2008年のドラフトで1巡目全体1番目にレイズに指名されたティム・ベッカムですが、気がつけば9年の月日が過ぎ、27歳となりました。
2009年、2010年にはMLB全体でトップ100にランクされいていたのですが、それ以降は高い評価を受けることはなくなり、2013年のメジャー昇格後も目立った成績は残せていませんでした。
しかし、2017年は打率は.259と低いものの、12本塁打、36打点と才能を開花させつつあると思われました。しかし、レイズはルーカス・デューダを獲得したことにより、野手の人員が過剰となったことで、ブラッド・ミラーとどちらかがトレード放出される可能性が伝えられていました。
それがトレード期限前ギリギリに現実のものとなりました。
タンパベイ・タイムズのマーク・トプキン氏が以下のように伝えています。
BREAKING: #Rays have traded Beckham to #Orioles
— Marc Topkin (@TBTimes_Rays) 2017年7月31日
「ティム・ベッカムがオリオールズにトレードされた」と伝えた後、続いてのツイートで交換でレイズが獲得した選手の名前を伝えています。
In exchange for Beckham #Rays get RHP Tobias Myers from #Orioles
— Marc Topkin (@TBTimes_Rays) 2017年7月31日
オリオールズからはマイナーリーガーのトビアス・マイヤーズを獲得したとのことです。オリオールズのファームはMLBでもワーストに入る部類の選手層の薄さです。
そのオリオールズのチーム内でもトップ30にランクされていない投手のため、プロスペクトして高く評価されている選手ではありません。しかも、ルーキーリーグで防御率4.70、1Aでの成績も防御率3.94と際立つものはありません。魅力を上げるとすれば年齢が18歳と若く、1Aで奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)は10.6と高く、与四球率(9イニングあたりの与四球数)も1.8という数字を残していることです。
ただ、1巡目全体1番目指名の選手の見返りが、1Aのマイナーリーガー1人というのは、レイズにとっては寂しい結果になったと言えそうです。
一方、獲得したオリオールズはジェレミー・ヘリクソンに続き、「買い手」としての動きが続くことになりました。ザック・ブリットン、ブラッド・ブラック、そして今季終了後にFAとなるセス・スミスを放出しませんでした。
地区首位まで6.5ゲーム差、ワイルドカードまでは5.5ゲーム差で、先発ローテは崩壊状態なのですが、今シーズンを諦めるつもりはなく、最後まで戦い抜くことを選んだようです。