レッドソックスとJ.D.マルティネスが「契約内容を修正」ボラス氏がその内幕を明かす

Boston Redsox Top Catch

ボストン・レッドソックスとJ.D.マルティネスが5年1億1000万ドルで合意したと多くの記者が伝えた後、なかなか正式な発表に至りませんでした。

フィジカルチェックを残すのみと伝えられてから長引いたこともあり、身体の状態の問題で契約の見直し、もしくは破談の可能性にも言及されていました。

結果は、金額に関しては変更がないものの、付帯するオプションの中身について細かく調整が行われ修正されたことを代理人のスコット・ボラス氏が明かしています。

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契約の見直しでJ.D.マルティネスが5年間いる可能性は低くなった?

J.D.マルティネスは2017年シーズン開幕は故障者リストで迎えましたが、復帰後の成績は素晴らしく本塁打のペースはアーロン・ジャッジ、ジャンカルロ・スタントンを上回るもので、119試合で45本塁打を打ち、OPSは1.066という数字を残しました。

シーズン全体をプレーしていればジャッジ、スタントンの成績以上だった可能性もあるのですが、問題は開幕から出遅れることになった故障です。

右足のリフラン関節(足根中足関節)を痛めたことが、開幕から1ヶ月あまり離脱する原因となったのですが、レッドソックスが行ったフィジカルチェックでもそこが問題となったようです。

NBCスポーツのエバン・ドレルリッチ氏が以下のように伝えています。

“And so it healed, went on his way and played,” Martinez’s agent, Scott Boras, said Monday. “Obviously, the X-rays and things showed he had this condition called the Lisfranc condition. It’s healed, back to normal. The question is, what if that has any impact in the long term? And [we] kind of agreed that it’s not much of an issue, but what if it’s an issue in the latter part of the contract?

『X線による検査は、リフラン関節に問題があったこを明らかに示していた。その故障は治癒していて、通常の状態に戻っているのだが、それが長期的にどのようなインパクトを与えるのかが問題となっていた。私たち(レッドソックスとマルティネス側)は大きな問題ではないというのが共通認識ではあったが、契約の後半部分で問題になった場合にどうするのかというところで合意する必要があった。』と代理人のスコット・ボラス氏は話しています。

そのことを踏まえて一旦は合意した契約内容を見直したため、時間を要したようです。その内容についてもボラス氏は説明しています。

“From our standpoint, we have opt-outs in the second year, the third year, the fourth year, and we can, we have flexibility. And they have some protection at the back end, that’s all. In case there’s a disabling injury.”

当初の報道では「2年目(2019年)と3年目(2020年)のシーズン終了後に残契約を破棄してFAを選択できるアプトアウトの権利」が契約についているとされていました。

しかし、今回の契約の見直しでマルティネス側は2年目と3年目のシーズン終了後だけでなく、4年目(2021年)終了後にもオプトアウトを行使できることになったとのことです。

そして足の関節の問題が深刻化した場合に、レッドソックス側は契約を破棄できる権利を手にしたとボラス氏は明かしています。

具体的にはリフラン関節の問題で長期間にわたり故障者リストに入ることになった場合には、4年目(2021年)と5年目(2022年)の契約が、レッドソックスとマルティネスの双方の合意が必要なミューチャルオプションに変わるというものです。

つまりJ.D.マルティネスだけでなく、レッドソックスも契約を破棄できるようになるということです。

故障者リストの期間や医師の診断方法についても、細かく契約には規定されているようで、デルリッチ氏は以下のように伝えています。

4年目の契約がマルティネスのアプトアウトの権利から、相互の合意によって更新されるミューチャルオプションに変わる条件は以下のように説明がなされています。

1. Martinez suffers a Lisfranc injury related to his prior Lisfranc injury. A three-doctor system will define if the injury is related to prior Lisfranc injury.
2. Because of that old injury, he has spent 60 days on DL in Year 3 — or 10 days or more in Year 3, plus a total of 120 DL days in Year 2 and Year 3.

  1. マルティネスがリフラン関節を痛めた場合に、以前の故障に関係するものかどうかを3名の医者によって診断する。
  2. 古傷によるリフラン関節の故障と診断され、「契約3年目に60日間故障者リスト」もしくは「契約3年目に故障者リストに10日間以上入り、加えて契約2年目と3年目の合計で120日に達した時

5年目の契約がマルティネスのアプトアウトの権利から、相互の合意によって更新されるミューチャルオプションに変わる条件は以下のように説明がなされています。

1. J.D. Martinez suffers a Lisfranc injury related to his prior Lisfranc injury. A three-doctor system will define if the injury is related to prior Lisfranc injury.
2. Because of that old injury, he has spent 60 days on DL in Year 4 — or 10 days or more in Year 4, plus a total of 120 DL days in Year 3 and Year 4.

  1. マルティネスがリフラン関節を痛めた場合に、以前の故障に関係するものかどうかを3名の医者によって診断する。
  2. 古傷によるリフラン関節の故障と診断され、「契約4年目に60日間故障者リスト」もしくは「契約4年目に故障者リストに10日間以上入り、加えて契約3年目と4年目の合計で120日に達した時

足の関節の問題でシーズンの大半を棒に振るような状態になった時に、4年目と5年目の契約が保証されなくなり、レッドソックス側が契約を拒否できるようになるという項目が付け加えられたことになります。

その他の契約条件は変更がないようで、5年1億1000万ドル、年俸の割り振り、トレード拒否権などはそのままとされています。ただ、年俸の割り振りは当初に報道されていたのとは異なり以下のようなものとなっています。

・シーズン終了後にオプトアウト可

年(年齢) 年俸 付帯条件
2018年(30歳) 2375万ドル
2019年(31歳) 2375万ドル
2020年(32歳) 2375万ドル ・シーズン終了後にオプトアウト可
・足の故障による長期DLの場合、4年目はミューチャルオプション
2021年(33歳) 1935万ドル ・シーズン終了後にオプトアウト可
・足の故障による長期DLの場合、5年目はミューチャルオプション
2022年(34歳) 1935万ドル

J.D.マルティネスは、(1) 2年間で4700万ドルを受け取った後に、3年6300万ドルを破棄、(2) 3年間で7125万ドルを受け取った後に、2年3870万ドルを破棄、(3) 4年間で9060万ドルを受け取った後に、1年1935万ドルを破棄、というオプトアウトの権利を持つことになりました。

レッドソックスが完全に保証するのは最初の3年7125万ドルで、4年目と5年目足の状態次第で破棄できるという権利を手にしたことになります。

両者ともに譲歩して合意に達しています。ただ、かなり状態が深刻なものとならない限り、1シーズンで60日以上、2シーズンで120日以上DLに入ることにはなりません。

その一方でJ.D.マルティネスがオプトアウトを行使できるタイミングを3回も持つことになりましたので、どちらにしても5年契約を全うする可能性は低くなったと考えられます。

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