レッドソックスのソーンバーグの今季が終了・・・交換要員のショーは2年連続30本塁打

レッドソックスの前GMであるベン・チェリントン氏は、ファームの選手層を薄くするような大型トレードを好まず、チーム内での育成を重視する編成を続けました。

2011年シーズンオフからのベン・チェリントン体制下では、2013年にワールドシリーズ制覇という大きな成果を上げたものの、2012年、2014年、2015年と3回も地区最下位に沈んでしまいました。

2015年シーズン終盤にベースボール・オペレーション部門の社長となったデーブ・ドンブロウスキー社長は、ベン・チェリントンGMとは異なり大型トレードを連発します。

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レッドソックスがタイラー・ソーンバーグの登板回避を決断

以下はデーブ・ドンブロウスキー社長体制で行われた主なトレードの一覧です。

  • カーソン・スミス(RP・マリナーズから獲得)
  • ドリュー・ポメランツ(SP・パドレスから獲得)
  • クレイグ・キンブレル(RP・パドレスから獲得)
  • ブラッド・ジーグラー(RP・Dバックスから獲得)
  • クリス・セール(SP・ホワイトソックスから獲得)
  • タイラー・ソーンバーグ(RP・ブルワーズから獲得)

2018年シーズン途中のネイサン・イオバルディ、スティーブ・ピアース、イアン・キンスラーはリストに含めていません。

大成功と言えるのはクリス・セールとクレイグ・キンブレルの獲得です。ただ、クリス・セールにはマイケル・コペック、ヨアン・モンカダを交換要員としていますので、支払った代償もそれなりの痛手となっています。

キンブレルのトレードで放出した選手は、当時の評価ではMLB全体でトップ30にランクされていたマニュエル・マーゴット、トップ60評価のハビー・ゲラなど質の高いと言えるものでした。しかし、それらの選手は十分にメジャーレベルで力を発揮しているとは言えず、現時点ではレッドソックスにとって大きな利益をもたらしたトレードとなっています。

ドリュー・ポメランツのトレードではアンダーソン・エスピノーザというその当時MLB全体でトップ30にランクされるプロスペクトを放出したことで、複雑な声が入り混じりました。しかし、2017年に防御率3.32、17勝6敗と好成績を残したことで、批判の声は完全に静まりましたが、今季は70回2/3防御率6点台と低迷しています。しかし、アンダーソン・エスピノーザは2017年と2018年に試合で投げることができていませんので、痛み分けという状況です。

ブラッド・ジーグラーは、厳密には大型トレードとは言えませんが、高いレベルではないマイナー選手2人の見返りが、33試合29回2/3で防御率1.52という成績でした。地区制覇への貢献度も高かったため、成功したトレードと言えます。

現時点で失敗と言わざるをえないのがカーソン・スミスとタイラー・ソーンバーグの2人です。

カーソン・スミスのトレードではウェイド・マイリーとジョナサン・アロを放出しています。セットアップの役割も期待されていたスミスでしたが、2016年は2回2/3、2017年は6回2/3しか投げることができず、2018年は防御率3.77とまずまずですが、18試合14回1/3で今季絶望となりました。放出した交換要員も活躍していないため、痛み分けというところはあります。FAまで2年間はコントロールできるため、今後の活躍で評価が変わる余地はあります。

ただ、タイラー・ソーンバーグのトレードは放出した代償が大きく、得ているものが少ないという現状で、あと1年しか契約が残っていません。

タイラー・ソーンバーグのトレードではメジャーレベルではトラビス・ショー、マイナーではジョシュ・ペニントン、マウリシオ・デュボン、イェイソン・コカという4人をパッケージにして獲得しています。

そのタイラー・ソーンバーグは2017年シーズンは故障で1試合も投げることができず、2018年シーズンの7月にようやくメジャーのマウンドに戻ってきました。

7月の成績は8回2/3で防御率5.19と良くなかったのですが、デーブ・ドンブロウスキー社長は「ファーストボールは95マイルに達し、チェンジアップも非常に良くなってきている」と内容を評価し、7月末のトレード期限でリリーフ投手の補強に動きませんでした。

しかし、タイラー・ソーンバーグはその後も低調で、15回1/3で防御率5.87、被打率.317、被OPS.998、奪三振率7.04、与四球率5.28という散々な成績となっています。その最後の登板の後、制球などの問題が解決できない現状を受け、レッドソックスは今季は投げさせないことを決断し、発表しました。

タイラー・ソーンバーグが投げることができなかった原因となっていたのは「胸郭出口症候群」で手術も行っています。しかし、この問題を抱えた投手が元の状態に戻るケースは少なく、ソーンバーグも同様に苦しんでいます。2019年まではチームがコントロールできる選手ですが、どこまで来季の戦力として見込めるか不透明感が強まっています。

その一方で放出した選手が活躍しています。トレードの軸となったトラビス・ショーは移籍1年目の2017年に141試合で打率.273/出塁率.349/長打率.513/OPS.862、31本塁打、101打点とブレイク・アウトし、2018年も144試合で打率.240/出塁率.346/長打率.479/OPS.825、31本塁打、83打点と好成績を残しています。守備でも三塁と一塁の両コーナーに加えて、二塁も守るなど、イアン・キンスラーの補強に踏み切ったレッドソックスには皮肉な活躍を見せています。

デーブ・ドンブロウスキー社長のトレード補強は基本的にはチームの戦力アップに効果的で、地区3連覇を成し遂げるなど、ベン・チェリントン体制とは異なり結果を残しています。ただ、クレイグ・キンブレルがFAとなった後には、クローザーとなることも期待されていたタイラー・ソーンバーグのトレードは、失敗した取引という評価となりそうです。

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