MLB各球団の「ベストのトレード要員」は?公式サイトがリストアップ

フリーエージェント市場にブライス・ハーパー、マニー・マチャドというビッグネームがいるものの、昨シーズンオフと同様に過球団がお金を出し渋る気配があるとの報道もなされています。

フリーエージェントとなる選手の年齢は基本的には高いため、若い選手が重用される傾向が強まっていることに加えて、新労使協定によりぜいたく税が事実上のサラリーキャップとなりつつあることも大きな影を落としています。

2018-19シーズンオフも大型契約連発という動きにはならない可能性があるのですが、各球団は補強をしないというわけではありません。フリーエージェント市場で大金を注ぐことを嫌うチームの多くは、トレード市場でインパクトのある補強を目指していくことになります。

そのトレード市場の動向予想としてMLB公式サイトのマーク・フェインサンド氏が「MLB全30球団のベストのトレード要員」をリストアップしています。

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1. ア・リーグの各15球団のベストのトレード要員は?

  • オリオールズ:アンドリュー・キャッシュナー(SP)
  • レッドソックス:クリスチャン・バスケス(C)
  • ヤンキース:ミゲル・アンドゥハー(3B)
  • レイズ:C.J.クロン(1B)
  • ブルージェイズ:ブランドン・ドルーリー(IF/OF)
  • ホワイトソックス:ホセ・アブレイユ(1B)
  • インディアンス:カルロス・カラスコ(SP)
  • タイガース:ニック・カステラノス(3B)
  • ロイヤルズ:ダニー・ダフィー(SP)
  • ツインズ:ジェイク・オドリッジ(SP)
  • アストロズ:ヘクター・ロンドン(RP)
  • エンゼルス:コール・カルフーン(OF)
  • アスレチックス:マイク・ファイヤーズ(SP)
  • マリナーズ:ジェームズ・パクストン(SP)
  • レンジャーズ:ジョーイ・ギャロ(3B/1B)

アンドリュー・キャッシュナーの2018年は防御率5.29と散々でした。ただ、2019年が800万ドル、2020年は1000万ドルのチームオプションと先発投手としては悪くない条件のため、イニングイーターとして価値があると判断されています。

クリスチャン・バスケスは3年1350万ドルの契約延長が2019年からスタートしますが、2018年はOPS.540と大きく期待を裏切りました。サンディ・レオン、ブレイク・スワイハートら捕手はいるため、交換要員として有力視されています。

ヤンキースに関してはソニー・グレイと迷ったようですが、面白みにかけると判断したのか、ミゲル・アンドゥハーを最終的には選んでいます。打撃は素晴らしいものの、ファーム時代から懸念されていた守備は難があるため、正三塁手としては不安が残る選手です。マニー・マチャドの獲得に成功した場合という条件付きですが、若い先発投手とのトレードも期待できるとして選ばれています。

C.J.クロンは30本塁打、OPS.816を記録しましたが、次にブレンダン・マッケイというNo.2プロスペクトが一塁には控えています。2019年は年俸調停2年目で230万ドルから大きく金額が上昇することも、レイズの放出を後押しする材料となります。

ブルージェイズは内野手を多く抱えている上に、ブラディミール・ゲレーロ・ジュニアの昇格が控えています。ブランドン・ドルーリーはサード、セカンド、外野の両翼などユーティリティ性の高い選手で、今の時代のニーズにフィットしています。契約をコントロールできる年数も残っているため、良いリターンが期待できると見込まれています。

ホワイトソックスのホセ・アブレイユは2019年が契約最終年となるため放出するならこのオフという状況です。

インディアンスはコーリー・クルーバーを含めて年俸が高くなりつつある先発投手の放出に応じる姿勢です。クルーバーは33歳となる2019年が1300万ドルで、その後はクラブオプションで2020年は1350万ドル、2021年は1400万ドルという設定です。一方の32歳となるカルロス・カラスコは来季が900万ドルで、2020年が950万ドルのクラブオプションとなっています。インディアンスはワールドシリース制覇を狙うスタンスは変わりませんので、実績で上回るクルーバーを残すことを選ぶだろうとフェインサンド氏は予想しています。

タイガースは再建に移行していますが、巨額契約のミゲル・カブレラとジョーダン・ジマーマンの放出は難しい状況です。一方、23本塁打、OPS.854を記録し、2年間は契約がコントロールできるニック・カステラノスは貴重な交換要員となります。

ロイヤルズはシーズン中にダニー・ダフィーの放出を検討しましたが、低パフォーマンスと故障で動かせませんでした。3年4600万ドルが残ることはネックで、ウィット・メリフィールドの方がリターンは確実ですが、放出する方針ではありません。他に良い交換要員がいないこともダフィーが選ばれる理由とも言えます。

ジェイク・オドリッジは年俸調停最終年で630万ドルから上昇します。164回1/3で防御率4.49はバックエンドとしては期待できるもので、フリーエージェント前最終年の売り時となっています。

アストロズはロベルト・オスーナ、ライアン・プレスリー、ジョー・スミス、コリン・マクヒュー、ジョシュ・ジェームズらブルペンのキーピースは来年も戻ってきます。450万ドルのヘクター・ロンドンは必ずしも必要な戦力ではないとして選ばれています。防御率3.20、15セーブでクローザーとセットアップの両方が期待できるので、悪くないリターンが期待できそうです。

エンゼルスはトッププロスペクトの上位6名が外野手で、マイク・トラウト、ジャスティン・アップトンはロックされています。コール・カルフーンは2019年が1050万ドルで、2020年は1400万ドルのクラブオプションとリーズナブルな契約で、投手とのトレード要員となるのではと予想されています。

マイク・ファイヤーズは防御率3.56、12勝8敗とキャリアベストのシーズンでした。来季がフリーエージェント前の最終年であること、600万ドルから年俸がそれなりに上昇すること、アスレチックスは他に11名が年俸調停に入ること、などを理由に放出要員と目されています。

マリナーズはエドウィン・ディアス、マルコ・ゴンザレス、ミッチ・ハニガーはアンタッチャブルだと報じられています。それ以外の選手で最大の見返りが期待できるのはジェームズ・パクストンです。

レンジャーズとしては好成績を残した秋信守を動かしたいところですが、2年4200万ドルが大きな障害です。ジョーイ・ギャロはまだ年俸調停前で、FAまで4年が残り、長打力は魅力です。レンジャーズの一塁にはロナルド・グーズマンが控えていることもあり、先発投手の獲得のために放出される可能性があるとされています。

2. ナ・リーグの各15球団のベストのトレード要員は?

  • ブレーブス:ヨハン・カマルゴ(3B)
  • マーリンズ:J.T.リアルミュート(C)
  • メッツ:ザック・ウィーラー(SP)
  • フィリーズ:マイケル・フランコ(3B)
  • ナショナルズ:マイケル・テイラー(OF)
  • カブス:イアン・ハップ(UT)
  • レッズ:ビリー・ハミルトン(OF)
  • ブルワーズ:コーリー・レイ(OF・2A)
  • パイレーツ:フランシスコ・セルベーリ(C)
  • カージナルス:ホセ・マルティネス(1B/OF)
  • ダイヤモンドバックス:ポール・ゴールドシュミット(1B)
  • ロッキーズ:ライメル・タピア(OF)
  • ドジャース:マット・ケンプ(OF)
  • パドレス:クレイグ・スタメン(RP)
  • ジャイアンツ:ジョー・パニック(2B)

ヨハン・カマルゴは19本塁打、OPS.806と良い成績を残したのですが、NO.5プロスペクト(MLB全体でNO.43)のオースティン・ライリーが同ポジションに控えています。ライリーは3つのレベルでOPS.882を記録しメジャー昇格が近づいています。ブレーブスの長期的なプランはあくまでもオースティン・ライリーのため、ヨハン・カマルゴが投手補強のために放出されるかもしれないと予想されています。

マーリンズが抱えている最も価値ある選手がJ.T.リアルミュートで、契約延長は応じない姿勢のため、好成績を記録し、FAまで2年を残したこのオフが最高の売り時と言えるかもしれません。

夏場のトレードも予想されたザック・ウィーラーは182回1/3で防御率3.31と好成績で市場価値を高めました。フリーエージェント前の最終年ということもあり、売り時ではあります。

マイケル・フランコはOPS.780と復調したものの、好不調の波が激しく、守備面で不安があるため、フィリーズは放出を試みるかもしれないとされています。

ナショナルズはアダム・イートン、フアン・ソト、ビクター・ロブレスがいて、ブライス・ハーパーが戻ってくる可能性あります。マイケル・テイラーのチーム内のポジションは乏しいものの、他チームからは魅力的な選手です。

カブスのイアン・ハップは2017年の印象的なルーキーイヤーから後退した2018年シーズンとなりました。ただ、複数ポジションをこなせるユーティリティ性とポテンシャルが市場で高く評価されることは確実で、投手補強のために使われることが予想されています。

度々トレード市場で名前がでるレッズのビリー・ハミルトンですが、このオフも投手補強のカードとして予想されています。

ブルワーズのデビッド・スターンズGMはトッププロスペクトの放出には慎重な姿勢です。ただ、外野はクリスチャン・イエリッチ、ロレンゾ・ケイン、ライアン・ブラウンで埋まっているため、NO.2プロスペクトで外野手のコーリー・レイが予想されています。レイは2Aで27本塁打、37盗塁、OPS.801を記録しています。

パイレーツはゲリット・コール、アンドリュー・マッカチェンという投打の軸をオフに放出しましたが、なお、勝率5割を超える成績を残しました。そのため正捕手のフランシスコ・セルベーリの放出は十分にあり得ることだと予想されています。1150万ドルの年俸はチームで最も高額で、来季が契約最終年であること、加えてエリアス・ディアスという後釜も控えているため放出候補となっています。

キャリア通算で打率.309、OPS.850とホセ・マルティネスの攻撃力は捨てがたいものの、守備に難があるため、ア・リーグで指名打者となる方がフィットするとしてトレードが予想されています。

ポール・ゴールドシュミットはオプションが行使されたものの、2019年が契約最終年となっています。契約延長が難しいと判断した場合には、チームに残すよりもトレードを選ぶ可能性が高い。

ライメル・タピアは3Aの105試合で11本塁打、21盗塁、OPS.847と記録もポジションの空きがなくメジャーでは25試合の出場にとどまっています。マイナー降格のオプションもなくなったため、トレード要員として名前が上がっています。

マット・ケンプは146試合で21本塁打、OPS.818と好成績を残すも、ポストシーズンでは失速しました。ただ、昨シーズンオフよりも価値は高まったと考えられ、1年2150万ドルの年俸の多くを負担してでも放出を試みると予想されています。

クレイグ・スタメンは73試合79イニングで防御率2.73、奪三振率10.0、与四球率1.9と素晴らしい成績で、2019年は35歳となるものの225万ドルと格安です。契約最終年のため放出候補となっています。

ジョー・パニックはOPS.639とメジャー定着後の2015年以降でワーストのシーズンとなりました。しかし、フリーエージェントまで後2年しか残っていないため売り時とはなっています。ジャイアンツに代わる二塁手が見当たらないことがネックとはなるものの、フリーエージェントのベテランでも補えるとフェインサンド氏は述べています。

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