レッドソックスのシーズンオフは?ドンブロウスキー社長が語る方向性

レッドソックスはベン・チェリントンGM体制で2013年にワールドシリーズ制覇を果たしましたが、2012年、2014年、2015年はいずれも地区最下位に沈むなど、評価の難しい4年間を過ごしました。

その体制へのテコ入れとしてデーブ・ドンブロウスキー氏がベースボール・オペレーションの社長に就任し、ベン・チェリントンを監督する立場に立てました。

それを受けてベン・チェリントンはGMを辞し、デーブ・ドンブロウスキー社長によってチーム編成が行われてきています。

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ワールドシリーズ制覇の主力がフリーエージェントに

デーブ・ドンブロウスキー社長の体制に移行してからは、ベン・チェリントン氏の保守的な方針とはことなり、「勝つための痛み」「勝つためのリスク」を辞さない補強が行われるようになり、クリス・セール、デビッド・プライス、クレイグ・キンブレル、J.D.マルティネスといったワールドシリーズ制覇の主力がチームに加わりました。

デーブ・ドンブロウスキー社長はフロリダ・マーリンズ時代にもワールドシリーズ制覇を経験していますが、そのシーズンオフにはオーナーからの命令に従い大規模なファイヤーセールを実施しています。

そのためデーブ・ドンブロウスキー社長はキャリアの中で「ワールドシリーズのディフェンディング・チャンピオン」として翌年を迎えたことがありません。

そのデーブ・ドンブロウスキー社長が編成するレッドソックスで多くの主力選手がフリーエージェントとなります。

  • クレイグ・キンブレル(クローザー)
  • ジョー・ケリー(セットアップ)
  • ネイサン・イオバルディ(先発・リリーフ)
  • ドリュー・ポメランツ(先発)
  • イアン・キンスラー(セカンド)
  • スティーブ・ピアース(ユーティリティ)
  • ブランドン・フィリップス(セカンド)

ワールドシリーズの連覇をレッドソックスが目指していく上で、これらの選手の穴を何らかのかたちで埋めていく、もしくはグレードアップさせていくことがデーブ・ドンブロウスキー社長に課されるものとなります。

そのデーブ・ドンブロウスキー社長が2019年に向けたシーズンオフの方向性について、記者会見で話しています。

以下はボストンヘラルドの記事からの引用です。

“This will really be the first time my career we’re going to spring training as part of a club that we’d consider the defending champions and we know how hard that is to repeat, but I think efforts will be made to keep as many players together as we can ideally,” said Dombrowski. “But I also know baseball rules, finances, make it difficult because sometimes your guys become free agents and receive offers they can’t refuse. But if you told me today we could bring the same club back together totally and fit in everything, we’d be thrilled with that.

私のキャリアの中でディフェンディング・チャンピオンと考えられるチームでスプリングトレーニングを迎えるのは初めてのこととなる。連覇を果たすことが難しいことを私たちは良く知っているが、理想を言えばできれだけ多くのプレイヤーを引き止める努力をしたい。しかし、MLBのルール、球団の財政などによりそれは難しいことだ。というのも、それらのフリーエージェントとなった選手は時において拒否することが難しいような条件を提示されるからだ。ただ、もし完全に同じチームで来年も戦えるとするなら、とても興奮するだろう。』

“I don’t think that’s probably realistic because you see in free agency and what that brings but I would think we’ll have a real core of our group of players together and we’ll find out and see how many of our guys actually stay.”

『フリーエージェント市場で起こってきたことを見れば、それは現実的ではないかもしれない。ただ、チームのコアである選手たちは来年も残っているので、どれだけの選手がチームに戻ってくるのかを見ていくことになる。』

シーズンオフの補強ポイントの優先順位は?

デーブ・ドンブロウスキー社長は、理想はフリーエージェントとなる選手を全て連れ戻すことではあるが、現実は難しいと述べていることになります。その上で、優先していく補強ポイントに言及しています。

“I don’t think you can define it until you know who you’re keeping,” said Dombrowski, but if “you lost everybody, which I don’t anticipate happening but if it did, I would think somehow we would need to address our bullpen at that point. Because those couple guys are free agents at that point, Craig is and Joe Kelly is.

『誰を引き止めることができるかがわかるまで、どのエリアの補強が必要なのかを定めることはできない。起こりえないことだと考えているが、もしフリーエージェントで全ての選手を失った場合には、ブルペンに何かしらの補強が必要になるだろうと考えている。クレイグ・キンブレル、ジョー・ケリーらがフリーエージェントになるからだ。』

クレイグ・キンブレルはアロルディス・チャップマンの5年8600万ドルを超える契約を手にする可能性が高いと予想されています。

ジョー・ケリーはレギュラーシーズンは防御率4.39とイマイチでしたが、ポストシーズンでは11回1/3で防御率0.529、奪三振率11.12、与四球率0.00と圧倒的な成績を残しました。特にワールドシリーズでは5試合6イニングで防御率0.00、奪三振率15.0、与四球率0.00、WHIP0.667と圧巻の投球だったこともり、クローザーとして契約を検討するチームが現れても不思議ではないと目されています。

この両者の契約は高騰することが確実で、どちらか一人であっても引き止めることは容易ではなくなりつつあります。

デーブ・ドンブロウスキー社長は現時点ではマット・バーンズ、ライアン・ブレイジアがクローザー候補となると話してはいるものの、外部からの選択肢も注視していくことを明かしています。

先発ローテと野手に関しては以下のように話しています。

“Our starting pitching, we’re pretty good there, but you always need to be cognizant of that from a positional player perspective, I think we’re pretty well set.”

先発ローテに関してはクリス・セール、デビッド・プライス、リック・ポーセロ、エデュアルド・ロドリゲスらがいることもあり大きな懸念は抱いていないようで、野手に関しても、ほぼ全てのポジションが決まっていると述べています。

捕手3人体制は2018年が最後か

セカンドに関してはダスティン・ペドロイアが不透明なところがあり、イアン・キンスラー、ブランドン・フィリップスがFAとなるのですが、エドゥアルド・ヌニェス、ブロック・ホルト、リン・ズーウェイ、マイナーにはマイケル・チャビスが控えているため、こちらも大きな懸念を抱いていないことが明かされています。

大型トレードを連発したことにより、ファームの選手層が以前ほどには厚くないレッドソックスですが、このオフは3人の捕手の誰かが交換要員となる補強が行われる可能性があります。

“We like all three of them — I’d say it’s unlikely but not impossible that you have three guys,” said Dombrowski. “They all have their strengths, but I’m not really sure where that’s going to take us at this point. We’re not looking to trade anybody per se but sometimes it could be a position of strength.”

『3人の全ての選手を私たちは気に入っている。ただ、不可能とは言えないが、3名の捕手を抱えている可能性は高くない。彼らはそれぞれ強みがあるが、そのことがどのような動きを生み出すかまではわからない。自ら誰かをトレード放出をしようとしてはいないが、時には強みのあるポジションとなるかもしれない。』

質の高いレギュラークラスの捕手を見つけるのは容易ではないフリーエージェント、トレード市場の状況となっています。レッドソックスでは捕手が3名いるため出場機会も減ることにはなりますが、他のチームであれば多く起用される可能性もあります。

クリスチャン・バスケス、サンディ・レオン、ブレイク・スワイハートの誰か一人を交換要員として、先発ローテ候補、ブルペン要員となるような若い投手をトレードで獲得するという動きは十分に起こりうることと言えそうです。

ワールドシリーズで連覇を果たしたのは1998年から2000年にかけてのヤンキースが最後となっています。デーブ・ドンブロウスキー社長がどのように2019年のチームを作り上げていくのか、その手腕が注目されます。

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