これから数年でレッドソックスはさらに能力を評価していくことになるが、現時点では再契約を見送る可能性が高い。

ヤンキースとの争いが拮抗しているため、全く予断を許さない状況が続いてはいるものの、3年連続のポストシーズン進出は確実で、焦点は地区3連覇を達成できるかどうかとなっているレッドソックスです。

デーブ・ドンブロウスキー社長は5年先までの契約と年俸総額を見据えながらロースターを編成していること明かしていますが、2018年の現在の戦力が一つのピークになることが予想されるレッドソックスです。

というのもデーブ・ドンブロウスキー社長が次々とプロスペクトを放出したこともあり、現在の主力の穴を埋める期待ができる選手が多くないためです。

アンドリュー・ベニテンディ、ラファエル・ディバースが昇格し、メジャーリーグレベルで戦力となった今、ファームの層を厚くするには数年の時間を要する状態となっています。

若いコアプレイヤーがFAとなる時期にロースターと年俸総額のバランスが難しくなることは、ロイヤルズがすでに示していて、来年にはレッドソックスが直面し、その後にはカブスやアストロズが取り組むことになる問題です。

レッドソックスの収入は莫大なため、ワールドシリーズ制覇を果たせるのであれば、年俸総額を膨らませたことによる、ぜいたく税の金銭的ペナルティは必要な投資の一部とみなすことができます。ただ、問題は基準額を超えたときのペナルティが強化され、ドラフト指名権など中長期的な戦力アップを難しくする内容も含まれるようになったことです。

デーブ・ドンブロウスキー社長が残した負の遺産により、デトロイト・タイガースはなかなかスムーズにチーム再建に移行できていません。

その経験と教訓を活かして、レッドソックスが大きく低迷することを回避できるのか、少なくとも、その期間を短くすることができるのか、これから数年のデーブ・ドンブロウスキー社長の舵取りが注目されます。

スポンサーリンク

フォローする

よく読まれています