レッドソックスの補強予算は乏しい?厳しいぜいたく税のペナルティの可能性

Boston Redsox Top Catch

レッドソックスの2018年シーズン開幕時の年俸総額は球団史上最高額となる2億3375万ドルに達し、メジャーリーグで最高額ともなりました。

レッドソックスはJ.D.マルティネスらに投資することで勝負をかけたことは功を奏していて、好調なヤンキースを上回るペースで勝ち星を積み重ねています。

ただ、2018-19シーズンオフには予算のやりくりに苦労する可能性が高まりつつあります。

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ぜいたく税の強化が与える補強戦略への影響

新しい労使協定によりぜいたく税の基準額を超過した金額に応じてペナルティが重くなるルールへと変更されました。

新労使協定によるぜいたく税の主なルール(参照:MLB公式サイト/フォーブス

  • ぜいたく税の基準額を超過した場合、「1年目が超過した金額の20%、2年連続が30%、3年連続以上が50%がペナルティ」に。
  • ぜいたく税の基準額を超過した場合、「超過金額が2000万ドルから4000万ドル」となった場合には12%のペナルティが上乗せ
  • ぜいたく税の基準額を超過したのが「1年目」で、「超過金額が4000万ドルを超えた」場合は42.5%上乗せ+最上位のドラフト指名権の順位が10番後ろに

  • ぜいたく税の基準額を超過したのが「2年連続以上」で、「超過金額が4000万ドルを超えた」場合は45%のペナルティが上乗せ+最上位のドラフト指名権の順位が10番後ろに
  • ぜいたく税の基準額は2018年が1億9700万ドル、2019年が2億600万ドル、2020年が2億800万ドル、2021年が2億1000万ドル。

2018年の年俸総額が2億3700万ドルを超過した場合には、非常に重いペナルティが課されることになるのですが、レッドソックスはすでに2億3300万ドルから2億3500万ドルに達していると試算されています。

しかも、これはあくまでもシーズン開幕時のもので、シーズン途中にメジャー昇格した選手や補強で獲得した選手の年俸などが加わった場合には、2億3700万ドルを容易に突破してしまいます。

そのためレッドソックスは、J.D.マルティネスの契約金額を落とすことを譲らず、契約が遅くれました。

ただ、ヤンキースの戦力が充実し、夏の時点でも拮抗状態が続いていた場合には、重いペナルティも覚悟で動くことになるかもしれません。というのも今季終了後にはクレイグ・キンブレル、ドリュー・ポメランツらが重要な戦力がFAとなってしまうためです。

にも関わらず2019年のレッドソックスの年俸総額はかなり大きな金額となる見込みで、4000万ドル超過のペナルティの対象になる可能性があります。

すでにレッドソックスの2019年の予想年俸総額は巨額に

FOXスポーツのケン・ローゼンタール氏が動画で、レッドソックスは「ハンリー・ラミレスをDFAしたのは、2019年の年俸総額を抑えるために、打席数による2200万ドルの来季契約オプションが有効になるのを阻止する必要があったので、合理的な動きだ」と説明しています。

ただ、このハンリー・ラミレスの契約を外したとして、2019年に予定されるレッドソックスの年俸総額はすでに高額になっています。

以下は2019年に想定されるレッドソックスの年俸総額の内訳です。

選手名 年俸
デビッド・プライス $31,000,000
J.D.マルティネス $22,000,000
リック・ポーセロ $20,625,000
ダスティン・ペドロイア $13,750,000
ミッチ・モアランド $6,500,000
クリスチャン・バスケス $4,517,000
エドゥアルド・ヌニェス $4,000,000
パブロ・サンドバル $18,455,000
年金・保険などの支払 $14,500,000
クリス・セール*(チームオプション) $13,500,000
年俸調停(ベッツ、ボガーツ、ロドリゲス) $35,000,000
25人枠(最低年俸概算) $8,000,000
40人枠(最低年俸概算) $2,250,000
2019年の年俸総額概算 $194,097,000

年俸調停選手のうちムーキー・ベッツ、ザンダー・ボガーツ、エドゥアルド・ロドリゲスの3人は放出する可能性が極めて低いため概算に入れています。

ムーキー・ベッツは2018年の年俸調停1年目に95万ドルから1050万ドルと大幅にアップしています。今季は打率.359/出塁率.437/長打率.750/OPS1.187、17本塁打、37打点、13盗塁とさらに数字をあげていますので、2000万ドルに達する可能性があります。

ザンダー・ボガーツは昨年の450万ドルから705万ドルに上昇しています。ボガーツも今季は好調で、打率.286/出塁率.336/長打率.529/OPS.864、7本塁打、27打点と好調で1000万ドルを超えることが濃厚です。

ロドリゲスもこのままローテを守れば、382万5000ドルからの上昇は確実で500万ドルを超えてくることが濃厚です。

そのため3人で3500万ドルを上記の計算では入れています。

上記の計算では25人枠を最低年俸で計算していますが、ジャッキー・ブラッドリー・ジュニア(年俸調停3年目:2018年 $6,100,000)、ブロック・ホルト(年俸調停3年目・2018年: $2,225,000)、タイラー・ソーンバーグ(年俸調停3年目・2018年: $2,050,000)、サンディ・レオン(年俸調停3年目・2018年: $1,950,000)、スティーブン・ライト(年俸調停2年目・2018: $1,100,000)といった戦力として残る可能性がある選手たちに組み替えると、年俸総額は2億ドルを超えてきます。

2019年のぜいたく税の基準が2億600万ドルに設定されていますので、2年連続で超過することが見込まれる現状です。

このようにすでに予算が膨れ上がっているのですが、FAとなるクレイグ・キンブレル、ドリュー・ポメランツという2人の投手の穴を埋めていくことが必要となります。

ヤンキースと互角以上に渡り合おうとするならば、積極的な補強が必要となりますので、一番重いペナルティが課される2億4600万ドルに年俸総額が到達する可能性があります。

仮に今年と来年の2年連続でぜいたく税基準額を4000万ドル超過した場合には、ぜいたく税の支払金額も大きくなりますし、ドラフト指名にも悪影響がでます。

デーブ・ドンブロウスキー社長は強いチームを作るという事において優れた人物ですが、ファームの層を薄くし、年俸総額が上限を超えるレベルまで膨れ上がらせてしまうという面もあります。

レッドソックスにとってはクリス・セール、クレイグ・キンブレルが揃っている今年にワールドシリーズ制覇を果たしておきたい状況ですが、予算上の制約にも直面しています。

強力なヤンキースの追撃をかわすために、デーブ・ドンブロウスキー社長がどのような手を打ってくるのかは、トレード期限前の興味深いポイントとなります。

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