先発投手の補強がヤンキースには不可欠!ニューヨーク・ポストが指摘する問題点

ニューヨーク・ポストのJoel Shermanがトレード期限前に先発投手を獲得すべきだと強く提言しています。

“Yankees must test market to improve rotation”(ヤンキースはローテーションを改善するためにテストマーケットをすべき)と題して、ヤンキースの先発投手陣の問題点を指摘しています。

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ヤンキースの先発投手陣の不安を鋭く指摘するJoel Sherman

Joel Shermanはヤンキースがプレーオフに進出するには先発ローテ投手の獲得が必要だと指摘しています。ただ、レイズはア・リーグ東地区のライバルチームにデビッド・プライストレードに出す可能性が低く、カブスはジェフ・サマージャの代償としてMLBレベルに近い、しかもトップレベルの投手を要求していて、ヤンキースはそれに応じれないだろうと予想しています。

そのためレッズのマット・ラトスやパドレスのアンドリュー・キャッシューなどがトレード市場に出されない限り、ホワイトソックスのジョン・ダンクス、カブスのジェイソン・ハメル、パドレスのイアン・ケネディなど少し格が落ちる投手を目指したほうが良いかもしれないともしています。

どちらにしてもJoel Shermanはヤンキースは先発投手の獲得が必要だとして、以下のようにヤンキースの投手陣を批評して、その理由を述べています。すべてを紹介すると長いのである程度まとめています。

  • 田中将大
    新人王とサイヤング賞を現時点ではリードしているが、ほとんど中4日で投げる状態で、本当に最後まで、つまずかずにいけるのか?という懸念はある。そしてヤンキースは彼を財産として守るのか、それとも確実な投手として押し出すのが決断しないといけないトリッキーな状態にある。
  • 黒田博樹
    先日の登板のように90球を超えるとボールの質が落ちる。6イニングを投げれる良い先発投手(good six-inning starter)だが、39歳という年齢に加えて、昨年は疲労が蓄積した終盤に失速した。
  • CC.サバシア
    闘争心や責任感はもって復帰するだろうが、かつてのような投球を取り戻せるか疑問。離脱前と同様に打者を仕留めれないスライダーとファーストボールを投げ続けるようだと不安がある。
  • マイケル・ピネダ
    未だにキャッチボールもできていない。イバン・ノバのように今シーズンは投げれない可能性もある。
  • チェイス・ホイットリー
    今のところ良いが先を見通すにはサンプルが少ない。素晴らしいチェンジアップに加えて、カッターとスライダーが磨かれ球速が増せば、良い先発投手になる可能性がある。ただマイナーでも最高で91イニングしか投げていない。
  • デビッド・フェルプス
    競争心もあって自分の持ち球を十分に活かしている。だが、空振りを奪えないため不安定な守備陣に頼らざるをえない。10試合以上の先発を期待するのは過剰。
  • ビダル・ヌーニョ
    マーク・バーリーのようになるのではと期待されていた。しかし、マーク・バーリーと比較した時に、ボールの精度も熟練した巧みさもなく、点を奪われやすい。60イニング以上を投げている投手の中でMLB全体で3番目に悪い防御率。
  • アダム・ウォーレン
    先発に回してしまうと、田中将大を除いた投手の中では信頼できるベタンセス、ウォーレン、ロバートソンという3人の一角がなくなり、ブルペンが弱くなる。

と辛辣な評価も含めながらヤンキースの投手陣の問題点を指摘して、プレーオフ進出を確保するために、先発投手を獲得すべきだとJoel Shermanは述べています。

先発投手の不安定さがブルペンへの過剰な負荷につながっているヤンキース

ヤンキースの投手陣に問題があることは開幕前から何度も言われていたことでしたが、田中将大とベタンセス、ウォーレン、ロバートソンのブルペン3人の活躍で、何とか踏みとどまっている状態です。

黒田博樹は昨年は前半は、一時はリーグトップの防御率になるなどサイヤング賞も狙えるペースでしたが、今シーズンは15試合89.1回で防御率4.23/4勝5敗/奪三振63/WHIP1.22と苦しんでいます。

1試合の平均投球イニングが5.96回で、Joel Shermanに”good six-inning starter” と言われてしまうのも仕方ない成績です。平均で6イニングを切っているということは、リリーフの数名の助けを借りないと勝てない状態で、先発投手としての責任は果たしていると評価できる一方で、プレオーオフを狙うチームのNo.2スターターとしては、やや物足りない数字になっています。

またチェイス・ホイットリーは防御率2.56/WHIP1.03と頑張ってはいるものの、7試合で38.2回と1試合平均で5.48回にとどどまります。そしてデビッド・フェルプスは防御率3.86/WHIP1.38で、先発のみの数字では9試合53.2回と平均5.96回。ビダル・ヌーニョは防御率5.88/WHIP1.46で12試合63.0回で平均5.25回と、田中将大以外は平均で6イニング以上を投げることができていません。

そのため田中将大が登板する以外の試合で、勝てる試合展開の時は、ベタンセス、ウォーレン、ロバートソンをつぎ込まなければならない状態となることが多くなっています。

ロバートソンはDLに入った時期がありましたし、クローザーのため登板数はさほど多くありませんが、ヤンキースが74試合終了した時点でベタンセスは31試合、アダム・ウォーレンは33試合となっています。

ベタンセスは2014年がMLBフルシーズン1年目ですが、このままのペースで投げ続けると68試合になり、アダム・ウォーレンも昨年の34試合が最多ですが、今シーズンはこのままいくと72試合に到達します。

このブルペンの3人にかかる負荷は過大と言える状態で、シーズン終盤に疲労が出てくる可能性は否定できず、特に新人のベンタセスがどこまで今のパフォーマンスを維持できるか懸念されます。

ヤンキースは74試合終了時点で39勝35敗ですが、田中将大が登板した試合は12勝3敗となっているものの、それ以外の試合では27勝32敗となるなど、どこに問題があるかは明白です。

それでも育成をする時間が許されるチームであれば、補強をせずにヌーニョ、ホイットリー、フェルプスを育てるために先発で起用し続けることもできます。しかし、ヤンキースはそういうチームではありません。常に勝つことが義務付けられ、そのプレッシャーを受け続けるチームです。

状態の良いブルペンをシーズン終盤でも機能させるためにも、先発投手で試合を壊さないようにするためにも、トレード期限前の先発投手の補強は必須といえるヤンキースです。

どの投手を獲得するのか?そして誰を交換要員として補強に動くのか、プレーオフと優勝争いに大きな影響があると考えられますので、注目したい7月31日までのヤンキースの補強動向です。