3名がクオリファイングオファーを受諾!2015年シーズンオフのクオリファイングオファーの結果

4年目となるFA選手へのクオリファイングオファーの制度ですが、過去最高となる1年1580万ドルのクオリファイングオファーオファーを20名のFA選手が提示されました。

2013年(2012オフ)の設定金額は1330万ドルで9人に、2014年(2013オフ)は1410万ドルで13人に、2015年(2014オフ)は1530万ドルで12人にそれぞれ提示され、いまだそれを受諾して契約したFA選手はいませんでした。

しかし、この制度が導入されて初めてクオリファイングオファーを受諾した選手が現れただけでなく、受諾と拒否の選択の期間中に複数年契約を結ぶ選手も現れました。

その2015年シーズンオフのクオリファイングオファーの結果をまとめておきます。

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2015年シーズンオフに2016年契約のクオリファイングオファーを受けた20名の選手の決断は?

クオリファイングオファーを提示された20名の決断の結果は以下のとおりとなっています。

*SP:先発投手 CL:クローザー RP:リリーフ

選手名 状況
ザック・グレインキー(32歳・SP) クオリファイングオファー拒否
岩隈久志(35歳・SP) クオリファイングオファー拒否
ジョーダン・ジマーマン(30歳・SP) クオリファイングオファー拒否
チェン・ウェイン(30歳・SP) クオリファイングオファー拒否
ジェフ・サマージャ(31歳・SP) クオリファイングオファー拒否
ヨバニ・ガヤルド(30歳・SP) クオリファイングオファー拒否
イアン・ケネディ(31歳・SP) クオリファイングオファー拒否
ブレット・アンダーソン(28歳・SP) クオリファイングオファー受諾
・ドジャースと1年1580万ドルで再契約
ジョン・ラッキー(37歳・SP) クオリファイングオファー拒否
マルコ・エストラダ(32歳・SP/RP) >ブルージェイズと2年2600万ドルで合意
クリス・デービス(30歳・1B) クオリファイングオファー拒否
マット・ウィータース(30歳・C) クオリファイングオファー受諾
・1年1580万ドルでオリオールズと再契約
ジャスティン・アップトン(28歳・LF) クオリファイングオファー拒否
アレックス・ゴードン(32歳・LF) クオリファイングオファー拒否
ジェイソン・ヘイワード(26歳・RF) クオリファイングオファー拒否
デクスター・ファウラー(30歳・CF) クオリファイングオファー拒否
コルビー・ラスマス(29歳・OF) クオリファイングオファー受諾
・1年1580万ドルでアストロズと再契約
イアン・デズモンド(30歳・SS) クオリファイングオファー拒否
ダニエル・マーフィー(31歳・2B) クオリファイングオファー拒否
ハウィー・ケンドリック(32歳・2B) クオリファイングオファー拒否

20名中3名(コルビー・ラスマス、マット・ウィータース、ブレット・アンダーソン)がクオリファイングオファーを拒否し、1名(マルコ・エストラダ)はクオリファイングオファーを受諾・拒否するのではなく、前所属球団のブルージェイズと2年契約を結びました。

なぜ4名はクオリファイングオファーを拒否しなかったのか?

合計で4名がクオリファイングオファー拒否して、FA市場で契約を模索しなかったことになりますが、それぞれに置かれている事情や立場が決断に影響を与えています。

コルビー・ラスマスについては昨日記事(コルビー・ラスマスがクオリファイングオファー受諾へ!MLB初となる受諾を選ぶその理由とは?)にしましたので、省力して他の3選手について見ていきます。

マルコ・エストラダは181.0イニングを投げて防御率3.13/13勝8敗/WHIP1.04で初の二桁勝利、自己最高となる投球イニングなど、キャリアベストのシーズンをおくりました。

2015年の年俸は390万ドルで、これまでのメジャーキャリア全体で稼いだ金額は1006万6000ドルのため、クオリファイングオファーの1580万ドルは魅力のある金額でした。

しかし、来年で32歳となることもあり、FA市場で今年以上の評価を得ることは簡単ではないため、選択が注目されたのですが、クオリファイングオファーの決断を回避して、ブルージェイズと2年2600万ドルで再契約となりました。

マーク・バーリーもFAとなり先発ローテの頭数が減ったブルージェイズにとっても、これまでのキャリア全体の稼ぎの2.5倍もの金額を2年間で手にすることが保証されるマルコ・エストラダにとってもメリットがある再契約となりました。

マット・ウィータースはトミー・ジョン手術、故障により2014年は26試合、2015年は75試合と2年連続でフルシーズンのプレーをすることはできず、しかも2015年は打率.267/出塁率.319/長打率.422/OPS.742と成績もイマイチでした。

2015年の年俸は830万ドルのためクオリファイングオファーの金額は倍増と言えるもので、本来ならこの金額を手にすることができない成績であったことを考えると魅力的なオファーです。

またキャリア全体で稼いだ年俸が2280万ドルであること、そして来シーズンを終えた時点でも30歳と、もう一度FA市場での価値を高めるには十分に若い年齢であること、さらに来オフのFA市場のキャッチャーでマット・ウィータース以上の大物は見当たらないことなども決断を後押ししたと言えそうです。

最後のブレット・アンダーソンですが、2015年の1年1000万ドルに240万ドルの出来高がついた内容でドジャースと契約を結びました。

その2015年は2009年のメジャーデビューイヤー(11勝11敗/防御率4.06)以来の二桁勝利となる10勝9敗で、キャリアハイとなる180.1回を投げて防御率3.69という成績を残しました。

2016年シーズンでの年齢も28歳となるなど年齢も若いのですが、故障が多く2015年が2回目の規定投球回数到達という事実がFA市場で評価が上がりきらないネックとなっていました。

そのためFA市場にでても2年契約で2500万ドル程度になるのではないかとメディアは予想するなど、3年以上の複数年契約は難しいと言える状況でした。

1年1580万ドルのクオリファイングオファーは他選手のように年俸が倍増ということではありませんので、大きな魅力があるというほどの契約ではありませんでした。

しかし、クオリファイングオファーを拒否すると獲得する球団はドラフト指名権を失うため、健康にリスクのあるブレット・アンダーソンの獲得に二の足を踏む可能性はあり、蓋を開けてみないと市場での評価されるか不透明な部分が強くありました。

そのようなブレット・アンダーソンにとってクオリファイングオファーを受諾して、2016年に再度、健康に問題がないことを証明できれば価値を高めることができ、しかも28歳の若い年齢でFA市場に出ることができます。

また来年のFA市場の先発投手は、今年ほど豊富ではないことも決断を後押ししたと言えそうです。

クオリファイングオファーを受諾した3人の選手が価値を高めて、1年後にFA市場への扉を開けることができるか注目されます。

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