アストロズのトレード期限前の補強ポイントは「左腕リリーフ投手」か

Houston Astros Top Catch

好調なマリナーズが追走する状態が続いているものの、チームの成績は37勝23敗で勝率は6割を超える.617とワールドシリーズ連覇に向けた歩みを続けているヒューストン・アストロズです。

先発ローテーションはメジャーリーグNO.1と言われるクオリティで、打線は本来の力を発揮するところまでは至っていませんが、それでも十分な得点を供給しています。

ブルペンも全体としてみれば数字は悪くないのですが、アストロズが2018年夏のトレード市場で補強する必要があるとすれば、このエリアになることが予想されます。

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アストロズのバランスの良さはメジャー屈指

アストロズの打撃陣、投手陣の成績は以下のとおりとなっています。

  • 1試合平均得点:4.97点(MLB:5位・AL:4位)
  • チームOPS:.747(MLB:6位・AL:4位)
  • チーム防御率:2.72(MLB:1位)
  • 先発防御率:2.58(MLB:1位)
  • 先発被OPS:.588(MLB:1位)
  • リリーフ防御率:3.04(MLB:4位・AL:1位)
  • リリーフ被OPS:.638(MLB:4位・AL:1位)

主力の若いコアプレイヤーの周りを、経験と実績が豊富なベテランが固めるロースターで、MLBで最もバランスの良いアクティブロースターを持っていると言える状態です。

攻撃陣でグレードアップが期待できするとすれば左翼手、指名打者のポジションとなります。

レフトで出場した選手のトータルでのOPSは.680で21位、指名打者は.727で14位にとどまっています。この部分のテコ入れができれば打線はさらに厚みを増すことになります。

ただ、パフォーマンスがイマイチなだけで、内部での選択肢がないわけではありません。

マーウィン・ゴンザレス、エバン・ガティス、ジョシュ・レディック、ジェイク・マリスニックらのメジャーで実績がある選手に加えて、プロスペクトのカイル・タッカー、若手のJ.D.デービス、トニー・ケンプなども控えているため、いろいろと試しながらテコ入れを模索することも可能です。

ただ、アストロズのブルペンは左腕が不足しているのと、クローザーのケン・ジャイルズに不安があります。アストロズのリリーフ投手陣の編成と成績は以下のとおりとなっています。

POS 選手 LR 投球回 防御率 SV 奪三振率 与四球率 OPS
CLO ケン・ジャイルズ 18.0 4.50 10 8.00 0.50 .681
SET クリス・デベンスキー 22.2 1.99 2 11.51 2.78 .611
SET ウィル・ハリス 20.1 4.87 0 9.30 2.66 .676
MID ブラッド・ピーコック 22.2 2.78 1 12.31 2.38 .683
MID ヘクター・ロンドン 20.2 1.74 0 10.45 1.74 .607
MID ジョー・スミス 18.0 5.50 0 9.00 3.00 .692
MID トニー・シップ 11.2 3.09 0 7.71 3.86 .617
LNG コリン・マクヒュー 25.2 1.05 0 11.57 2.45 .534

ケン・ジャイルズは10回のセーブ機会ですべて成功しているのですが、防御率4.50と良い時と悪い時の差が激しく、マウンドに上げてみないとわからない不安感があります。

また数字の内容も良くないとESPNのバスター・オルニー氏は伝えています。

His swing-and-miss rate is 14.1 percent, significantly lower than his career high of 19.9 percent two seasons ago, and the contact rates against him — in and out of the strike zone — have climbed. (The Astros undoubtedly have their own more precise metrics.) Rather than hand every save situation to Giles, Hinch has used him in spots when the Houston staff believes the matchups are favorable. Chris Devenski, very effective against left-handed hitters, also has a couple of saves, and Peacock has one.

ジャイルズの空振り率は14.1%と、キャリアベストとなっている2シーズン前の19.9%から大きく落ちていて、さらにストライクゾーン、ボール球の両方を捉えられる割合も悪化するなど、打者を封じ込めることに苦労している数字が紹介されています。

オルニー氏は、データをどこよりも重視するアストロズなので、この問題については詳細に把握しているだろうと述べ、ヒンチ監督も状況に応じて左打者に強いデベンスキー、ピーコックらをセーブ機会に登板させていることを紹介しています。

昨年のポストシーズンでケン・ジャイルズの炎上が続いたため、アストロズはジャスティン・バーランダー、チャーリー・モートン、ランス・マッカラーズ・ジュニア、ブラッド・ピーコックら先発投手を抑えに起用して乗り切る必要に迫られました。

多くのプロスペクトを交換要員として放出してケン・ジャイルズを獲得していることもあるためか、今季も開幕からチャンスを与えていますが、信頼を勝ち取るような結果を残せていません。

そのためクローザーを必要としているのですが、どちらかと言えば右腕よりも、相手を制圧できるような左腕投手の方が必要となるだろうと、ケン・ローゼンタール氏は予想しています。

クリス・デベンスキーとヘクター・ロンドンはともに左打者を抑えることができているものの、使える左腕投手がトニー・シップだけという状況のため、左腕のリリーフ投手が必要となるだろうと予想されています。

トレード市場に出る可能性がある左腕のリリーフ投手で、相手打線を制圧できるような力量があるのはパドレスのブラッド・ハンド、故障から復帰して以前のような状態に戻ればオリオールズのザック・ブリットンらが候補となります。

アストロズは、これから数年に渡り、現在のコアプレイヤーを中心にワールドシリーズ制覇を狙い続けることになります。

そのチーム事情を考えれば、今季限りのレンタル選手であるブリットンよりも、オプションを含めれば2021年までの3年半を2600万ドル程度でコントロールできるブラッド・ハンドの方が魅力的な選択肢となるかもしれません。

クローザーができる左腕のリリーフが一番マッチすると考えられるアストロズですが、能力が高い投手であれば左右を問わないという姿勢も感じさせるチームのため、交換要員の質次第ではロイヤルズのケルビン・ヘレーラの方にも動くかもしれません。

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