高まるポストシーズンでのブルペンへの依存度・・・イニングの4割超をリリーフが消化

2014年のサンフランシスコ・ジャイアンツ、2015年のカンザスシティ・ロイヤルズのワールドシリーズ制覇は「ブルペン重視」のトレンドを生み出しました。

両チームともに先発ローテーションは強力ではないものの、ブルペンをフル回転させることでタイトルを手にしました。

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リリーフ投手への依存度が高まるポストシーズン

このようなチームの編成方針を踏襲するチームが増え、2017年のヤンキースは同様の投手陣の編成方針で、ワールドシリーズまで後1勝のところに迫りました。

多くの優勝を争うチームが、ブルペンの強化を重視するようになった結果、FA市場ではリリーフ投手が高額の複数年で契約を結ぶことが増え、先発投手が買い叩かれるという現象が見られるようになりました。

総額で1000万ドルを越える契約を、2017-18シーズンオフに手にしたリリーフ投手は以下のとおりとなっています。

PLAYER AGE YRS DOLLARS
ウェイド・デービス 32 3 $52,000,000
ブライアン・ショー 30 3 $27,000,000
ジェイク・マギー 31 3 $27,000,000
ブランドン・モロー 33 2 $21,000,000
トミー・ハンター 32 2 $18,000,000
フアン・ニカシオ 31 2 $17,000,000
アディソン・リード 29 2 $16,750,000
パット・ネシェック 37 2 $16,200,000
ジョー・スミス 34 2 $15,000,000
グレッグ・ホランド 32 1 $14,000,000
アンソニー・スウォーザック 32 2 $14,000,000
スティーブ・シシェック 32 2 $13,000,000
ルーク・グレガーソン 34 2 $11,000,000
ブランドン・キンツラ- 33 2 $10,000,000
ヤスメイロ・ペティット 33 2 $10,000,000

15名のリリーフ投手が総額1000万ドル以上の契約を獲得しました。

一方の先発投手で1000万ドル以上の契約を手にしたのは以下のとおりとなっています。

PLAYER AGE YRS DOLLARS
ダルビッシュ有 31 6 $126,000,000
ジェイク・アリエッタ 32 3 $75,000,000
アレックス・カッブ 30 4 $57,000,000
タイラー・チャットウッド 28 3 $38,000,000
マイク・マイナー 30 3 $28,000,000
ジェイソン・バルガス 35 2 $16,000,000
アンドリュー・キャッシュナー 31 2 $16,000,000
ジョーリス・チャシーン 30 2 $15,500,000
ランス・リン 31 1 $12,000,000
CC.サバシア 37 1 $10,000,000
マイケル・ピネダ 29 2 $10,000,000
ドリュー・スマイリー 29 2 $10,000,000

先発投手で1000万ドル以上の契約を手にしたのは12名と、リリーフ投手よりも少ない人数になっています。

契約は市場に出ている投手の質に左右されますが、基本的にリリーフ投手の需要が高いため、相場が上昇しています。それはトレード市場での動きにも反映されていて、質の高いリリーフ投手の獲得に、それなりの代償を支払うことが増えています。

優勝を争うチームにとって重要なことはワールドシリーズ制覇であり、地区優勝やワイルドカードはそのための通過点となります。

レギュラーシーズンにおいてもリリーフ投手の重要度が高まっているのですが、ポストシーズンではジャイアンツとロイヤルズの成功により、その傾向が色濃く反映されています。

以下はESPNの記事からの引用です。

過去5年間のポストシーズンの試合でリリーフ投手が消化したイニングの割合を示したデータです。

  • 2013年: 34.8 %
  • 2014年: 40.2 %
  • 2015年: 39.5 %
  • 2016年: 43.2 %
  • 2017年: 46.5 %

2017年に至っては50%が目前に迫るところまで、リリーフ投手が消化するイニング数が増えるなど、監督が当初から先発投手を早い回で下ろすことを想定して、ゲームを組み立てていることを感じさせる数字です。

2018年のポストシーズンに進出することが決定した、もしくは可能性が高いチームのリリーフ陣の防御率(9月18日終了時点)は以下のとおりとなっています。

  • アストロズ:防御率3.01(1位)
  • ヤンキース:防御率3.26(2位)
  • カブス:防御率3.28(3位)
  • アスレチックス:防御率3.34(4位)
  • レッドソックス:防御率3.55(6位)
  • ブレーブス:防御率4.16(17位)

シーズン全体の数字は上記のようになっているのですが、9月にブルペン陣が調子を落としているようであれば、これらの数字は大きな意味をなさなくなっています。

カブスはブランドン・モロー、ペドロ・ストロップという軸の2人を失い、ヤンキースはチャップマン不在の間にブルペンがやや不安定になり、レッドソックスは後半戦に入るとキンブレルを含めて調子が下降線をたどり、ブレーブスは9月の防御率が5.67と低迷しています。

残り10日間程度で、これらのチームが、ブルペンを良い状態に仕上げてポストシーズンを迎えることができるのか、そして2018年のリリーフ投手への負荷がどの程度となるのか注目されます。

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