【フィリーズ】2017-2018年に向けての再建モードへ移行!チーム幹部とGMが明言

Philadelphia Phillies Top Catch

2007年から2011年にかけて5年連続で地区優勝し、そのうちワールドシリーズ制覇1回、リーグ優勝2回と黄金時代を築いたフィラデルフィア・フィリーズです。

しかし2012年には、2011年の102勝から一気に81勝81敗に成績を落とし3位に転落した後、2013年と2014年は2年連続で73勝89敗と大きく負け越し、今年は地区最下位に甘んじました。

そのフィラデルフィア・フィリーズの幹部が、2017年から2018年に再び勝つことができるようになるために、チームを再建モードに切り変えていくことを明言しました。

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トレード期限前の動向でも批判を浴びたルーベン・アマロ・ジュニアGM

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2014年は6月を終えた時点で36 勝46敗で、フィリーズは首位とは8.5ゲーム差の地区最下位でした。

さらに実力と実績はあるものの、FAとなる時が近い、年齢が高かい、年俸が高かいなどの選手が複数いたため、7月のトレード期限前には売り手チームになると多くのメディアが予想していました。

またMLBの他チームもフィリーズの試合の多くのスカウトをおくって調査しているとの情報が飛び交っていました。

にも関わらず、実際には大型のトレードが成立するというようなことはありませんでした。

このトレード期限前の動向の結果、フィリーズのルーベン・アマロ・ジュニアGMは、各チーム関係者や米メディアから多くの批判を受けました。

というのも、ルーベン・アマロ・ジュニアがトレードで要求しているものが過大だったことと、それを決して譲ろうとしなかったためです。

トレード交渉の際に、どのチームに対しても、交換要員としてチームトップ3のプロスペクトを求めるなど、要求そのものが高い上に、そこを譲ろうとしなかったため、半ば呆れるように交渉を打ち切るチームもあったようです。

「チームの状態も悪くてポストシーズンも厳しい状況下で、チームの再建が必要なのに、なぜ動かないのか?」とアメリカメディアも驚きを交えながら、トレード期限前のアマロGMの動きを報じていました。

フィリーズの低迷の原因は?

フィリーズの低迷の原因として米メディアは主力選手の高齢化による成績の下降、高額年俸での長期契約などをあげています。2014年のフィリーズの主力選手で高額の契約を抱えている選手とその年齢は以下のとおりとなっています。

  1. クリフ・リー(先発投手・36歳) 2500万ドル
  2. ライアン・ハワード(一塁手・34歳) 2500万ドル
  3. コール・ハメルズ(先発投手・30歳) 2250万ドル
  4. チェイス・アトリー(二塁手・35歳) 1500万ドル
  5. A.J. バーネット(先発投手・37歳) 1470万ドル
  6. ジョナサン・パペルボン(クローザー・33歳) 1300万ドル
  7. ジミー・ロリンズ(遊撃手・35歳) 1100万ドル
  8. カルロス・ルイーズ(捕手・35歳) 850万ドル
  9. マーロン・バード(外野手・37歳) 800万ドル
  10. カイル・ケンドリック(先発投手・30歳) 767万5千ドル
  11. マイク・アダムス(リリーフ投手・36歳) 700万ドル

三塁と外野の2つのポジション以外は基本的に35歳前後のプレーヤーが主力となっています。その上に、実績がある選手たちばかりのため、長期契約での高額年俸を多く抱えているため、予算総額は大きくなっています。

2014年のフィリーズの年俸総額はESPNによると1億7,599万6,256ドルで、ぜいたく税のラインである1億8900万ドルこそ超えていないものの、ドジャースとヤンキースに次ぐ3番目の数字です。

またこのESPNの数字ではラインを超えていないものの、実際にはインセンティブなどが含まれているかは不明なため、仮に含まれていない場合には、すでに、ぜいたく税のラインに到達している可能性もあります。

そのため、戦力を整えるために大金を投入すると、超過額の17.5%のぜいたく税を支払うことになり、費用対効果が悪くなる状況でした。

そのためフィリーズはこれらの実績ある主力選手を、ポストシーズンの可能性があるチームに放出して、プロスペクトや若い選手を獲得してチームを作り替えるべきだとの論調がメディアにはありました。

しかし、アマロGMは「予算を減らさなくても大丈夫だ。」と述べるなどして、主力選手すべてを残してシーズンを終えました。

チームの再構築へ強い意欲と見せるパット・ギリック

MLB全体で3番目の予算総額でありながらチームは地区最下位となったため、ルーベン・アマロ・ジュニアGMはクビになるのではないかとの予想はあったものの、チーム幹部は早い段階でそれを否定していました。

しかしルーベン・アマロが残ることにはなるようですが、、チームは2年から3年に渡る再建モードに移行することをチーム幹部が示唆しました。

2008年までフィリーズのGMを務め、現在は代理ではありますが球団社長を務めるパット・ギリックが、今後の方向性について地元メディアに語りました。

パット・ギリックによると、トレードが成立しなかったのは選手の年齢や契約内容などが影響を与えたと述べています。

つまり、複数年の契約が残っていたり、トレード拒否権、自動更新オプション、選手側の更新選オプションが契約についていたりすることを、交渉相手は嫌がり、フィリーズがのぞむような条件は提示してくれないかったということのようです。

そしてさらに今後についてパット・ギリックは、「私たちのゴールは、選手層を若くすること、パフォーマンスを良くすること、そしてもっとフィールドでの動きをダイナミックにすることだ。そしてそれには時間がかかる。」と述べて、時間は要するもののチームを若返らせることを明らかにしています。

続いて、「トレードにおいては相手を見つけることと、チームを強くできる何かしらの見返りを手にすることが必要で、それは時において困難なことだ。それはチャレンジではあるが、2014年シーズンオフの私たちが目指しているゴールだ。」と述べています。

これらの内容をまとめると、「多少の時間はかかるものの、チームを再生させるために、主力クラスの選手をトレードに出す代わりに若い選手を獲得して、作り直していく」ことを明言したということになります。

さらにパット・ギリックは「補強するのではなく、忍耐は要するが、再構築、再建にシフトしていく」とまで述べているため、このオフの方向性は”Win Now Mode”ではなく”Rebuilding Mode”にスイッチしていくことは確実となりました。

その後、ルーベン・アマロGMも他のインタビューで、再建モードに移行することは、パット・ギリックと一致した見解・方向性であることを認めています。

パット・ギリック主導のもとでフィリーズは再建路線に

パット・ギリックはGMとして、長期契約を提示しないというスタンスを守り続けることで、チームの柔軟性を保ち続け、チームの黄金期の礎をGMとして作り上げた実績があります。

また新人王を獲得してきたライアン・ハワードをチームの中心に据えるために、4年4600万ドルの契約が残っていたジム・トーミを2200万ドル負担することで放出するなど、トレードなどでの実績も数多く残している名ゼネラル・マネージャーです。

しかし、その後を受けたルーベン・アマロは、そのルールを尊重せずに、高額の長期契約を結んだり、オプションを数多くつけることでチームを硬直化させてしまったとの批判をメディアから浴びていました。

その上、2014年の夏には、デビッド・モンゴメリー社長とルーベン・アマロGMは、再建モードへの切り替えを断固拒否したため、さらにメディアから疑問の声があがっていました。

しかし、そのデビッド・モンゴメリーが病気療養に入ったことを受け、シニアアドバイザーとしてチームに残っていたパット・ギリックに、フィリーズの投資家たちが、社長代理になることを要請し、それをギリックが受け入れて今の状況となっています。

パット・ギリックは「必要とされる限り、私はここにいる」と述べて、2017年から2018年までは優勝を争うようなチームは難しいかもしれないとの断りはあるものの、チームを復活させことに強い意志と意欲を示しています。

これらのインタビューの内容からしても、今後はパット・ギリック主導のもとで、ルーベン・アマロGMが働くという色合いが強くなることは確実です。

ブルージェイズとフィリーズをワールドシリーズ制覇、マリナーズとオリオールズをプレーオフに連れていくなど、名ゼネラル・マネージャーとして名を馳せ、野球殿堂入りも果たしたパット・ギリックです。

そのパット・ギリックを中心として、フィリーズがこのオフに大きく動くいてくことは確実となり、その手腕と動向はあらたな注目ポイントとなりそうです。