レッドソックスはトレードがなければ、チーム史上最高の年俸総額で2015年の開幕を迎えることに

Boston Redsox Top Catch

プロビデンスジャーナルによると、レッドソックスが現在のロースターで開幕を迎えた場合には、球団史上最高額でのシーズンインとなる見込みであることを伝えています。

プロビデンスジャーナルによると、レッドソックスがクレイグ・ブレスロウと1年200万ドルで合意したことにより、予想される年俸総額は1億9300万ドルに到達し、ぜいたく税のラインである1億8900万ドルを超えると同時に、2012年の1億7500万ドルを超えて、過去最高になる見込みとのことです。

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レッドソックスの年俸総額の推移とぜいたく税

ぜいたく税は1年だけの超過では、年俸総額で超過した部分の17.5%の支払いとなり、2年連続の超過が30%、3年連続が40%、4年以上の連続が50%となります。

ベースボール・プロスペクツによるレッドソックスの年俸データによると、2000年から2014年のシーズン開幕時の年俸は以下のとおりです。カッコ内はぜいたく税として支払ったとされている金額です。

2014: 1億5,635万0,125ドル
2013: 1億5,455万5,500ドル
2012: 1億7,524万9,119ドル
2011: 1億6,382万2,475ドル(340万ドル)
2010: 1億6,810万9,833ドル(149万ドル)
2009: 1億2,174万5,999ドル
2008: 1億3,339万0,035ドル
2007: 1億4,302万6,214ドル(606万ドル)
2006: 1億2,009万9,824ドル(49万8000ドル)
2005: 1億2,350万5,125ドル(410万ドル)
2004: 1億2,729万8,500ドル(315万ドル)
2003: 9,994万6,500ドル
2002: 1億0,836万6,060ドル
2001: 1億1,003万5,883ドル
2000: 8,120万ドル

開幕時の年俸総額でチーム史上最高だったのが、2012年の1億7524万9,119ドルです。2012年のぜいたく税のラインは1億7800万ドルのため、その年もラインを超えることが濃厚でしたが、エイドリアン・ゴンザレス、カール・クロフォード、ニック・プントらを放出したことで、ぜいたく税の対象とはならずに済んだようです。

レッドソックスは過去3年間はぜいたく税の対象となっていないため、このままいけば2015年が超過1年目となり、1億8900万ドルを超過した17.5%をレッドソックスは支払うことになります。

すでにレッドソックスの年俸総額は現状で、ぜいたく税のラインに到達しているため、トレードなどで年俸総額が減らない限り、これから獲得する選手の年俸は実質17.5%を増した金額が必要となります。

つまり年俸2000万ドルの選手には2350万ドルを、1000万ドルの選手には1175万ドルを用意する必要があることになります。

オーナーのジョン・ヘンリーは、「条件さえ揃えば1年だけぜいたく税のラインを超過することはかまわない」と容認はしていたものの、これ以上の資金投入は効率が良くありません。このような予算の状況も、積極的な「エース」獲得に動かない理由の1つと考えられそうです。

レッドソックスの2015年の年俸総額の内訳

レッドソックスの2015年の年俸総額の内訳は以下のとおりとなっています。

  1. 年俸確定分:14名 1億5237万ドル
    ハンリー・ラミレス 1975万ドル
    パブロ・サンドバル 1760万ドル
    デビッド・オルティーズ 1600万ドル
    マイク・ナポリ 1600万ドル
    シェーン・ビクトリーノ 1300万ドル
    ダスティン・ペドロイア 1250万ドル
    クレイ・バックホルツ 1200万ドル
    ルスネイ・カスティーヨ 1127万ドル
    ジャスティン・マスターソン 950万ドル
    上原 浩治 900万ドル
    アレン・クレイグ 550万ドル
    エドワード・ムヒカ 475万ドル
    ライアン・ハニガン 350万ドル
    クレイグ・ブレスロウ 200万ドル
  2. 年俸調停選手:4名 2040万ドル(予想)
    リック・ポーセロ 1220万ドル
    ウェイド・マイリー 430万ドル
    田澤純一 200万ドル
    ダニエル・ナバ 190万ドル
  3. エイドリアン・ゴンザレスの年俸負担 390万ドル
  4. クレイグ・ブレスロウのバイアウト支払い 10万ドル
  5. メジャー最低年俸:7名 350万ドル(予想)
  6. 40人枠のマイナーリーガー 120万ドル(予想)
  7. メジャー最低年俸:7名 350万ドル(予想)
  8. 保険・年金等の支払い:1250万ドル

これらの合計の金額が1億9387万ドルとなり、プロビデンスジャーナルが算出している数字と、ほぼ同じになります。

現在の状態から余っている外野手の中から、シェーン・ビクトリーノとアレン・クレイグを放出した場合には、1億7537万ドルとなり、インセンティブやシーズン中のトレード補強などが発生しても、ぜいたく税のライン内にとどまる可能性が高くなります。

2016年は年俸総額に余裕ができるため、大物投手も狙える予算に

このように2015年の年俸総額は膨れ上がったレッドソックスですが、2015年を終了すると契約終了となる選手がいて、2016年に固定されている年俸が多くないところが、ヤンキース、フィリーズ、ドジャースなどと異なるところです。

2016年に確定している契約は、ダスティン・ペドロイア(1250万ドル)、パブロ・サンドバル(1760万ドル)、ハンリー・ラミレス(2275万ドル)、ルスネイ・カスティーヨ(1127万ドル)、アレン・クレイグ(900万ドル)、上原浩治(900万ドル)、ライアン・ハニガン(370万ドル)で、合計8632万ドルにとどまります。

2016年のチームオプションがあるのはデビッド・オルティーズの1000万ドルとクレイ・バックホルツの1300万ドルで、仮に両方ともにオプションを行使しても、1億932万ドル程度となり、ぜいたく税のラインを大きく下回りますので、FA市場でさらなる補強に動くことができます。

レッドソックスは2015年のローテのうち、リック・ポーセロ、ジャスティン・マスターソンがFAとなり、さらにはクレイ・バックホルツに行使しない可能性もありますが、2016年のFA市場には魅力的な投手が揃う見込みのため、補強の交渉相手には事欠きません。

デビッド・プライス、ジョーダン・ジマーマン、ジョニー・クエト、岩隈久志、ジェフ・サマージャ、ウェイン・チェン、バド・ノリス、ダグ・フィスター、イアン・ケネディ、マーク・バーリー、R.A.ディッキー、カイル・ローシュ、ヨバニ・ガヤルド、マット・レイトス、マイク・リーク、アルフレド・サイモン、そしてリック・ポーセロ、ジャスティン・マスターソンといるため、2015年を大きく上回る層の厚さとなることが予想されています。

レッドソックスは期待しているプロスペクトがローテを勝ち取っていれば、1人もしくは2人の獲得で済ませることもできますし、2014年のようにプロスペクトがつまずいた場合には、FA投手を3人獲得することも検討できる予算状況です。

レッドソックスが「大物エースの獲得に腰が重い」のは、若い投手を育てたいのと、1年先のFA市場を見据えているのも理由と考えられそうです。