レッドソックスが「ぜいたく税を回避」税率リセットで補強資金は潤沢に

Boston Redsox Top Catch

ボストン・レッドソックスは2015年に年俸総額が、ぜいたく税の基準である1億8900万ドルを超過した後、2016年は1億8900万ドルを超過し、2年連続でぜいたく性を支払いました。

2017年に年俸総額が1億9500万ドルを超過した場合には、超過した年俸分の50%の支払いが課されるため、基準以内におさめて税率をリセットすることは、昨シーズンオフから今シーズンにかけての大きな目標の一つでした。

レッドソックスが2017年の年俸総額によるぜいたく税を回避することに成功したことを、ボストンの各メディアが報じています。

以下はボストン・ヘラルド紙電子版からの引用です。

By trimming payroll this season, the Red Sox avoided Major League Baseball’s competitive balance tax and were able to reset future penalties for going above the payroll threshold.

シーズン開幕前には先発ローテに一定の目途がたったため、契約オプションを行使したものの年俸が1350万ドルと高額だったクレイ・バックホルツを、ぜいたく税回避のために放出しました。

シーズンオフの補強も基本的にはトレード中心に行い、主なFA選手の契約はミッチ・モアランドくらいに抑えました。シーズン中のトレード期限前の動きもデーブ・ドンブロウスキー社長にしては抑制的で、アディソン・リードを獲得したのが目立つくらいでした。

そのような一連の動きが実ったようで、ぜいたく税を回避することに成功しています。

このことにより、2017年にぜいたく税を支払う必要がなくなったのですが、それ以上に大きいのがぜいたく税の税率がリセットされることです。

Next year’s competitive balance threshold is $197 million, and because the Sox reset their penalties, they’ll be taxed only 20 percent for any salary above that mark. The penalty would have been 50 percent had they overspent a third year in a row.

2017年も基準を超過していれば、超過分の50%の支払いが必要でした。しかし、リセットされたことにより2018年に1億9700万ドルの基準額を越えても、超過分の20%の支払いですむことになります。

このことにより筆頭オーナーのジョン・ヘンリーは補強のために多くの資金を使うことを容認する姿勢であることを示唆しています。

以下は同じ記事からの引用です。

They now are free to spend this offseason.

President of baseball operations Dave Dombrowski said yesterday he does not expect the competitive balance tax — luxury tax, as it’s commonly known — to be a limitation.

“No, I do not,” he said.

Owner John Henry seemed to confirm that willingness to spend without going into detail.

“Well, (Dombrowski) answered the question,” Henry said. “He said he could go over.”

彼はオフシーズンの補強に自由に資金が使えるようになったと述べて、デーブ・ドンブロウスキー社長がぜいたく税の回避に成功したことを示唆し、続いてジョン・ヘンリー氏が具体的な金額に言及することは避けたものの、多くの資金を投入することを容認する姿勢であることを明かしています。

2018年のレッドソックスはデビッド・プライスに3000万ドル、ヘンリー・ラミレスに2275万ドル、リック・ポーセロに2113万ドル、ダスティン・ペドロイアに1312万ドル、クレイグ・キンブレルに1300万ドル、クリス・セールに1250万ドルなどの契約が確定しています。
さらにパブロ・サンドバルの1900万ドルのうちジャイアンツが負担するメジャー最低年俸分を引いた1845万ドル、ルスネイ・カスティーヨに1177万ドルの負担が必要となっています。

ここにムーキー・ベッツ、ザンダー・ボガール、ジャッキー・ブラッドリー・ジュニア、ジョー・ケリー、ドリュー・ポメランツ、タイラー・ソーンバーグ、エデュアルド・ロドリゲスなどの年俸調停権を有する選手たちに必要と見込まれる5000万ドルなどが加わることになります。

保険・年金の支払い、25人枠や40人枠の選手の最低年俸分を加えると、すでに2018年のレッドソックスの年俸総額は2億ドルを突破することになります。

もし2017年にぜいたく税を回避できてきなければ、ブライス・ハーパー、マニー・マチャド、クレイトン・カーショーらがFA市場に出る可能性がある2018-19シーズンオフに向けて、2018年の年俸総額を削減する必要に迫られるところでした。

しかし、2017年にぜいたく税をリセットできたため、その必要がなくなりました。

2019年はハンリー・ラミレス、クレイグ・キンブレルの契約が終わることもあり、年俸総額確定分は1億ドル程度まで圧縮されますので、2017-18シーズンオフのFA市場で資金を投入したとしても、十分に吸収することが可能です。

すでにエリック・ホズマー、J.D.マルティネスといったFA市場のパワーヒッターの名前が憶測として飛び交っていますが、それらの選手の獲得に向けて資金面での足かせはなくなったと考えられるレッドソックスです。

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