ジャンカルロ・スタントンの獲得に動くも初期の段階で脱落し、大谷翔平の争奪戦からも早々に振り落とされたレッドソックスです。
打線の強化のために中軸を打てるパワーヒッターを模索しているのですが、これまでは目立った動きがありません。
しかも、スタントンが同地区の宿命のライバルであるニューヨーク・ヤンキースに移籍するという事態となり、レッドソックスのファンの間にもフラストレーションが増しつつあります。
FA市場よりもトレード市場での動きを優先か
ファンのみならず地元メディアにも動きが少ないことに対する不満が漏れつつあり、FA市場に残っているJ.D.マルティネス、エリック・ホズマーのどちらかと契約すべきという声もあれば、両方と契約する大胆が動きが必要だと提言するボストンメディアまで現れる事態となっています。
しかし、レッドソックスはFA市場の大物ではなく、トレードでの補強を好んでいるとの情報が流れています。USAトゥデイのボブ・ナイチンゲール氏が以下のように伝えています。
The Boston #Redsox are telling teams they'd prefer to trade for an impact bat now than waiting out the free-agent market where J.D. Martinez and Eric Hosmer await
— Bob Nightengale (@BNightengale) 2017年12月11日
ボストン・レッドソックスが他球団に対して、「中軸打者の補強をFA市場よりもトレードで達成することをより望んでいる」と話していることが伝えられています。
J.D.マルティネスとエリック・ホズマーに関心はあるようですが、代理人がスコット・ボラス氏ということもあり、価格を吊り上げるために簡単には提示に応じない可能性が十分にあります。
そのような長引く可能性のある交渉にエネルギーを注ぐのではなく、トレード市場でインパクトのある選手の補強を目指す方向に傾いているようです。
しかし、レッドソックスはクレイグ・キンブレル、クリス・セール、タイラー・ソーンバーグらの獲得のため、多くのプロスペクトを放出したため、以前のようには大型トレードを成立させるカードが残っていません。
そうなるとメジャーのロースターから交換要員を準備することになるのですが、かねてから憶測が流れていたジャッキー・ブラッドリー・ジュニアの名前が浮上しています。
ジャッキー・ブラッドリー・ジュニアをカードに大砲獲得を模索の可能性
同じくUSAトゥデイのボブ・ナイチンゲール氏が以下のように伝えています。
The Boston #RedSox have let several teams know that CF Jackie Bradley is available in their pursuit of a power bat. #Cubs
— Bob Nightengale (@BNightengale) 2017年12月11日
「パワーヒッターの獲得のために、レッドソックスが複数球団にジャッキー・ブラッドリー・ジュニアを交換要員にする準備があることを伝えている」とのことです。
ジャッキー・ブラッドリー・ジュニアにはシーズンオフ当初からサンフランシスコ・ジャイアンツが興味を示していました。
参考記事:SFジャイアンツがジャッキ・ブラッドリー Jr.に興味!レッドソックスの主砲補強で玉突きトレードの可能性も
現在も引き続きジャイアンツがジャッキー・ブラッドリーに関心を示している可能性がありますが、スタントンを逃していますので、中軸を打てるパワーヒッターのほうが優先順位が高いかもしれません。
他にはロイヤルズが関心を持っていることをWEEIのロブ・ブラッドフォード氏が伝えています。
ただ、ロイヤルズはマイク・ムスターカス、エリック・ホズマーらがFAとなり、レッドソックスが求めるような選手を抱えていませんので、実現性は低いと予想されます。
考えられるのはホワイトソックスのホセ・アブレイユです。過去にはホワイトソックスがトレード交渉の過程で、ジャッキー・ブラッドリー・ジュニアを打診したことがあると伝えられています。
ホワイトソックスは大規模なチーム再建の途上にあるため、若く契約年数が残る選手もしくはマイナーのプロスペクトを、ホセ・アブレイユの交換要員として要求しています。
過去にジャッキー・ブラッドリー・ジュニアに興味を持っていたのは事実のようですが、2020年シーズンまでの3年間しかコントロールできないため、ホワイトソックスの再建スケジュールに合致するかは微妙なところです。
ただ、ジャッキー・ブラッドリーを獲得した後に、さらにシーズン中に交換要員としてトレードすることもできる選手ではあるため、他のプロスペクトとパッケージであれば関心を示すかもしれません。
デーブ・ドンブロウスキー社長はジャッキー・ブラッドリーをトレードに出すような考えはないと否定しています。しかし、トレード成立直前であっても決して情報を漏らすことのない人物のため、額面どおりには受け取ることができません。
大胆に動いたヤンキースに対して、レッドソックスがどのようなカウンターパンチを見舞うのかは、ウィンターミーティングでの大きな注目ポイントです。