シンシナティ・レッズの2015年の年俸総額と投手と野手の構成は?アクティブロースター(25人枠)について

Cincinnati Reds Top Catch

マーロン・バードの獲得で、主要な補強ポイントだったレフトのポジションを埋め、さらに得点力不足の打線に厚みを加える事に成功したシンシナティ・レッズです。

これからもブルペンとベンチ要員の補強に動くことをGMは明言しているものの、予算総額の制限もある上に、エースのジョニー・クエトやマイク・リークらとの契約延長も視野に入っているため、大幅な動きはないと予想されています。

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シンシナティ・レッズの2015年の年俸総額について

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シンシナティ・レッズの2014年の最終的な年俸総額はAP通信によると1億1535万8029ドルで球団史上最高額となったと伝えられています。

2015年はこの金額から増加することをGMは認めていますが、大幅に増やすことは難しいとされています。

そのレッズは2015年の契約が確定している10名だけで7635万ドルに到達します。

【契約確定分:7635万ドル(10名)】
・ジョーイ・ボット(1B/31歳) 1400万ドル
・ブランドン・フィリップス(2B/34歳) 1200万ドル
・ジェイ・ブルース(RF/28歳) 1200万ドル
・ホーマー・ベイリー(SP/29歳) 1000万ドル
・ジョニー・クエト(SP/29歳) 1000万ドル
・ショーン・マーシャル(RP/32歳) 650万ドル
・マーロン・バード(RF/37歳) 400万ドル
・マニー・パーラ(RP/32歳) 350万ドル
・スキップ・シューメーカー(LF/35歳) 250万ドル
・サム・レキュア(RP/31歳) 185万ドル

マーロン・バードの年俸は800万ドルですが、そのうち400万ドルをフィリーズが負担することで合意していますので、400万ドルで計算しています。

さらにここに年俸調停の選手6名の分の年俸が上乗せされることになります。それらの選手の予想されているる年俸は地元メディアなどで出ている数字を元にすると以下のとおりとなります。

年俸調停予想分:2970万ドル(6名)】
・マイク・リーク(SP/27歳) 950万ドル
・アロルディス・チャップマン(RP/27歳) 830万ドル
・トッド・フレイジャー(3B/29歳) 460万ドル
・クリス・ハイジー(LF/30歳) 220万ドル
・ザック・コザート(SS/29歳) 230万ドル
・デビン・メソラコ(C/27歳) 280万ドル

先ほどの7635万ドルに2970万ドルが加わり、合計で1億605万ドルに到達することになります。そして上記16名の他に25人枠に入れる50万ドルの最低年俸の選手が9名加わりますので、最低で450万ドルがプラスされ、1億1055万ドルとなり、2014年の年俸総額まで500万ドル程度しか余裕がありません。

これでも年俸調停で予想されていたアルフレド・サイモン(SP/34歳/予想年俸510万ドル)、マット・レイトス(SP/27歳/予想年俸840万ドル)をトレードに出し、230万ドルが予想されていたローガン・オンドルセク(RP/30歳)をノンテンダーとすることで、合計1570万ドルを削減しています。

これらの選手の削減がなければ、マーロン・バードの獲得やその他の補強が難しい状況で、サイモンとレイトスの2人は2015年シーズン終了後にFAとなることを考えれば、必然的なトレードでの選手放出でした。

アクティブロースター(25人枠)の投手の構成は?

投手陣の構成はマット・レイトスとアルフレド・サイモンを放出したことで、先発ローテが確定しないため、まだ流動的な部分が多く残されています。現時点での先発ローテで確定しているのは以下の3人です。

SP1:ジョニー・クエト(243.2回 防御率2.25/20勝9敗/FIP3.30/WHIP0.96)
SP2:マイク・リーク(214.1回 防御率3.70/11勝13敗/FIP3.88/WHIP1.25)
SP3:ホーマー・ベイリー(145.2回 防御率3.71/9勝5敗/FIP3.93/WHIP1.23)
SP4:未確定
SP5:未確定

上記の3人が確定で、その次の有力視されているのがトニー・シングラーニ(63.1回/防御率4.55/2勝8敗/WHIP1.53/FIP5.37)とキューバの亡命選手で7年2700万ドルで契約したライセル・イグレシアスです。

この2人争うことになるのがデイビット・ホルムバーグ(30.0回/防御率4.80/WHIP1.43/FIP7.60)、アンソニー・デスクラファニー(33.0回/防御率6.27/WHIP1.36/FIP3.77)、ディラン・アクセルロッド(18.1回/防御率2.95/WHIP0.98/FIP5.15)の3人です。

この3人のうち2人が先発ローテに入った場合には、トニー・シングラーニとライセル・イグレシアスはブルペンに回ると見られています。特にライセル・イグレシアスはジョケッティGMは「長期的には先発として考えている」と述べているものの、キューバではリリーフでやっていたため、そちらのほうが向いているとの見方があります。

レッズのリリーフ陣の防御率4.11はナ・リーグ14位と悪かったため、理想を言えばシングラーニとイグレシアスの2人をリリーフにまわせたほうが、チーム全体のバランスは良くなると考えられています。

このように不透明な要素があるものの、予想されるリリーフ陣の構成は以下のとおりとなっています。

Closer:アロルディス・チャップマン(54.0回/防御率2.00/FIP0.89/WHIP0.83)
Setup:ショーン・マーシャル(14.0回/防御率7.71/FIP5.06/WHIP2.50)
RP1:サム・レキュア(56.2回/防御率3.81/FIP4.24/WHP1.52)
RP2:J.J.フーバー(62.2回/防御率4.88/FIP4.97/WHIP1.39)
RP3:マニー・パーラ(36.2回/防御率4.66/FIP4.25/WHIP1.56)
RP4:ジャンボ・ディアス(34.2回/防御率3.38/FIP3.33/WHIP1.24)
RP5:未確定

このうちショーン・マーシャルとマニー・パーラが健康面で不安があるため、スプリングトレーニングで見てみないとわからない状況ですが、現時点では問題無いとされているため、名前を入れています。

サム・レキュアとJ.J.フーバーの2人は、2015年に復調することに期待されているという状況です。

2014年に成績が良かったリリーフ投手はアロルディス・チャップマンとジョナサン・ブロクストンの2人で、その2人を除いたリリーフ陣の防御率は4.81と壊滅的な上に、ブロクストンは2014年シーズン中にブルワーズにトレードで出しています。

そのため打線の補強も必要ではあったのですが、リリーフ投手陣の整備が必要な状況です。しかし、予算的に大物リリーバーの獲得は難しいため、現在、名前があがっているのが、ジョン・アックスフォードとカイル・ファーンズワースの2人となっています。

FAやトレードでの補強がイマイチなものに終わってしまい、さらにはトニー・シングラーニとライセル・イグレシアスをブルペンに回せない場合には、若い選手を昇格させて試すと見られています。

アクティブロースター(25人枠)の野手の構成は?

レッズの予想される野手の13名の構成は以下のとおりとなっています。

捕手:デビン・メソラコ(打率.273/出塁率.359/長打率.534)
一塁:ジョーイ・ボット(打率.255/出塁率.390/長打率.409)
二塁:ブランドン・フィリップス(打率.266/出塁率.306/長打率.372)
三塁:トッド・フレイジャー(打率.273/出塁率.336/長打率.459)
遊撃:ザック・コザート(打率.221/出塁率.268/長打率.300)
左翼:マーロン・バード(打率.264/出塁率.312/長打率.445)
中堅:ビリー・ハミルトン(打率.250/出塁率.292/長打率.355)
右翼:ジェイ・ブルース(打率.217/出塁率.281/長打率.373)

上記の8名に加えて、バックアップとして、捕手/一塁にブライアン・ペーニャが確定的ですが、残りの4名は流動的です。

内外野を守れるユーティリティプレーヤーのクリス・ネグロン、アルフレド・サイモンのトレードで獲得したサードとショートを守れるエウヘニオ・スアレス、外野は3つのポジションを守れるクリス・ハイジー、スキップ・シューメーカー、ジェイソン・ブルジョワの3人に、外野の両翼を守れるブレナン・ボッシュらが現時点では争う見込みです。

全体的に選手層が薄いため、主力クラスが故障すると一気に戦力ダウンしてしまうという懸念があるため、ベンチ要員の補強が必要なシンシナティ・レッズです。

得点力が低迷したレッズでしたが、その大きな理由として挙げられるのが主力のジェイ・ブルースの不振とジョーイ・ボットの故障離脱でした。

3年連続30本塁打を含む6年連続20本塁打以上を記録していたジェイ・ブルースが2014年は本塁打18とキャリア最低の数字で、ジョーイ・ボットも2008年のレギュラー定着以降では最低62試合の出場で、わずか6本塁打に終わっています。

この2人が例年通りの力を発揮し、デビン・メソラコ(打率.273/本塁打25/打点80)とマーロン・バード(打率.264/本塁打25/打点85)が2014年と同等の成績を残した場合には、両リーグ28位、ナ・リーグ13位だった得点力(総得点595点/1試合平均3.67点)が大幅に改善することが期待できます。

守備力に関してはチーム全体のスタッツで、DRS(守備防御率)が+67で両リーグ1位、UZR(アルティメット・ゾーン・レイティング)が+46.3で両リーグ4位と良い数字で、その成績を残した主力がほぼ残っていますので、2015年も期待できる状態です。

【用語】

  • 守備防御点(DRS):同じポジションの平均的な野手と比較して、守備でどれだけ失点を防いだかを示す指標。
  • アルティメット・ゾーン・レイティング(UZR):同一リーグの同じポジションの平均的な選手と比較して、守備でどれだけの失点を防いだかを示す指標。
  • DRSとUZRの評価基準:ゴールドグラブ級(+15)、優秀(+10)、平均以上(+5)、平均(0)、平均以下(-5)、悪い(-10)、非常に悪い(-15)

先発投手がFIPよりも防御率が低いことからもわかる通り、守備力に助けられている面は大きく、投手の能力が劣っていても、それをカバーできる力があります。

先発投手の4-5番手は弱くなることは否めませんが、ブルペンが復調し、打線が得点力をある程度取り戻せば、十分にプレーオフを争うことができる戦力となると考えられます。

そのためか、オーナーとGMともに「再建モード」への移行を強く否定していて、2015年も勝負する意向を示しています。

ただ、故障からの復帰や主力の復調に期待するというもので、現時点では計算しにくい要素が多く、不安が多いことは隠せません。そのため、シーズン前半で大コケしてしまう可能性はあります。

仮に2015年シーズン終了後にFAとなるジョニー・クエトやマイク・リークと契約延長ができずに、シーズン序盤でつまずいた場合には、この2人を放出して再建モードのスイッチを押す必要に迫られることになるかもしれません。