ボルティモア・オリオールズの2016-17シーズンオフの補強ポイントと来季の展望

Baltimore Orioles Top Catch

ボルティモア・オリオールズはマーク・トランボの47本塁打を筆頭に、クリス・デービスが38本塁打、マニー・マチャドが37本塁打を打ち、その他にも20本塁打以上の選手を3人も抱える強力打線でした。

そこにア・リーグトップ、メジャーでも3番目にランクされる防御率3.40のブルペン陣と、固い守備力で守り抜き、ワイルドカードに進出しました。

ワイルドカードゲームでは接戦でありながら、今季47SVで成功率100%、防御率0.54のザック・ブリトンを起用しないという起用法が裏目に出て、1試合でポストシーズンから敗退することになりました。

野球運営部門のトップであるダン・デュケット上級副社長は、本拠地にフィットするパワーヒッターと、強力なブルペンと守備力で優勝を狙う今年のスタイルと同様の方針であることを早々に打ち出しています。

そのボルティモア・オリオールズの2016-17シーズンオフの補強ポイントと来季の展望です。

MLB公式サイトの”O’s focus turns to returning to playoffs in ’17″とボルティモア・サンの”Orioles offseason positional roundup”の記事をもとにまとめています。

年俸調停権保持者:クリス・ティルマン(SP)、ライアン・フラハティ(RP)、ザック・ブリトン(RP)、バンス・ウォーリー(RP)、ブラッド・ブラック(RP)、マニー・マチャド、ジョナサン・スクープ、T.J.マクファーランド、ケビン・ゴーズマン、ケイレブ・ジョゼフ

オリオールズは内部からの選手が多いのが特徴で、年俸調停権を有する選手の年俸総額それなりになります。

フリーエージェント:マーク・トランボ(OF/1B)、マット・ウィータース(C)、ペドロ・アルバレス(1B/DH)、スティーブ・ピアース(UT)、マイケル・ボーン(OF)、トミー・ハンター、ノーラン・ライモンド(OF)、ドリュー・スタッブス(OF)、ブライアン・ダンシング(RP)

正捕手のマット・ウィータース(.243/.302/.409/17本塁打/66打点)、本塁打王のマーク・トランボ、25本塁打のペドロ・アルバレス(.249/.322/.504)ら打線のコアとなっていた主力クラスが3人FAとなります。

先発ローテ:クリス・ティルマン、ゴーズマン、ディラン・バンディ、ヨバニ・ガヤルド、ウバルド・ヒメネス、ウィド・マイリー、

シーズン終盤に上記の6人体制になったが、来季の開幕時にも同じ顔ぶれで5人の枠を争うことに。バックアップにはバンス・ウォーリー、マイク・ライト、タイラー・ウィルソンらもいるため、補強が必要なポジションではないと考えられます。ですが、ダン・デュケットはベテランの先発投手の獲得を検討していることを明かしています。

ブルペン:ザック・ブリトン(CL)、ブラッド・ブラック(Setup)、ダレン・オデイ(防3.77)、マイケル・ギブンズ(74.2回/防御率3.13/奪三振96)、ドニー・ハート(18.1回/防御率0.49)、バンス・ウォーリー

ア・リーグ最高の防御率を記録したブルペン陣は、ほぼ全員が戻ってくる。それ以外にも期待できる若い投手が多くいるため、こちらも外部からの補強は優先順位が低くなっています。

捕手:流動的

マット・ウィータースにクオリファイング・オファーを出すかどうかが焦点の一つに。ナショナルズのウィルソン・ラモスがケガをしたことにより、ウィータースが捕手のFA市場ではトップ評価となるため、オリオールズが連れ戻するのは簡単ではない。現時点の内部のオプションはケイレブ・ジョゼフとフラシスコ・ペーニャとなるが、ジョゼフは打撃が低迷(.174/.216/.197)し、ペーニャも同様に低迷(.200/.238/.275)しているため、ウィータースと再契約ができなければ外部から補強したいポジション。

一塁手:クリス・デービス

7年1億6100万ドルの契約が2022年まで残り、来季の年俸は2119万ドル。2016年は打率.221/出塁率.332/長打率.459、38本塁打、84打点。

二塁手:ジョナサン・スクープ

打率.267/出塁率.298/長打率.454、25本塁打、82打点とキャリアベストのシーズンに。来季も正二塁手となり、このオフの契約延長の候補の1人。ユーティリティのライアン・フラハティがバックアップ要員。

遊撃手:J.J.ハーディ

2017年が3年4000万ドルの契約最終年。かつてのような長打力はないものの、マチャドとスクープという若い選手たちの柱として重要な役割を果たしている。ユーティリティのライアン・フラハティがバックアップ要員。

三塁手:マニー・マチャドで確定。

打率.294/出塁率.343/長打率.533/OPS.876、37本塁打、97打点と高い守備力でMVP級の活躍。ユーティリティのライアン・フラハティがバックアップ要員。

外野手:センターはアダム・ジョーンズが確定で、それ以外は流動的。

レフトは金賢洙がレギュラーになる可能性があるものの、基本的にはジョーイ・リッカードとのプラトーンが有力。マーク・トランボがFAとなるライトは捕手と並ぶ定まらないポジションの一つ。現時点ではメジャーとマイナーを行き来する選手のプラトーンくらしか選択肢がないため補強が必要なポジション。

基本的には年俸総額をあまり大きくできないチームなのですが、ダン・デュケットGMが何とかオーナー側から資金を引き出し、2016年開幕時は球団史上最高額となる1億4769万ドルとなりました。

2014年開幕時に1億798万ドルとなるまでは、1億ドルを越えたことがなかったオリオールズからすると、かなり大胆に資金を投入していちる直近3年間です。

ただ、すでに来季の年俸はクリス・デービスの2112万ドルを筆頭にして9590万ドルが確定しています。そこにクリス・ティルマン、ザック・ブリトン、マニー・マチャドら年俸が高騰することが必至の年俸調停権を有する選手たちが控えています。

ティルマン、ブリトン、マチャドの3人は1000万ドルを超えることが確実視されていて、年俸調停権保持者の年俸は合計で5000万ドル前後になると見られています。

この金額を加えるだけで2016年開幕時の年俸総額と同額になるため、多くの補強資金は残っていないと考えられるオリオールズで、昨年オフのクリス・デービスの7年1億6100万ドル、ダレン・オデイの4年3100万ドルいった金額を動かせないと予想されます。

しかし、中長期的に見た場合主力選手との契約延長が重要になるため、すでにクリス・ティルマン、マニー・マチャドについては契約延長を試みていて、ジョナサン・スクープにも同様の動きを見せると考えられます。

ただ、やはりネックとなるのは資金面です。

ダン・デュケットが獲得に動くと話す先発投手、そしてかなり重要になるのが来季の正捕手の確保と、守備力が一定水準以上で攻撃力のある外野手と指名打者タイプの強打者を必要としているオリオールズです。

今年は地区2位となりながらも一昨年の246万人、昨年の228万人を下回る217万人の観客動員にとどまり、オーナー側がさらに財布の紐を緩めてくれるかどうかは不透明です。

予算の制限がある中でのロースター編成となりそうですが、これまでも制約がある中で掘り出し物の選手を見つけることでチームを強化してきたダン・デュケット上級副社長とバック・ショーウォルター監督のコンビが、どのようなチームを作り上げるのか興味深いシーズンオフになりそうです。

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