ドジャースの「支出抑制」方針に疑問の声・・・地元メディアが懸念を表明

ロサンゼルス・ドジャースは2017-18シーズンオフにマット・ケンプを獲得し、ブランドン・マッカーシー、エイドリアン・ゴンザレス、スコット・カズミアーを放出するドラスティックなトレードを成立させました。

最終的にマット・ケンプはドジャースの戦力となったものの、年俸総額を抑制しぜいたく税を回避することが主要な目的で、成立した時点ではすぐにケンプのトレード放出が模索されるなどしました。

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ドジャースの収入は莫大な金額も・・・

ドジャースは2018年にぜいたく税を回避し、税率をリセットした上でシーズンオフに大型補強を敢行することが予想されていたのですが、引き続き支出を抑制すると考えられる書類の存在が、ロサンゼルス・タイムズの記者によって明らかにされました。

ロサンゼルス・タイムズのビル・シャイキン氏が、ドジャースが次の4年間はぜいたく税を回避するために、年俸総額をほぼ同じ金額に抑制する計画にしていることを伝える1年以上前に作成された書類を入手しました。

その内容を受けて、ロサンゼルス・タイムズのスポーツコラムニストのビル・プラスクク氏が、「この年俸総額を抑制する計画は、ファンに対して間違ったメッセージを送ることになった」と懸念を表明しています。

この書類はあくまでも青写真ではあるのですが、投資家向けに作成させれたものであるとされています。そのため、大きくかけ離れたプランを実施するには、投資家に対して、それなりの説明が必要になるものではあると考えられます。

ビル・プラスクク氏は明らかになった書類では以下のように年俸総額を抑制する計画であることが示されていると紹介しています。

It turns out, last year’s $195-million payroll adhered to the document’s guidelines, which projects to $185 million for 2019 and 2020, $191 million in 2021, and $196 million in 2022.

『2018年シーズンの年俸総額1億9500万ドルは書類のガイドラインに沿ったもので、2019年と2020年は1億8500万ドル、2021年は1億9100万ドル、2022年は1億9600万ドルとする計画である』

ぜいたく税の基準額は小幅ではあるも上昇していくのですが、1年以上前の時点ではあるもののドジャースは2億ドルに達しないレベルに抑制し続ける計画を立てていたことになります。

この方針は、ファンに対するある種の裏切りのようなものではないかとビル・プラスクク氏は懸念を示しています。

What does this tell the nearly four million fans who flocked to Dodger Stadium in record numbers this year? What does this tell all those fans who can’t watch them at home because the Dodgers raked in $8.3 billion on an untenable television deal that supposedly helped them fund a champion?

ドジャースタジアムのチケット価格は上昇し、過去最高額となっていますが、それでも両リーグトップの385万7500人を動員するなど、ファンは熱いサポートを続けています。

ドジャースは新しい放映権契約により83億ドル(約9300億円)という巨額収入が入ってくることになった一方で、契約したケーブルテレビを視聴できない世帯が多くあり、レギュラーシーズンの試合を家で見ることができないファンが多く出ることになりました。

このような事態はファンにとって嬉しいことではありませんが、せめて「その資金がワールドシリース制覇のために惜しみなく使われるのであれば」という面はあります。

しかし、明らかになった書類の方針では収入は莫大な金額に膨れ上がっているのに、補強のための資金を抑制することになるため、ファンに対する背信行為ではないかとビル・プラスクク氏は懸念を示しています。

そしてドジャースタジアムのトップデッキのシーズンチケットを毎年購入している熱烈なドジャースファンの声を紹介しています。

“I think many fans will read this and be scared,’’ Snoberger said Thursday. “You lose in the World Series twice in a row, both times we have to watch the visiting team celebrate on our field, and now you’re not going to spend to improve yourself?”

『多くのファンがこの記事を読み、恐ろしさを感じることになるのではないかと思う。2年連続でワールドシリーズで敗退し、なおかつ私たちはドジャースタジアムで、相手チームがタイトル獲得を祝う姿を見なければならなかった。そして今、戦力アップのために資金を投入しないのを目にしないといけないのか?』

ビル・プラスクク氏は、現時点では明らかになった「書類のガイドラインどおりにシーズンオフが進むのかどうかはわからない」「2年連続でワールドシリーズに進出したことによる収入増を補強資金に回す可能性はある」「ファンを泣かせるような方向ではないことを願おう」と述べて、今後の動向を注視していくスタンスです。

もし書類が示すような方向性でドジャースが進むとするならば、ドジャースがオフにフリーエージェント市場で積極的に動く可能性は極めて低いと考えられます。

すでに来季の予想年俸総額が1億7800万ドルに膨れ上がっていて、さらにヤスマニ・グランダルと柳賢振の2人に1790万ドルのクオリファイングオファーを提示しているためです。両者が受諾した場合には年俸総額は2億1000万ドルを突破し、ぜいたく税の基準額である2億600万ドルを超過してしまいます。

ただ、両者がクオリファイングオファーを受諾した場合に補強予算がなくなってしまうことを、フロント幹部が把握していることは間違いありません。それらを考慮すると、フロントは書類のガイドラインに拘束されずに補強を行える状況にあるとも考えられます。

現時点ではシーズンオフの明確な方針は見えてきていませんが、ウィンター・ミーティング前後の動きで、よりクリアになりそうです。

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