レンジャーズは先発投手の補強に積極的な動きが続く!地元メディアがトレード交渉の現状と展望を分析

Texas Rangers Top Catch

6月を終えた時点では先発ローテの主力の戦線離脱をもろともせずに、51勝29敗とア・リーグ西地区を独走していたテキサス・レンジャーズです。

しかし、ヒューストン・アストロズが6月に18勝8敗、7月も8勝6敗と勝ち越してくると同時に、レンジャーズは7月に入ってから4勝10敗と一時の勢いを失いつつあります。

2012年には6月30日時点で2位に13ゲーム差をつけ、オールスターまでに52勝34敗(勝率.605)と独走しながら、後半戦に43勝38敗(勝率.531)と勢いを失い、アスレチックスに1ゲーム差で地区優勝を奪われたことが、少々頭をよぎる状況になりつつあります。

そうなると注目されるのが補強の動きとなるのですが、地元メディアであるダラス・モーニングニュースのエバン・グラントがトレードに関するレンジャーズの現状を分析して記事にしています。

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トレード交渉は活発もいまだ合意に至らず

エバン・グラントが”A complete look at the Rangers’ trade market scenarios with less than two weeks to the deadline”というタイトルの記事でジョン・ダニエルズGMが以下のように話していることを伝えています。

“We’ve had chances, opportunities to make deals,” is the way GM Jon Daniels put it on the Ben & Skin Show on 105.3 KRLD-FM Monday. “We’ve had offers put to us, we’ve put offers to teams. That’s the nature of this time of year — go back and forth until you find the right fit.”

地元のFMラジオに出演した際に、「トレードを成立させるチャンスはあったし、オファーが提示されたことがあったし、私たちからもオファーを出した。こういったやり取り、フィットするまでやり取りを続けるというが、この時期の特質だ」と話したとのことです。

トレードに向けての動きは積極的に行っていて、オファーのやりとりは他球団とは行っているものの、折り合えるところまではいかなかったとのことです。

そしてこのような動きはウェーバー公示なしのトレード期限直前まで続くことになるだろうとエバン・グラントは予想します。

その上で、エバン・グランドが分析したテキサス・レンジャーズの現在の状況を、6つのポイントに要約してみました。

1. 昨年のコール・ハメルズのような投手はトレード市場にいない

先発ローテーションのフロントを任せることができ、数年の契約が残るような投手、そしてそのような投手を抱えている再建モードのチームはいない。

2. 交渉の相手チームはジョーイ・ギャロかジュリクソン・プロファーを欲しがっている

レンジャーズが先発投手の獲得を打診した相手チームはジョーイ・ギャロかジュリクソン・プロファーを欲しがる。他の選手はどうかと聞くと、ルーグネッド・オドーア、ノマー・マザラの名前が出てくる。この2人はギャロ、プロファー以上に出せない選手だ。先発投手を獲得するにはギャロかプロファーを諦めないといけない状況。

3. 熱心にレイズをスカウティングしている

最下位のレイズは明らかな売り手で、ジェイク・オドリッジとマット・ムーアは契約が残っているし、トレード市場に出ている選手だ。選手獲得の意思決定にも関与するシニアディレクターのジョシュ・ボイドが両投手を先週視察している。ギャロかプロファーをオドリッジやムーア獲得のために放出するのはバランスがとれない。レンジャーズはクリス・アーチャーがテーブルに登ってくることを期待している。

4. ニューヨーク・ヤンキースをスカウティングしている

イバン・ノバ、ネイサン・イオバルディ、CCサバシアに関心を持っている。彼らであればセカンドクラスのプロスペクトでも成立するかもしれない。アンドリュー・ミラーも同様に関心を持って見ている。

5. より多くのチームが売り手にまわるのを待っている

一番のターゲットはシカゴ・ホワイトソックスだ。ギャロ、プロファーを含むトレードを成立させる上で、一番魅力的なのはクリス・セールだ。ホワイトソックスは5連敗中で、ロードで2試合、タイガーズとカブスの8試合が続き、売り手にまわる可能性がある。クリス・セールは応じない場合には、ホセ・キンタナに話が移るかもしれない。

6. もしギャロかプロファーを出すことになる場合には、トレードをできるだけ大規模なものにしようとするだろう。

これから10日間はアーチャー、グレイなどハイレベルの投手の獲得を目指すだろう。セール、アーチャー、グレイがトレード市場に出る可能性がある投手の中でもっとも魅力的な選択肢で、それらの投手のためには交換要員のパッケージにギャロかプロファーを含める必要があるかもしれない。

以上のようにレンジャーズの現状と今後をエバン・グラントが分析しています。

26歳のソニー・グレイは今年は防御率5.12と不調ですが、2013年から2015年の3年間で491.0イニングを投げて防御率2.88とメジャーを代表する若き右腕でFAは最短でも2019年シーズン終了後となっています。

クリス・アーチャーも同様に今年は防御率4.68と良くありませんが、奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)は10.4と高く、2014年と2015年の2シーズンで406.2回で防御率3.28とア・リーグでもトップクラスの成績を残しています。

年齢も27歳と若く、291万ドル、491万ドル、641万ドル、766万ドルと安い年俸で2019年まで契約があり、さらに2020年は900万ドル、2021年は1100万ドルのチームオプションと、長期間コントロールできる上に、チームの年俸総額にも優しい選手です。

ソニー・グレイ、クリス・アーチャーは両者ともに不調で、トレード市場で価値が下がっているので、少なくともシーズン終了までにバウンスバックするのを待つのではないかとの見方が強くありますし、アーチャーはレイズの長期的なチーム編成上も重要ではありますので、トレード期限前に応じるかは微妙です。

ホワイトソックスのクリス・セールはメジャーの左腕投手の中でもクレイトン・カーショー・マディソン・バムガーナーらと並ぶ球界を代表する左腕投手、サイヤング賞投票でベスト6に4年連続で選出されています。

今年は27歳でのシーズンとなっていますが、19試合133.0回を投げて防御率3.18/14勝3敗/奪三振129/WHIP1.01と安定した投球を続けていて、今年の年俸が915万ドル、来年が1200万ドルとリーズナブルで、さらに2018年に1250万ドル、2019年に1350万ドルというチームオプションが残る非常にチームにとって有利な契約が残っています。

そのためホワイトソックスが売り手に回っても、よほどのことがないかぎりトレードには応じないと予想されます。

27歳のホセ・キンタナは2013年から2015年まで3年連続で200イニング以上を投げて、防御率3.40/WHIP1.25と安定した成績を残していて、故障者が多いレンジャーズには魅力的な投手です。

契約は2014年から2018年の4年2650万ドルの延長をしていて、今年は540万ドル、2017年は700万ドル、2018年は885万ドルとなっています。さらに2019年は1050万ドル、2020年は1150万ドルのチームオプションがついている契約で、チームが長期間コントロールできる投手です。

ただ、ホワイトソックスのクリス・セールと並ぶ2枚看板なので、かなり魅力的なオファーでなければ売り手に回っても応じない可能性が高い投手です。

先発3番手から5番手クラスではジョーイ・ギャロ、ジュリクソン・プロファーは出せないが、こういったセール、キンタナ、アーチャー、グレイのようなクラスであれば成立する可能性があるとエバン・グラントは分析しています。

ジョン・ダニエルズGMはトップクラスの戦力を狙うタイプで、しかもその場合にはハメルズのように長期間にわたりコントロールできる選手を好む傾向があります。

今季終了後にはコルビー・ルイス、来季終了後にはダルビッシュ、2018年シーズン終了後にはコール・ハメルズの契約が終了していくため、短期的な戦力アップはもちろんのこと、長期的な観点からも戦力アップが期待できる投手の獲得を目指している可能性は十分です。

これからの残り2週間のレンジャーズの動きは興味深いものとなりそうです。

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