レッドソックスのJ.D.マルティネスへの提示は5年1億ドルか!本人側の希望額と大きな隔たり

Boston Redsox Top Catch

デビッド・オルティスに代わるような中軸のパワーヒッターを補強ポイントするレッドソックスと、好成績ながらも守備面の問題もあり多くの球団が関心を持つに至っていないJ.D.マルティネスは合理的な組み合わせです。

しかし、レッドソックスがJ.D.マルティネスに関心を示し続けていることは報じられているものの、交渉が大きく進展する気配はありません。

J.D.マルティネスは希望する範囲の契約が提示されないのであれば、スプリングトレーニング開始後も待ち続ける姿勢であることが報じるれるなど、期待していたよう争奪戦による価格の高騰には至っていないようです。

そのような中、レッドソックスがJ.D.マルティネスに提示した契約の内容についての報道がなされています。

ESPNのバスター・オルニー氏が以下のように伝えています。

情報筋によると「レッドソックスがJ.D.マルティネスに提示した契約は5年1億ドルだった」ことが伝えられています。

5年1億ドルの契約では年平均2000万ドルで、35歳のシーズンまでが保証されることになります。この金額は本人が合意の最低ラインに設定されていると報じられている年平均3000万ドルの6年1億8000万ドルとは大きな隔たりがあります。

(参考記事:J.D.マルティネスは「待ち」の姿勢に・・・6年契約と1億8000万ドルが合意の最低ラインか

代理人であるスコット・ボラス氏は「適正な市場価格」と判断した場合にはスプリングトレーニングのみならず、シーズン開幕後も待ち続けることもあります。
待ち続けた結果、シーズン開幕前に大型契約を勝ちとったケースもありますが、近年では、スティーブン・ドリューとケンドリス・モラレスの場合は、それが裏目に出て、複数年契約すらも逃してしまったことがあります。

レッドソックスが提示している5年1億ドルを受け入れていないことから、J.D.マルティネス、スコット・ボラス氏は、この年数と金額は適正な市場価格ではないと判断していることがわかります。

FA選手の契約は、選手の純粋な能力だけでなく、その時の需要と供給のバランスに左右されることになります。田中将大が7年1億5500万ドル、ジャコビー・エルズベリーが7年1億5300万ドルを手にできたシーズンオフは、人材が乏しいFA市場でした。
選手の純粋な能力、残してきた実績だけで新しい契約が決まるわけではありませんので、提示されるオファーが適正かどうかの正解は存在しないとも言えます。

ただ、ベースとなるのは「選手の純粋な能力の評価」であることは間違いありません。

スポーツ・イラストレイテッドがJ.D.マルティネスの適正価格について試算しているのですが、それを元にすると、レッドソックスの提示は「適正な能力評価による年数と金額」ではないかと考えられます。

スポーツ・イラストレイテッドのJAY JAFFE氏が、「WAR(Win Above Replacement:同じポジションの代替可能(控え)選手と比較してどれだけ勝利数を上積みしたかを示す)」「年齢による衰え(毎年20%減)」「昨年のFA選手の1.0WARあたりの年俸が900万ドル」「MLB全体の年俸のインフレ率が5.9%」といった数字などベースにJ.D.マルティネスの価値を試算しています。

その試算によるとJ.D.マルティネスのWARは5年目まではプラスとなるものの、6年目以降はマイナスとなり控え選手以下のレベルになります。そのため契約は5年が上限とされ、さらに毎年20%減っていくWARに900万ドルをかけて出した年俸の総額は8440万ドルから1億2000万ドルが適正なものとして算出されています。

仮にJ.D.マルティネス側に有利な数字を使ったとしても、それでも6年目にはWARがマイナスになるため、最大でも5年1億4000万ドルが妥当な金額だとJAY JAFFE氏は試算しています。

レッドソックスの提示している5年1億ドルは、JAY JAFFE氏の算出した5年8440万ドルから5年1億2000万ドルの中間値に近いもので、選手の能力査定として不当に低いものではないと考えられます。

J.D.マルティネスがフィットするチームとして名前があがるのは、レッドソックスの他にはジャイアンツとダイヤモンドバックスです。

ジャイアンツはアンドリュー・マカッチェンをトレードで獲得してライトを守らせ、ハンター・ペンスをレフトにまわす方向性で、センターを守る外野手が残る補強ポイントとなっています。さらにフロントはぜいたく税の基準以内に年俸総額を圧縮する方針で、補強予算は500万ドル程度しか現時点では残っていません。

ダイヤモンドバックスは、J.D.マルティネスをトレードで獲得したことがポストシーズン進出につながりましたので、選手としての能力は高く評価しています。ただ、ザック・グレインキーとの6年2億650万ドルが原因の一つとなり、GMだったケビン・タワーズ、野球運営部門のトップだったトニー・ラルーサのクビが飛んだこともあり、長期の大型契約には消極的です。

また純粋に予算面でもザック・グレインキーの年俸3400万ドルが予算を圧迫していて、補強の足かせとなっていますので、なおのことJ.D.マルティネスが希望するような6年1億8000万ドル以上は提示できない状況です。

「30歳を超える選手に長期の大型契約を結ばない」というのはMLB全体のトレンドになりつつあることも、J.D.マルティネスにとっては不利に働いています。

2018年シーズン半ばまで待つ可能性もあるのでは、とも一部では報じられているJ.D.マルティネスの「待ちの姿勢」が吉と出るか凶と出るのか注目されます。

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