レイズの2017年シーズン戦力分析 – MLB30球団開幕ロースターと戦力予想

Tampa Bay Rays Top Catch

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1. 2016年シーズンの主要な成績の一覧

タンパベイ・レイズの2016年シーズンの、打撃、守備、投手の主要な成績の一覧です。

攻撃 スタッツ(リーグ順位)
得点 672(14位)
打率 .243(15位)
出塁率 .307(14位)
長打率 .426(8位)
OPS .733(10位)
本塁打 216(4位)
盗塁 60(10位)
盗塁成功率 61.86%(14位)
守備 スタッツ(リーグ順位)
UZR -6.4(10位)
DRS 4(7位)
投手 スタッツ(リーグ順位)
防御率 4.20(8位)
先発防御率 4.26(6位)
ブルペン防御率 4.09(11位)
セーブ数 42(11位)
セーブ成功率 70.00%(7位)

本塁打数は216で4位となりながら、得点が672で14位に沈んだのは、打率が.243で15位、出塁率.307で14位と粗さが目立ったためです。悪く言えば「好きに振り回していた」とも言えるところがあり、チーム全体での打席での規律を改善する必要があります。

打線の得点力に不安があることは開幕前からわかっていたことで、本来は強みである投手陣がカバーすることが必要だったのですが、次々と故障者が出てしまい、そうはできませんでした。

その中でも故障者が出ながらも先発投手陣は機能したのですが、ブルペンはアレックス・コロメ以外は心もとないパフォーマンスで、信頼できるセットアップマンは現れませんでした。

2. 2016-17シーズンオフの戦力補強動向

2016-17シーズンオフの戦力補強動向の一覧は以下のとおりとなっています。

獲得/流出 選手名(ポジション)
流出 ケビン・ジェプセン(RP)
流出 ハンコ・コンガー(C)
流出 ボビー・ウィルソン(C)
トレード流出 エニー・ロメロ(RP)
トレード流出 マイキー・マートック(OF)
トレード流出 ドリュー・スマイリー(SP)
トレード流出 テイラー・モッター(UT)
トレード流出 リッチー・シャファー(UT)
獲得 ウィルソン・ラモス(C)
獲得 コルビー・ラスマス(OF)
獲得 ネイサン・イオバルディ(SP)
獲得 リッキー・ウィークス(IF)
獲得 トミー・ハンター(RP)
獲得 デレク・ノリス(C)
獲得 ショーン・トールセンRP

再契約 ローガン・モリソン(1B)
トレード獲得 ホセ・デレオン(SP)
トレード獲得 ヘスス・スクレ(C)
トレード獲得 マレックス・スミス(OF)
トレード獲得 ジョン・ラム(SP)

トレードでロースターを入れ替えるのは予算に制約のあるレイズにとっては重要なことで、このオフも非常に大きく動きました。

大きなところでは先発ローテからドリュー・スマイリー、野手ではローガン・フォーサイスをトレードで放出し、それぞれ外野手のマレックス・スミス、ホセ・デレオンという投手のプロスペクトなどを獲得しています。

このオフのレイズで目立つ動きが故障からの復帰を目指す選手を多く獲得していることです。ウィルソン・ラモス、コルビー・ラスマス、ネイサン・イオバルディらを獲得していますが、いずれも開幕時は故障者リストにはいることになりまs.

このうちネイサン・イオバルディはトミージョン手術のため今季は絶望ですが、コルビー・ラスマスは4月中旬から下旬にかけて復帰することが見込まれています。

ウィルソン・ラモスは捕手として出場するのは8月くらいからになりますが、指名打者であれば5月から6月に復帰できると予想されています。捕手にはデレク・ノリスを獲得していますので、ラモスが昨年のように.307/.354/.496/.850、22本塁打というような数字を残せるようであれば、そのまま指名打者として起用され続ける可能性もあります。

3. 2017シーズン開幕時のロースター編成の予想

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タンパベイ・レイズの2017年シーズン開幕時に予想される先発スターティングメンバー、ベンチ要員、先発ローテーション、ブルペンの編成などは以下のとおりとなっています。

【先発スターティングメンバー】

  1. コーリー・ディッカーソン (DH)
  2. ケビン・キアマイアー (CF)
  3. エバン・ロンゴリア (3B)
  4. ブラッド・ミラー (2B)
  5. スティーブン・ソウザ (RF)
  6. ローガン・モリソン (1B)
  7. ティム・ベッカム (SS)
  8. マレックス・スミス (LF)
  9. デレク・ノリス (C)

【ベンチ要員】

  • ヘスス・スクレ (C)
  • ダニエル・ロバートソン (IF)
  • ピーター・ボージャス (OF)
  • リッキー・ウィークス (OF/1B)
  • DL:ウィルソン・ラモス (C)
  • DL:マット・ダフィー (SS)
  • DL:コルビー・ラスムス (OF)

ローガン・フォーサイスが抜けたセカンドにはブラッド・ミラーが入る予定となっています。ショートは本来はマット・ダフィーに守らせるはずでしたが、アキレス腱の問題で復帰は5月にずれ込む見込みです。

トレードで獲得してレフト守らせる予定のマレックス・スミスは評価が分かれている選手です。守備力とスピードへの評価は高いものの、打撃のコンタクトに難があるとされていて、走力を活かしきれないのではないかとの懸念があります。

レイズは過去にもスティーブン・ソウザを高く評価して獲得したものの、今一歩の状態が続いていますので、コルビー・ラスマスが戻ってくるまでに、マレックス・スミスがどれだけ結果を残せるか注目されます。

【先発ローテーション】

  1. クリス・アーチャー (右)
  2. ジェイク・オドリッジ (右)
  3. アレックス・カッブ (右)
  4. ブレイク・スネル (左)
  5. マット・アンドリース(右)

【ブルペン】

  • CLO:アレックス・コロメ (右)
  • SET:トミー・ハンター (右)
  • SET:ダニー・ファーカー (右)
  • RP1:ゼイビア・セデーニョ (左)
  • RP2:エラスモ・ラミレス (右)
  • RP3:ジャンボ・ディアス (右)
  • RP4:オースティン・プルイット (右)
  • DL:ネイサン・イオバルディ (SP)
  • DL:ケビン・ガデア (RP)
  • DL:ショーン・トールソン (RP)
  • DL:ブラッド・ボックスバーガー (RP)

先発ローテーションはレイズの強みで、アーチャー、オドリッジ、カッブに加えて、昨シーズンに87イニングで防御率3.54のスネル、127.2イニングで同4.37もマット・アンドリースとバックエンドも期待がかかる投手が名を連ねています。

さらにフォーサイスのトレードで獲得したホセ・デレオンは3Aで開幕を迎えるものの、すでにメジャーでの経験もあり、2017年シーズン中に多くのチャンスが与えられることが予想されます。

ブルペンはアレックス・コロメが56.2イニングで防御率1.97と期待されたきた才能を開花させ、クローザーとなったのは明るい話題なのですが、セットアップマンがトミー・ハンター、ダニー・ファーカーと不安が残ります。

4. 寸評・評価

68勝94敗と大きく負け越したシーズンよりは改善が期待できるものの、攻撃面とブルペンに不安が残るため、ア・リーグ東地区のライバルに競り勝ってポストシーズンに進出するのは容易ではありません。

またチームの事情としてFAが近づき、年俸が高くなってきた選手をトレードに出してプロスペクトを獲得するということが必須のため、今季終了後にFAとなるアレックス・カッブ、来季終了後にFAとなるジェイク・オドリッジらを、シーズン中に放出に踏み切らざるを得ないところがあり、強みの先発投手陣もどこまでキープできるか不透明です。

打線に関してはウィルソン・ラモス、コルビー・ラスマスらを加えていますが、ラスマスは本塁打はあるもののコンタクトに難のある選手で、レイズの抱えている問題を増幅させるだけに終わる可能性があります。

またウィルソン・ラモスの2016年は特別に良いシーズンで、2015年までの通算成績は打率.258/出塁率.301/長打率.411/OPS.711にとどまります。

これらの選手でローガン・フォーサイスの.264/.333/.444/.778、22本塁打、52打点から大きな上積みが期待できるかは不透明です。

このような状況のレイズですが、明るい材料はチーム内のトップクラスのプロスペクトのメジャー昇格が間近だということです。

チームのNO.1プロスペクトでベースボール・プロスペクタスとMLB公式サイトがMLB全体で21位、ベースボール・アメリカが同10位にランクしている遊撃手のウィリー・アダメス(Willy Adames)。

ベースボール・プロスペクタスが22位、ベースボール・アメリカが30位、MLB公式サイトが31位にランクしている先発投手のブレント・ハニーウェル(Brent Honeywell)。

ベースボールプロスペクタスが38位、ベースボール・アメリカが29位、MLB公式サイトが33位にランクしているホセ・デレオン(Jose De Leon)。

ベースボール・アメリカが70位、MLB公式サイトが76位にランクする外野と一塁をポジションとするジェイク・バウアーズ(Jake Bauers)、ベースボール・アメリカが74位にランクする一塁手のケイシー・ギラスピー(Casey Gillaspie)。

これらのプロスペクトが今季中の昇格が見込まれ、さらにチーウェイ・フー(Chih-Wei Hu)、ジェイコブ・ファリア(Jacob Faria)といったプロスペクトも3Aにいるなど、メジャー予備軍を多く抱えています。

気になるのは以前ほど選手の育成に成功していないことで、それが継続的な成功への妨げとなっていますので、これらの若い選手がどのようにステップアップするのか注目されます。

このように楽しみな若い選手がいるにはいるのですが、それらの選手が揃ってメジャーで活躍することは想定しにくく、基本的には勝率5割が目標となり、地区の最下位を脱出できるかどうかというラインとなりそうです。

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