ヤンキースがチェイス・ヘッドリーをトレードで獲得!内野手の補強に動いた理由と獲得するメリットは?

ウェイバー公示なしにトレードできる期限となる7月31日向けて、ヤンキースが動きました。

ヤンキースがサンディエゴ・パドレスのチェイス・ヘッドリー内野手をトレードで獲得しました。

ヤンキースはヘッドリーの獲得と合わせて100万ドルの金銭を受け取り、交換要員として、今シーズン序盤に活躍したヤンガービス・ソラルテとマイナーのラフェル・デポーラを放出しています。

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内野手が手薄なヤンキースにとってプラスになる補強

チェイス・ヘッドリーは2005年にドラフト2巡目全体66番目でパドレスに指名され入団し、現在、30歳の三塁手です。2014年の年俸は1052万5千ドルとなっていて、今シーズン終了後にFAとなります。そのためトレード期限前の移籍候補としてたびたび名前があがる選手の1人でした。

特にヤンキースは内野手が手薄なため、シーズン開幕前からチェイス・ヘッドリーを獲得するのではないかとの声は多く聞かれていましたが、7月31日のウェイバー公示なしトレード期限前についに動くかたちとなりました。

チェイス・ヘッドリーの年度別成績は以下のとおりとなっています。

チェイス・ヘッドリーの年度別成績(2007-2014.7)

今シーズンは打率.229/本塁打7/打点32/出塁率.296とあまり良い数字ではありませんが、2012年には打率.286/本塁打31/打点115/出塁率.376/長打率.498/OPS.874と活躍し、その年にシルバースラッガー賞を獲得しています。また守備面でも高く評価されて、同年にゴールドグラブ賞も獲得しています。

打者有利のヤンキースタジアムで成績を大きく伸ばす可能性も

2012年には大きくブレイクしましたが、相次ぐ故障で調子を落としてしまい、2013年と2014年の前半戦の成績も今一歩と言えるチェイス・ヘッドリーでしたが、7月に入り復調気配でした。

  • 4月:66打数/打率.197/本塁打2/打点7/OPS.597
  • 5月:66打数/打率.212/本塁打2/打点11/OPS.654
  • 6月:78打数/打率.205/本塁打2/打点5/OPS.616
  • 7月:65打数/打率.323/本塁打1/打点9/OPS.785

完全復調は言えないものの、調子は徐々に上がってきていると言える状態でした。

そしてチェイス・ヘッドリーは右投げ両打ちですが、投手が圧倒的に有利なパドレスの本拠地ペトコ・パークから、打者が有利なヤンキースタジアムに変わることは大きなプラスとなりそうです。

2013年のパークファクターは以下のとおりです。1.000以上が打者有利で、1.000より下が投手有利となります。

  • ペトコ・パーク
    得点:0.831(30位)/ 本塁打0.936(17位)
  • ヤンキースタジアム
    得点:1.087(7位)/ 本塁打1.128(9位)

ペトコ・パークは2012年オフに改修を行い投手有利を是正したものの、MLB30球団の本拠地で一番点をとりにくい球場となっています。一方のヤンキースタジアムは左翼318ft(約96.9m)、右翼314ft(約95.7m)と日本の球場よりも両翼が短いこともあり打者有利となっていて、パークファクターでもハッキリとその傾向がでています。

そのためチェイス・ヘッドリーは最も投手有利な球場から、打者が有利な球場に本拠地が変わることになり、打撃面の数字も向上しやすい環境となりますので、このトレードで成績をあげることが期待されます。

また、ヤンキースは2015年にはアレックス・ロドリゲスの出場停止が解かれて、3塁に復帰してきますので、来年以降の契約が残っている選手よりも、今シーズンだけの契約の選手のほうが、1つのポジションでのだぶつきを防ぐことができるため、メリットがあります。

そしてヤンキースは内野の守備も批判を受けることが多く、ショートのジーターもかつてのような守備力はないため、三遊間に守備力のあるチェイス・ヘッドリーを置くことで、守備面でも強化することができます。

その三塁の守備につけ加えて、チェイス・ヘッドリーは2010年以降はほぼ3塁しか守っていませんが、レフトを2008年に82試合、2009年には114試合守るなど、一応外野を守ることもできます。

そのためベルトランが外野を守ることが難しくなり、ソリアーノをリリースした今、外野も手薄な感がありますので、そのバックアップとしてもチェイス・ヘッドリーは魅力があるということになります。

チェイス・ヘッドリーを獲得して打線の強化を狙った理由

投手陣の手薄さに注目が集まるヤンキースですが、打線のほうがより低調とも言える状況です。

  • チーム投手スタッツ
    • 防御率 3.87(MLB:17位/AL:7位)
    • QS数 50(MLB:18位/AL:8位)
    • WHIP 1.26(MLB:13位/AL:5位)
    • 被打率.251(MLB:17位/AL:5位)
  • チーム打撃スタッツ
    • 得点691(MLB:21位/AL:13位)
    • 打率.252(MLB:16位/AL:10位)
    • 出塁率.314(MLB:19位/AL:11位)
    • 長打率.379(MLB:21位/AL:11位)

投手陣の成績は良くはないものの、MLB全体でも中位に、ア・リーグでも中位から上に位置していて、ひどい状態とまでは言えないスタッツになっています。

しかし、打撃陣は低調で、MLB全体では中の下くらいとなっていますが、DHがなく比較的投手が有利なナ・リーグを除いたア・リーグだけになると、チーム得点691はリーグ13位という現状で、大型補強を行ったにもかかわらず、下にはロイヤルズとアストロズしかいないという位置に甘んじています。

ヤンキースの黒田博樹が、勝ち投手の権利をすでに5回も消され「デジャブのよう」と苦笑いするしかない要因の1つとなっている打線の低迷です。

投手陣の補強も重要でしたが、内野手のテコ入れも必要だったため、ヤンキースにとって必要な補強だったといえるチェイス・ヘッドリーの獲得です。

ヤンキースはまだプレーオフは十分に手がとどく位置にとどまっていますので、チェイス・ヘッドリーの加入が打線の起爆剤になるか注目されます。