オルティーズ不在のレッドソックスは怖くない?得点力不足が深刻に

Boston Redsox Top Catch

打率.315/出塁率.401/長打率.620/OPS1.021、38本塁打、127打点と引退する選手とは到底思えない成績を残して、デビッド・オルティーズは現役のユニフォームを脱ぎました。

打線はザンダー・ボガーツ、ムーキー・ベッツ、ジャッキー・ブラッドリーら若い選手の台頭、ハンリー・ラミレスのバウンスバックもあり、両リーグトップの878得点、1試合平均5.42点を叩き出しました。

しかし、2017年は21試合で78得点しか奪うことができず、ア・リーグ13位の1試合平均 3.714点にとどまっています。

ミッチ・モアランドを獲得し、パブロ・サンドバルが復帰、アンドリュー・ベニンテンディのフルシーズンなど、複数の選手で得点力をある程度補い、クリス・セール、タイラー・ソーンバーグを加えた投手陣で失点を減らして勝つという目論見でした。

クリス・セールは5試合37回2/3を投げて、ア・リーグトップとなる防御率1.19、両リーグトップの52奪三振、WHIP0.77とほぼ完璧と言える成績を残し、期待に違わぬ投球を続けています。

ところが成績は3勝2敗と1つしか勝ち越すことができていないのは、この5試合で10得点しか援護していない打線に見殺しにされているためです。

特に深刻なのが長打力不足で、打者有利のフェンウェイパークを本拠地としながら両リーグダントツ最下位の11本塁打で、ブルワーズのエリック・テームズと同じ数字となっています。

このような打線の状況を見れば、どうしてもデビッド・オルティーズが中軸からいなくなってしまったことの影響を否定できないのですが、それを率直に認めているのがザンダー・ボガーツです。

2016年は打率.294/出塁率.356/長打率.446/OPS.802、21本塁打、89打点を記録したサンダー・ボガーツですが、今年は打率は.313と高い数字を出しているのものの、本塁打はゼロ、二塁打は1本と単打ばかりのため、長打率は.328で、OPSは.681にとどまっています。

そのボガーツがデビッド・オルティーズが不在となった影響の大きさを認める発言をしたことが、複数のメディアで報じられています。

ESPNのScott Lauber氏が以下のようにボガーツが話したと伝えています。

“What’s been different?” Bogaerts said, the star shortstop repeating the end of a question comparing the first 21 games of this season to last year. “I mean, David’s not here. He’s definitely one of the huge parts of our team for the year that I’ve been here. We definitely miss him.”

「何が違うかって?デビッド(・オルティーズ)がここにいない。自分がここにいる間、このチームにとって彼は間違いなく大きな存在だった。間違いなく私たちは彼がいないことを寂しく思っている」

かなり率直にデビッド・オルティーズがいないことの影響を、ザンダー・ボガーツは認めています。ただ、これを乗り越える必要があることも同時に口にしています。

“We’ve got to do it without him,” Bogaerts said. “We’re trying. We’re trying to put up good at-bats, trying to get guys on base. But having that [No.] 34 in the lineup is something that opposing pitchers definitely were afraid of.”

「私たちは彼なしでも何とかしないといけない。私たちは挑戦していて、良いバッティングをし、ベースに出ようと試みている。しかし、NO.34(デビッド・オルティーズの背番号)がラインナップにいることは、対戦する投手が間違いなく恐れることだった」

努力はしているものの、その抜けた穴の大きさは否定し難いと話しています。実際にザンダー・ボガーツはその影響を感じやすい立場であることも、このコメントにつながっているようです。

昨年のザンダー・ボガーツはデビッド・オルティーズの前を打つことが多かったのですが、オルティーズが出場している時はOPSは.831だったの対して、そうでない時は.623に落ちていたと、プロビデンスジャーナルのTim Britton氏は伝えています。

さらに、今年はデビッド・オルティーズがいなくなり、ジャッキー・ブラッドリー、パブロ・サンドバル、アンドリュー・ベニンテンディの前で打つことが多くなっているのですが、その結果、数字は大きく落ちています。

デビッド・オルティーズが後ろにいれば、前にランナーをためたくありませんので、投手は積極的にストライクゾーンで勝負してくれますが、そうではなくなると、「ボガーツを歩かせても良い」という配球に変わり、甘いボールの数が減るのは自然なことです。

そのことはボガーツも感じているようで、以下のように話しています。

“I don’t know if it has to do with him, but they’re not coming in frequently,” Bogaerts said. “They used to throw me a lot in. But they’re not coming in.”

「彼(デビッド・オルティーズ)がいないことと関係しているのかわからないが、あまり頻繁に打者有利のカウントでファーストボールがこなくなった。以前はそれが多くあったのだが、そうするつもりはないようだ」

ボガーツを歩かせることのリスクが減った今、ボガーツに打たせないことのほうが重要度が高く、そうなるのは自然なことではあります。

本来であれば序盤にスムーズに滑り出して、「デビッド・オルティーズ不在でもやっていける」という感触を打線全体で掴みたいところでしたが、残念ながら今はその逆に働いています。

特にこの7試合では、わずかに13得点と貧打に拍車がかかっている状態ですが、仮にこれが続いたとしても、年俸総額の制約により、シーズン中の補強による大幅なテコ入れは期待しにくい状況のレッドソックスです。

この状態を立て直す術をデーブ・ドンブロウスキー社長がどのように見出していくのか、今後の舵取りが注目されます。

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