【フィリーズ】チーム再建のためトレード候補は?有力候補とその残契約について

Philadelphia Phillies Top Catch

前回の投稿でフィラデルフィア・フィリーズが2014年シーズンオフから、2年から3年をメドにした再建モードに移行する方針であることを紹介しました。

その中で、その再構築を主導するであろうパット・ギリック社長代理は、早くもトレードに関しても言及するなど、ロースターの組み替えに動くことは、必至の状況です。

そこで問題となるのは選手の今シーズンの成績、来季を含めた残契約などです。

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トレードの候補となる予想されている選手と契約内容の一覧リスト

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トレードの候補と予想されている選手は以下のとおりとなっています。

トレードを成立させる場合に問題となる要素の1つが、トレードを拒否する権利をもっているかどうかです。

契約を結ぶ段階で、トレードを拒否する権利を契約の中に組み込んでいる場合と、それとは別に、10&5ルールというものがあります。

10&5ルールとは、以下の条件を満たしている選手に、全球団へのトレードを拒否する権利を与えるというものです。

  • シーズンを通じてメジャーのアクティブロースター(25人枠)にいた年が10年以上
  • 直近5年間が現在の所属チームでプレーしている

10年以上と直近の5年間の数字にちなんで10&5ルールと呼ばれているようです。

この条件を満たしている選手をトレードに出す場合には、チームは本人の同意を得ることが必要となります。

これらのトレードを拒否できる権利が、フィリーズがトレードを成立させるのを難しくしている要素の1つとなっています。

クリフ・リー(先発投手・36歳)

2014年成績 13試合81.1回/防御率3.65/4勝5敗/奪三振72/WHIP1.38
契約内容 >1年2500万ドル+自動オプション
・2015年(36歳) 2500万ドル
・2016年(37歳) 2750万ドル(バイアウト1250万ドル)*オプション
15チーム以上へのトレード拒否権

2015年が2500万ドルで、2016年は条件を満たした時に、1年2750万ドルで自動更新されるオプションで、チーム側がそれを拒否した場合に1250万ドルを支払う必要があります。

そのオプションの条件は2015年に200イニング以上か、2014年と15年の2年間で400イニング以上のどちらかが必要と伝えられています。

2014年は81.1イニングしか投げていませんので、オプションが起動する可能性があるのは、後者の2015年の200イニング達成です。

2014年が故障がちだったことや年齢を考えると、200イニング到達は微妙ですが、故障自体は回復し、スプリングトレーニングには間に合う見込みとされています。

ライアン・ハワード(一塁手・34歳)

2014年成績 153試合569打数:打率.223/本塁打23/打点95/OPS.690
契約内容 >2年5000万ドル+チームオプション
・2015年(35歳) 2500万ドル
・2016年(36歳) 2500万ドル
・2017年(37歳) 2300万ドル(バイアウト1000万ドル)*
10&5ルール適用

ライアン・ハワードは2015年と16年の2年5000万ドルの契約が確定していて、2017年はチーム側に1年2300万ドルで更新するか否かの選択権があります。

このオプションをチーム側が行使しない場合には、1000万ドルを支払うという内容もついています。

コール・ハメルズ(先発投手・30歳)

2014年成績 30試合204.2回:防御率2.46/9勝9敗/奪三振198/WHIP1.15
契約内容 >4年9000万ドル+チームオプション
・2015年(31歳) 2250万ドル
・2016年(32歳) 2250万ドル
・2017年(33歳) 2250万ドル
・2018年(34歳) 2250万ドル
・2019年(35歳) 2000万ドル*
15チーム以上のトレード拒否権

コール・ハメルズの契約は2015年から2018年の4年9000万ドルが確定しています。2019年は2000万ドルのチームオプションと2400万ドルの自動オプションとがあります。

自動オプションが有効になる条件は、2017-18年で400イニング以上で、なおかつ2018年が200イニング以上で、シーズン終了時点で肘や肩の故障でDLに入っていない、というものを満たす必要があると伝えられています。

チェイス・アトリー(二塁手・35歳)

2014年成績 155試合589打数:打率.270/本塁打11/打点78/OPS.746
契約内容 >1年1500万ドル+自動オプション
・2015年(36歳) 1500万ドル
・2016年(37歳) 1500万ドル*
・2017年(38歳) 1500万ドル*
・2018年(39歳) 1500万ドル*
10&5ルール適用

2015年の契約は本来1000万ドルでしたが、2014年に膝の問題で故障者リストに15日以上入らなかった場合は1500万ドルに増額する内容のため、1500万ドルになると予想されあます。

その後の3年間はいずれも自動オプションで、1シーズンに500打席に到達した場合に、翌年の契約が1500万ドルで自動更新されるというものです。

チェイス・アトリーは12年間すべてフィリーズ在籍のため、10&5ルールによりトレードを拒否することができます。

A.J. バーネット(先発投手・37歳)

2014年成績 34試合213.2回:防御率4.59/8勝18敗/奪三振190/WHIP1.41
契約内容 >1年1275万ドルの選手オプション
2015年(38歳) 1275万ドル*オプション

A.J. バーネットとチームの双方に合意で更新する1年1500万ドルの相互オプションは行使されないことが確実ですが、投球イニングに応じての選手側のオプションがあり、それが1275万ドルと伝えられています。

しかし、A.J. バーネットは引退も視野にいれて検討している状態で、このオプションを行使することを明言していません。

ジョナサン・パペルボン(クローザー・33歳)

2014年成績 66試合66.1回:防御率2.04/39セーブ/奪三振63/WHIP0.90
契約内容 >1年1300万ドル+自動オプション
・2015年(34歳) 1300万ドル
・2016年(35歳) 1300万ドル*
15チーム以上のトレード拒否権

2015年の1年1300万ドルは確定の金額で、2016年の1300万ドルは条件を満たしたい際に有効になる自動更新オプションです。

このオプションは2015年に55試合に登板するか、2014年と2015年の2年間合計で100試合登板が条件と伝えられています。

2014年にすでに66試合に登板しているため、2015年に34試合に登板すれば良いため、故障がない限り、自動更新が有効になる見込みです。

ジミー・ロリンズ(遊撃手・35歳)

2014年成績 138試合538打数/打率.243/本塁打17/打点55/OPS.717
契約内容 >1年1100万ドル
・2015年(36歳) 1100万ドル
10&5ルール適用

2015年の1100万ドルの契約は、元々は自動更新オプションですが、すでに7月の時点でそのオプションにより、更新されています。

2013-14年の2年間で1100打席に到達することで、更新されるオプションでしたが、2013年だけで666打席だったため、2014年の夏の時点で更新となっています。

マーロン・バード(外野手・37歳)

2014年成績 154試合591打数/打率.264/本塁打25/打点85/OPS.757
契約内容 >1年800万ドル+自動/チームオプション
2015年(37歳) 800万ドル
2016年(38歳) 800ドル*オプション
4チームのトレード拒否権

2014年と15年の合計打席数が1100に到達し、なおかつ2015年に600打席か、2014年に550打席到達すれば、2016年の契約が自動更新となります。

条件を満たせなかった場合には、チーム側に更新の選択権のあるオプションとなります。

マーロン・バードは契約の中に4チームへのトレード拒否権があり、その4チームとは、マリナーズ、ロイヤルズ、ブルージェイズ、レイズであることを、自身で明らかにしています。

年俸の負担、拒否権の問題を整理しながらトレードを成立させる必要があるフィリーズ

高額年俸の選手のトレードに関しては、そのままの金額を負担できるチームは限られていることもあり、フィリーズが一部を負担することで成立させることになると見こまれています。

そのことはルーベン・アマロGMも理解していて、年俸の負担をすることに難色は示していません。どちらかと言えば、トレードで手にできる選手の質が重要になりそうです。

そしてこのトレードの成立を難しくしているのが、先述のトレード拒否権の問題です。

クリフ・リー、コール・ハメルズ、ジョナサン・パペルボンは、トレードを拒否できるチームとして、15チーム以上が契約に組み込まれていると伝えられています。

ライアン・ハワード、チェイス・アトリー、ジミー・ロリンズは10&5ルールによる権利を有しているため、MLB全30球団へのトレードを拒否できます。

そしてマーロン・バードは4球団へのトレード拒否権を有しています。

このうち、マーロン・バードはフィリーズで現役を終えたい希望はあるものの、チームのためにプラスとなるトレードで、かつ2016年のチームオプションを行使してくれるなら、4球団へのトレードも受け入れると述べています。

またジョナサン・パペルボンは、ポストシーズンを争っているようなチームであれば、拒否権に該当するチームであっても、権利は行使しないと述べています。

ただ、他の選手に関しては、フィリーズで現役を終えたいとの希望を持つ選手もいるため、トレードに応じるかは微妙です。

チームの再建に動き出すことを表明したフィリーズですが、これらのことを整理しながら進んでいく必要があります。

パット・ギリック球団社長代理とルーベン・アマロ・ジュニアGMが、どのような舵取りをして、チームを復活させるのか注目されます。