歴史的な「極寒のFA市場」に苦しめられた選手たち・・・ムスターカス、ゴンザレス、ルクロイ、モリソンらが犠牲者に

MLB史上でも稀に見るほどのスローな動きが続いただけでなく、資金力のあるチームがぜいたく税の回避を優先したため、市場でのニーズが高まらず、シーズンオフ当初の予想からはかけ離れた契約しか手にできない選手が増えることになりました。

ダルビッシュ有もその一人ではありますが、それでも長期契約で1億ドルを超える契約を手にできていますので、厳しい冬をうまく乗り切ったと言えます。

ただ、マイク・ムスターカス、ローガン・モリソン、カルロス・ゴンザレス、ジョナサン・ルクロイらは、当初のオファーを拒否し、FA市場で待ちの姿勢を続けたことが裏目に出てしまい、単年契約しか手にできませんでした。

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厳しい市場動向で低い価格で契約せざるをえなかった選手たち

マイク・ムスターカスのシーズンオフの契約オファーについて、カンザスシティ・スターのサム・メリンガー氏が以下のように伝えています。

Moustakas turned down a so-called qualifying offer worth $17.4 million. Early in the offseason, according to two league sources, he and his agent, Scott Boras, turned down a three-year deal from the Angels worth around $45 million.

マイク・ムスターカスはシーズンオフ当初に1年1740万ドルのクオリファイング・オファーを提示されたましたが、それを拒否してFA市場に出ました。

さらに「シーズンオフの序盤にはマイク・ムスターカスと代理人のスコット・ボラス氏はエンゼルスから提示された3年4500万ドルを拒否していた」と情報筋が話していることが伝えられています。

この後エンゼルスはザック・コザートにすぐに方向転換し、ジャイアンツはエバン・ロンゴリア、ヤンキースはブランドン・ドルーリーらを獲得しました。

市場でのニーズがほぼなくなってしまったため、ディスカウントの契約に応じざるをえなくなりました。マイク・ムスターカスの契約は保証されているのは、わずかに1年650万ドルに過ぎませんので、最初に拒否したことが裏目に出てしまいました。

ロイヤルズから提示されたクオリファイング・オファーを拒否し、複数年契約を求めてFA市場に出たマイク・ムスターカスですが、苦戦を強いら...

カルロス・ゴンザレスについてはUSAトゥデイのボブ・ナイチンゲール氏は以下のように伝えています。

2017年シーズン開幕前の春にカルロス・ゴンザレスは3年4500万ドルの契約延長のオファーを、ロッキーズから提示されていたようです。これを拒否したのですが、睡眠障害に悩まされ続けた影響もあったたためか低調な成績(打率.262/出塁率.339/長打率.423/OPS.762)に終わりました。

外野手が市場にあふれていたこともあり、なかなか契約先を見つけることができず、結局、ロッキーズと1年800万ドルで再契約するにとどまりました。

カルロス・ゴンザレスの場合はシーズンオフ当初ではありませんでしたが、結果として契約延長に応じておいたほうが良かったという結果になっています。

ジョナサン・ルクロイは11月の時点でロッキーズから再契約の提示を受けていたようです。USAトゥデイのボブ・ナイチンゲール氏が以下のように伝えています。

Terms have not been released, but Lucroy turned down a three-year, $21 million deal to return to the Rockies in November.

3年2100万ドルを提示されていたとのことです。

今回手にした契約はアスレチックスとの1年650万ドルの契約で、しかも出来高も一切設定されていません。

優勝を狙えるチームを優先する方向性だったルクロイでしたが、再建途上にあるアスレチックスと単年契約を結ばざるをえなくなりました。

38本塁打を記録したローガン・モリソンは2年2200万ドルから3年3300万ドルが目安となる見られていましたが、年650万ドルの契約しか手にできませんでした。

投手陣の不安が大きいため、そちらの補強に関する情報が多く報道されていたミネソタ・ツインズですが、昨年38本塁打のローガン・モリソンの...

シーズンオフ当初にインディアンスが提示した2年2000万ドルを拒否しています。その後、インディアンスがヨンダー・アロンソに方向転換し、レッドソックスはミッチ・モアランドと再契約、パドレスがエリック・ホズマーと契約するなどしたため、それ以上のオファーを提示されることはありませんでした。

ツインズと合意したランス・リンに関しては、シーズンオフ当初の提示された契約についての報道はありませんが、最終的に合意した1年1200万ドルより良かったことは確実と見られます。

残るジェイク・アリエッタ、アレックス・カッブ、グレッグ・ホランドらも影響を受けることは避けられない状況となりつつあります。

FA市場の相場は右肩上がりが続いていたのですが、2017-18シーズンオフは停滞ではなく、後退と言える相場となってしまいました。

ぜいたく税へのペナルティが強化され、事実上のサラリーキャップといえる状態になったことも影響を与えているため、来シーズンオフ以降にも同様の傾向が生じる可能性があります。

このようなFA市場の動向は、コアプレイヤーを契約延長で引き止めたいチームにとっては有利な状況にもなります。

数年先には新労使協定を結んだ選手会の幹部たちへの批判の声も強まることになるかもしれません。

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